――撮影中、印象的なエピソードや、ちょっとしたハプニングがあれば教えてください
山下:僕的には西山潤くんがすごくツボで。小南くんと潤くんと見合うすごく大事なシーンがあったんですけど、潤くんの役が怖い役で、目力が強いのですごく目が決まってて、それが自分のツボにハマって面白くなっちゃって……。
楓弥:ずっと笑ってたね(笑)
山下:大事なシーンなんですけど、何かダメで。潤くんも途中から笑わせにきてたんです!それが僕にとってはすごく印象的でした。
森:僕と永玖くんは戦っているシーンで脱ぐシーンがあるんですけど、そこで自分たちで体を汚しにいくというのをやっていました。土足でリングの中に入って、床も砂ぼこりで汚れているんですけど、「ちょっとまだ汚れ足りないな」って。
颯斗:そんなことしてたの?自分で付けてたんだ。
森:自分たちでもっとリアリティが上がるように工夫しながら撮影していたのは、より作品に気持ちが入っているなって印象がありました。
山下:(体が)綺麗すぎて、これだと何か伝わらないかなと思ってね。
森:寝そべったりね。
颯斗:え!結構砂ぼこりだよね?
楓弥:呼吸してるだけで鼻の中が黒くなっちゃうぐらいで、その中で寝っ転がって、だいぶいかつかったね。

――グループごとで、お互いに見て前の撮影と違っていると思ったことはありましたか?
森:(ONE N’ ONLYの2人は)体がでかい。続編が決まってから鍛えていたとは思えないくらいでかくて、ワンエンは前から体を鍛えているなって印象はあったんですけど、3倍ぐらいになってて。
楓弥:(Jackpozは)ケンカ止めたよね?って。
森:本当にごつくなってて、見た目から変わっていましたし、もちろん演技の面でもすごく素敵なお芝居でした。
山下:BUDDiiSチームは実際に2年経っているので、それぞれ成長して大人っぽくなっているし、顔つきも全然違うし、色んなステージを経験しているからこそ、オーラというか雰囲気がすごく自信に満ち溢れている感じがしましたね。
颯斗:楓弥だって前作は赤ちゃんみたいな感じだったよね。
楓弥:別人だよね。
颯斗:たまに回想で出てくるけど、こんな感じだったっけ?って。
楓弥:あの頃は良いなって思います。可愛かったんだろうなって。
山下:山縣は怖さがめっちゃ増しましたね。(額の)傷を見せるところとか、やばい奴だなと思いましたし、龍之介は今回のキーマンでありながら、ちゃんと豹変した感じがありました。

――前作よりパワーアップしたアクションシーンに向けて何か準備したことや意識していたことはありましたか?
山下:まずは筋トレを頑張りました。前回も頑張ってはいたんですけど、今見ると昔の方が弱そうというか、幼かったというのもあるんですけど。でも今回はアクションシーンも増えるので、映画に向けて色んなアクション映画やボクシングの映像を見たりしていたんですけど、もっと迫力を出すためには筋肉がすごく大事だなと思いましたし、動いている筋肉の繊維がかっこよく見えたりしますし、撮影の前から頑張っていました。
森:僕は体の大きさでは追いつけなかったので……(苦笑)。気をつけていたのは、全部が全部実際に殴っているわけではないので、当たって見えるように見える角度とか、大きく振るというのももちろん基本なんですけど、速さを重視していました。大降りになると「今から打ちます」みたいなパンチに見えるなと思っていて、速いスパンで打っていく、蹴っていくというのを意識してやっていたのと、その分受け身側もそのスピードに合わせて受けないといけなくて、僕ももちろんですし、僕のパンチを食らう方たちも、そういうのは話し合いながら、前作よりもパワーアップしたアクションシーンを見せることができたのではないかなと思っています。そういう細かいところを意識しながらアクションシーンに臨みました。

――本作の見どころや注目してほしいところを教えてください
楓弥:僕は愁斗くんが演じる山縣は、今回でやっと人間としてできあがるというか、前回の山縣は本当に強い人物として源二郎と敵対するキャラクターというだけだったんですけど、今回はどういう動機でそうなったのかとか、バックボーンが明かされるんですけど、そこに対するお芝居が本当に素敵なので。本当に強い人のお芝居より、強い人の弱い部分を見せるお芝居って本当に難しいと思うんですけど、そこを表現しているのがすごいなって一緒に居て思いました。
森:僕も割と今回は龍之介と絡んだシーンが多かったなと思うので、でも僕も山縣一派でありつつも孤独な奴で、すごく上の人たちには龍之介の方が気に入られてて、ちょっと悔しさもありながらぶつかり合ったりもするんですけど。前作に比べて熱いぶつかり合いが多く、あまりそういう表情とかも見たことが無かったので、すごくお互い気持ちをぶつけやすい演技ができて良かったなと思います。やりやすかった部分はもちろんメンバーっていうのもあるんですけど、それ以上に演技の面で合ったので、それを見れたのが良い機会だなって思いますし、一緒にできて良かったです。
山下:この兄弟愛というところで、実の兄弟だからこそ出せる雰囲気というか、兄だから信頼している部分もあるので、なんかいっぱいありましたね。ビンタするところもそうですし、弟を返してくださいっていうところも、本当の兄弟だからこそグッと来ますよね。でも、目で演技するタイプだなとは思います、颯斗は。それは見ていて感じますね。それで言うとパフォーマンスもそういうのが多い気がします。
颯斗:体つきがあからさまに良くなりましたよね。まず言いたいところです。前作は源二郎がメインというところもあったのですごい責任感を持って、緊張感もある中やっていた気がするんですけど、今回はリラックスしている部分も多くて。役的にもちょっと力が抜けた感じが出ていることが多かったと思います。この写真(序章のポスター)を見ていただけたら分かると思うんですけど、この表情が全てを物語っていて、リラックスしているじゃないですか。これが今作で進化したところかなと思います。
――最後に代表して、山下さんからファンの方へメッセージをお願いします
山下:前作もすごく好評でしたし、反響もたくさんあったので、レベルアップしたバトルキングでありたいですし、アクションもだいぶレベルアップしているんですけれども、それ以上に演技の部分でそれぞれ見せどころがあって、一人一人をフォーカスして、源二郎たちがどういう風に出会ったのか、山縣はどうしてこうなってしまったのかが描かれているので、そういったところも注目していただけたら嬉しいです。レベルアップしてます!


撮影:川島彩水
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<ONE N’ ONLY>
★衣装クレジット
⬛︎衣装協力
ALUDE TOKYO https://alude.official.ec
Chikasitsu+ TOKYO 03-6805-0399

★スタッフクレジット
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スタイリスト:曽我一平
ヘアメイク:KABUKI RYOTA

<BUDDiiS>
★衣装クレジット
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●高尾楓弥様
ニット/¥18700- /HARE
デニムパンツ/¥9900-/BAYFLOW

●森愁斗様
ニットカーディガン/¥17600-/BAYFLOW
(全て税込)

スタイリスト:井上亮(PUNCH)
ヘアメイク:KUMA(PUNCH)