――前回取材させていただいたのが2019年12月、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』に出演されていた頃でした。それからおよそ2年が経ちましたが、ご自身で変化を感じる部分はありますか?
変化で言うと年は取ってしまいましたけど、あとは変わらずですね。僕より弟たち(リュウソウジャーの共演者の方々)の方がとても変わったんじゃないかなってSNSを見ると思います。
――でも当時との大きな違いと言えば、今は俳優だけでなくYouTuberとしても活動されています
YouTubeを始めてから、YouTuberの人たちとか色んな人と出会いましたけど、本当にすごい人たちがたくさんいるなって思いました。あとは時代が大きく変わって、コロナ禍になり芸能界やどこの業界も大変な中頑張っていると思いますが、YouTubeの人たちはこの世の中というか、色んな広告媒体を引っ張っているなと感じています。
――岸田さんもその一員じゃないですか?
僕なんか全然!右も左も分からない状態で、ただYouTubeが好きっていう気持ちだけで始めたのでそんな大それたことは言えませんけど……。本当にすごい人たちがいっぱいいます。
――東海オンエアさんが身近にいるから尚更そう感じるのでしょうか?
すごすぎますね。彼らは人間力が高すぎるんです。YouTuberって何かチャンスがあればカメラを回す人たちで、その瞬間瞬間に人間力が出てしまうから、素が面白くない人ってなかなかYouTubeで活躍するのは難しいと思っていて。役者はその逆で、会ってみたら静かですけど、役を演じる時にスイッチを入れるっていうオンオフが激しいというか。あとはバラエティーだとめちゃくちゃ面白いのにオフの時に挨拶したら意外と普通だったり。
――俳優としての姿と素の部分とではギャップを大きく感じることが多いんですね
それで言うと、YouTuberの方は逆かもしれないですね。むしろ撮っている時の方がちゃんとしていて、普段が「お前そんなにおもろいの?」「なんでそれを出さないの?」みたいな。「いやいや、それでやりすぎると……」ってセーブしている人たちが多い気がします。

――4月16日に初のフォトエッセイが発売となりますが、発売に至るまでの経緯を教えてください
ワニブックスさんからオファーをいただいた形です。戦隊が終わった瞬間、皆が写真集やカレンダーを出すタイミングで自分はやりたくなかったっていうのがあったので(笑)、写真集とかは一生出さないのかなって自分の中では思っていました。そうしたらこの面白いタイミングでオファーをいただいたので、YouTubeのこともお話出来るし、ただの写真集ではなく文章も交えたものを出せたらということで、今回こういう運びになりました。
――周りの方から何か反応はありましたか?
どうなんですかね?でも一人の人間が本を出すというのはかなり大きい出来事だと思います。そういう意味では色んな方から言葉をいただきましたけど、発売して内容を見ていただいてどんな風に言っていただけるのか、ドキドキしています。
――こだわりのポイントを教えてください
表に背負っている俳優と、YouTubeっていうもう一つやっていることと、また自分が背負ってやってきた人生だったり、色んなことを混ぜてちゃんと本としてクオリティーがあるものにしたいということで作ってきました。読んでいただいて、見ていただいて楽しんでいただけたら良いなと思います。

――フォトエッセイの中では親友・本郷奏多さんとの対談も実現しました
いやもう本当にやらなくていい仕事だと思うんですよ!本郷奏多からしたら(笑)。親友のために、っていうことだけで動いてくれています。間違いなく。そもそもお互いに仕事が何か行く時は、最初は自分たちでやり取りはしないんです。それが仕事の流れと言いますか、ちゃんと事務所からのオファーがあってっていう順番があるので、自分の方からは声をかけないようにしていて、決まってから初めて「よろしくね」って連絡しました。
――本郷さんとはYouTubeでも共演されていますね
本当にそれもしなくていいことなんですけどね、彼からしたら!ただ、本当に僕たちは俳優という職業の関係を超えて親友というか、一生の戦友のような関係性を築き上げているのかなって思います。