©マミタ・libre/「40までにしたい10のこと」製作委員会

 

――撮影の中で印象的なシーンはありますか?
庄司:2人でスカッシュをしに行くシーンでは、吊り橋効果じゃないですけど、非日常的なシチュエーションがより盛り上げる部分もあり、そこはもしかしたら雀と慶司というキャラクターを乗り越えて、風間さんと庄司の時間になったかもしれないです(笑)。ストーリーで言ったら中盤部分の、より2人の仲が深まったところでもあり、2人でスポーツで汗を流して笑い合うという、自然で良い空気が流れていたと感じるので、きっと皆さんにも楽しんでいただけると思います。
風間:置いてある手が触れ合う瞬間というのが原作にもあるのですが、この身長差なので手の大きさも違うんですね。手のアップの撮影で、僕は2人の指先が触れ合うとか手が重なるという表現、として手のアップがほしいと認識していましたが、いざその画面を見た時に、大きさの違う手が重なり合うカットがすごく素敵だなと思ったので、その辺りも楽しみにしていただけたらと思います。
――風間さんと庄司さんは本作が初共演となりましたが、共演前の第一印象と、撮影を通して感じた印象の変化があれば教えてください
庄司:僕は芸能活動を始める前からもちろん知っていたので、遠い人だな、なんて勝手に思っていました。でも、時々拝見する作品や、それこそ月曜の朝に見ることができる番組では、「とても柔らかい雰囲気を持っている方だな」という印象でした。撮影では、風間さんはより作品について深く考えている方というのと同時に、この作品自体が柔らかい作品なので、それに合わせてという部分もあると思いますが、現場の柔らかな雰囲気をどれだけ保てるか、疲れてきた時に明るいエネルギーを注入する方法をたくさん持っていらっしゃって、メンターのような、すごくリスペクトできる方です。

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風間:僕は第一印象からほぼ変わっていなくて……。
庄司:でかいってこと?
風間:通天閣と同じ大きさだと聞いているんですけど(笑)。最初に会った時からなぜか不思議ともう4、5年一緒に仕事をしているような空気感が2人に生まれました。それがびっくりするほど心地良くて、約2ヶ月撮影をしていて印象が変わることはなく、ただただ思い出が増えていくような日々でした。
――撮影の合間にはどのようなお話をされていたのでしょうか?
風間:あまりに他愛もないので本気で思い出しますが……一旦モノマネしておきますか?
庄司:文字媒体なので伝わらないです(笑)
風間:(笑)。でも、色んな話をしました。それぞれに興味があること、サブカルチャー的なこと、信念みたいなこと、多岐にわたる話をしましたし、それが居心地良かったです。記事にしていただけるようなことは……僕らここに挑む時に、エピソードトーク100ぐらいできるんじゃないかと言ったんですけど、振り返ってみると全く出てこないな!怖い!(笑)
庄司:トピックがどこかに限定している感じではなかったのが、風間さんと過ごしていてすごく楽しかったです。例えば、僕はバスケットボールが好きだけど風間さんはそこまで海外に明るくはないとか、逆に他のスポーツやディズニーの話題を振られた時に、僕もその熱量で付いていけるかは別じゃないですか。お互いに浅く広くが苦手ではないから、知っているジャンルの総量で戦っていて、色んなところに移り変わっていき、盛り上がってきたら出番で呼ばれるということがよくあった気がします。
風間:先ほど盛り上がっていたのは、語学が堪能な庄司くんが、新たに秘書検定を持っているということが分かりまして、何がどうなったら秘書検定を備えた上で語学が堪能になるんだと盛り上がって。
庄司:就活に有利なんですって。大学1年の頃はただの大学生だったので、じゃあ取るか、と思って会場に行ったら男性は僕しかいなくて、スイミーの気持ちってこういう感じなのか、と(笑)

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――今回の物語には“40歳”という一つの節目がありますが、庄司さんはこれから40歳を迎えるにあたっての目標や理想像はありますか?また、風間さんから庄司さんへのアドバイスがあればお願いします
庄司:僕はやっぱり髭が似合う男性になりたいです。元々可愛い系で売っているわけではないので、脱毛もしていなけりゃ髭は勝手に生えてくるんですけど……。
風間:そんな立派になるぐらい生える方なんですか?
庄司:全然ですね。2週間ぐらい放っておいても、2ミリぐらいのところで止まっちゃうんです。でも年を重ねていけば体毛は濃くなると思うので、髭に対しても期待しています。
風間:でも、僕の髭も同じくだよ。正月休みで髭を剃らないとしても、最初は調子が良いんだけど止まるんですよ。ちゃんと髭になるんじゃなくて、普段剃っている人が剃らなかった時の髭にしかならないから、今から育毛剤とか塗った方が。憧れのためだったら本気出さないと。
庄司:場合によっては植毛とか。
――髭へのモチベーションで話がかなり膨らんでいますが(笑)
風間:この話も、本当かどうか分からないのが庄司くんの魅力です(笑)
庄司:髭は一旦置いておいて(笑)。今はあんまり似合わないかなと思っているんです。30代前半ぐらいまでは髭がある役は来ない気もしているんですが、40代までにもしかしたら自分のキャリアの中でも変化がある可能性があって、仕事もそうですしプライベートや環境も変化が15年の中で確実にあると思うので、より素敵な渋い男性になりたいですね。だから、謙虚に生きていきたいです。突然40歳にはならず、15年という月日がそうさせるわけですから。そんな若輩者にアドバイスはありますでしょうか?
風間:このままで良いなと言うのが私の意見で、庄司くんのこの感性がすごい素敵だなと思うし、若い25歳の感性じゃなくて、人間として確立した感性を持っているので。多分それって徐々に摩耗していってしまうものだと思うんですけど、このまま40代に突っ込んでいって、感覚は摩耗しないで経験を積み重ねていく姿をぜひ見たいので、このままが良いなと思います。
庄司:分かりました。髭は生やしません!そういうことじゃないか(笑)
風間:このままね!見た目の話ね!(笑)

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――最後に作品を楽しみにしている方々にメッセージをお願いします
風間:人を好きになった時のときめきと、少しの切なさみたいなものがすごく彩り豊かに描かれている作品だと思います。自分のときめきを思い出しながら、雀さんと慶司のときめきを大事にしたいと思っていただけるような作品になっていると思いますので、ぜひ2人を応援していただければ嬉しいです。
庄司:原作を既にご存知の方も、ドラマから入る方も、皆さん等しく楽しめる作品だと思います。原作からパワーアップした点としては、大まかには雀と慶司の恋愛模様ですが、そこ以外にも40歳を超える時の悩み、29歳の悩みがそれぞれあり、29歳は結婚など新しいフェーズに移っていくことがあるタイミングでもあり。そういうことも扱っていたりするので、雀と慶司の温かくてドキドキする時間も楽しみながら、見てくださっている方のシチュエーションに合わせて受け取り方もちょっとずつ異なってくる、色んなグラデーションで楽しめる作品かなと思っています。
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