――まずは、芸能界に入ったきっかけを教えてください
スカウトしていただいて入りました。元々ダンスをやっていたんですけど、屋外のダンスコンテストに出ていて、事務所の方が踊れる子を探していたみたいで、それで声をかけていただきました。
――元々芸能界に興味はありましたか?
興味はなかったですね。当時はダンスばかりやっていて、他のことに全く興味がなくて。ダンスを辞めたのが中学生ぐらいの時なんですけど、その頃からやっと興味を持ちはじめました。
――実際に芸能界に入ってみて、想像と違うところや発見は何かありましたか?
想像していたのと違ったというところだと、芸能人の方でも普通の人もいるんだなって思いました。華々しくてキラキラしている人もたくさんいますが、そうじゃなくても良いんだなというのは入らないと気づかなかったことです。
――ドラマや映画に幅広く出演されていますが、俳優を志望していたわけではなかったんですよね
スキマスイッチさんのミュージックビデオに出演したのが一番最初でした。その時に初めて演技みたいなことをして、“つまらなそうにしている男の子”みたいなお芝居をしたんですけど、僕としては普通にしていただけだったのに、撮影ってこういう感じなんだ、とすごく思いました。あとは、自転車の寄りを撮っていたのが印象的で、全てが新鮮でした。面白いなと思いました。


 

――少しずつお芝居に挑戦していくわけですが、始めた当時はどのような心境だったのでしょうか?
ダンスをやっていた時と地続きになっていた感覚がありました。ダンスも自分の体一つを使って表現するじゃないですか?僕はそれが好きだったんです。クランプという、怒りを表現するダンスを織り交ぜたヒップホップダンスをやっていたんですけど、自分の感情を爆発させるような、心と体の練習をずっとしていたこともあって、そのままの勢いで、俺が一番目立つ、みたいなことは当初考えていました。
――そこまで抵抗なくお芝居とも向き合えていたんですね
入りはそうでした。その後の方が全然抵抗が出てきました(笑)
――どんなところで抵抗が生まれたんでしょうか?
どこまで自覚するか、みたいなところです。自意識が過剰になってしまいがちなので、どこまでコントロールするか、そういう悩みは今でもあります。


 

――これまで様々な映画やドラマに出演されていますが、ご自身の中で印象に残っている作品はありますか?
初めて大河ドラマに出演することになり、『青天を衝け』という作品だったのですが、高校3年の年で、それぐらいから連続ドラマにも出演できるようになってきていて、コロナ禍とも被っていましたがやっとしっかりお芝居ができる場だったんです。すごく大きい村のようなロケセットで撮影していて、全員年上で大先輩しかいない中、撮影する直前で急遽2行ぐらい台詞が足されたんです。それが全く言えなかったというのが、だいぶ悔しかったです。未だにたまに夢に出てきます。
――かなり自分の中で悔しさが残っているんですね
その時は半泣きでした(苦笑)。スパルタとかじゃなくて、勝手にできなくて悔しい、みたいな感じです。でも、特にこの仕事って悔しいって想いが無駄にならないのが良いですよね。
――お芝居をする上で、どのようなところに楽しさややりがいを感じていますか?
なんですかね……何に感じてるんだろう……。今年1年はそれをずっと考えていたんですよ。去年、先輩からアドバイスをいただいて、“楽しい”がキーワードだったんです。このお仕事に関して、“楽しい”と“楽しむ”ってなんだ?みたいなことをずっと考えています。
――楽しいと感じる瞬間はありますか?
自分がむき出しになった瞬間みたいなのは楽しいですね。実生活では無いじゃないですか。最初からむき出しの人もいますけど、そういう瞬間は嬉しいし楽しいです。
――お芝居で憧れている、目標にしている俳優さんはいらっしゃいますか?
たくさんいらっしゃるんですが、宇野祥平さんは大好きです。共演もさせていただいて、宇野さんみたいになりたいですね。宇野さんのお人柄が素晴らしいですし、単純に大好きなんです。