――アクションもありましたが、いかがでしたか?
凄く楽しかったです!
――本当に当たっていた、なんてエピソードもありますけど。
そうなんです、申し訳ないんですけど(笑)。本番前に、アクション指導の先生が、「みんな体を鍛えてるから当てちゃっていいよ。遠慮してやるより、本気でやった方が絶対にカッコいいから!」とおっしゃっていて、私も“そうだな”と思ったんです。遠慮してやっていても、観ている方には分かってしまうから思いっきりやっちゃいました・・・(笑)。
――確かに、小夜子が男のコを倒していく姿はカッコよかったですよ。
あのシーンは長回しで、カメラ位置を変えて3テイク撮ったんですが、1テイクずつ撮っていくたびに、自分の体力が消耗されていくのがよく分かるんです(笑)。体力つけないとダメだなぁと実感しました。

――同世代の本仮屋ユイカさん(麻井由以子役)や勝地涼さん(遠野涼役)と共演されましたが、ご一緒されていかがでしたか?。
勝地君とは長い付き合いなので、同志というか、男女関係なく仲が良いんですよ。だから、初日の撮影も安心して演技ができたし、仕事のスタンスも似てるみたいで休憩時間はワァーっと楽しんで、撮影になったらキッチリ。劇中だと小夜子は一人でいることが多く、しかも周りは敵だらけだから、演じていて精神的にしんどくなることもあったのですが、カットがかかって近くにカッチやユイカちゃんがいてくれると安心できました。ユイカちゃんの存在と由以子の存在もシンクロしていましたね。小夜子がちゃんと向き合えたのは由以子だけで、由以子には心を許している・・・。ユイカちゃんは“天然記念物”みたいなキャラクターで癒されるんですよ、一緒にいるとニュートラルな気持ちになれます。取材があったりすると、私はガチガチになりがちなんですけど、ユイカちゃんが、その殻をポロポロと剥してくれる、そんな存在です。
――ズバリ、見所はどこですか?
由以子と屋上にいるシーンがお気に入りです。それまで沢山の人が死んだりドロドロした状況なのですが、そのシーンは一瞬安心できるようなシーンになっていると思います。その後は、また色々ありますけど(笑)。唯一、小夜子の本音がポロっと出るシーンで、あの年代特有の親友とはちょっと違う雰囲気を感じとってもらえたら嬉しいです。

――今後どんな活動をしていきたいですか?
いろいろやりたいです、欲張りなんで(笑)。せっかく今回、影のあるコを演じたので、そういう役柄もこれからも演じていきたいし、「監督・ばんざい!」のように自由過ぎる人も演じていて楽しいのでやりたいですね。今までだと、比較的リーダーシップがあり、はみ出したコは連れ戻す・・・みたいな役が多かったと思うんですけど、今後は“はみ出したコ”とか、頑張っている人の足を引っ張るような役とか演じてみたいです(笑)。
――最後に読者の方へメッセージをお願いします
ストーリーとしては、ミステリーホラーという要素もあるんですが、その間には小夜子と由以子、小夜子と涼の関係や青春映画的要素も大切にしている作品なので、ところどころで癒されてたり温かさを感じる映画になっていたらいいなと思っています。観てくださいというか・・・観てみてください(笑)!
――(笑)、観てください!じゃないんですか!?
劇場に足を運んで、チョット観てみてください(笑)。