――ミュージカルということで歌唱シーンもあると思いますが、手ごたえはどうですか?
普段ダンス&ボーカルグループとして活動しているので、自信はそこそこあるんですけれども、周りのキャストの方々も本格的なミュージカル作品に出演されている方ばかりなので、とても勉強になりますし、皆さん歌が上手だなって改めて感じています。なので、ぼくも上手いフリはしようと必死です(笑)。でもお芝居の中での歌なので、そういう意味では色気と余裕さを出して、三上の歌い方を見つけられたらいいなと思っています。
――ミュージカル『東京ラブストーリー』の見どころを教えてください
恋愛においての駆け引きですかね。本当に細かいところまで駆け引きがあるんです。ちょっとした目線や笑顔の作り方など、細かいところでの駆け引きがたくさんあるので、何度でも見ていただきたいです。あとは、誰に焦点を合わせて見るかでその人の気持ちが分かったり見え方も変わってくるので、楽しんでいただきたいです。

――ここからは増子さんご自身についてお伺いしていきます。芸能活動を始めてからおよそ6年が経ちますが、これまで出演してきた作品やお仕事の中で印象に残っているのは?
やっぱり僕の中でゼンカイジャー(『機界戦隊ゼンカイジャー』)は大きかったですね。スーパー戦隊シリーズはずっと出たいなと思っていて、今年こそは!と気合いを入れてオーディションに参加したので、役をいただけた時は嬉しかったです。1年という長い期間をかけてたくさんのことを学ばせてもらったし、人としても成長出来たなって思った作品です。あとはスーパー戦隊に出るということは、子どもたちの中で自分がヒーローとしてあり続けるというのも感慨深かったです。
――ゼンカイジャーへの思い入れが強いんですね
ゼンカイジャーはほぼ初めての映像作品だったので、撮影の仕方や現場での居方を含め、台本を覚えるスピード感や早朝からのスイッチの入れ方まで教えていただきました。NGを出すのは良くないことかもしれないんですけど、映像は撮り直すことが出来る安心感があるからなのか自由に演技することが出来るっていうのも魅力の一つだなと思いました。
――役を演じる時に心がけていることはありますか?
例えば2人でお芝居をする時に、相手がやりやすい演技をすることに気をつけています。自分中心に考えてしまうのではなくて、自分の達成感は7割ぐらいで相手がやりやすいように思いやることを3割、っていうのは意識しています。

――増子さんはGENIC としても活動されていますが、2019年の結成当時、メンバーに選ばれた時のお気持ちはいかがでしたか?
以前所属していたα‐X’sでの経験があったからこそさらに頑張らなきゃなと思いましたし、GENICになりたくてもなれなかった人たちのためにも、皆の想いを背負って頑張りたいなと思いました。絶対に花咲かせてやろうって。
――活動を始めて約3年が経ちます。今後GENICとしてはどのようなグループになっていきたいですか?
いつかは皆が皆、自分の武器を持っていて、一人一人の価値がめちゃくちゃ高いグループでいたいんですよね。アベンジャーズみたいな感じで、それぞれの強みと個性を持った7人が切磋琢磨して上を目指せるような関係でありたいなと思います。あとは何よりもファンを大切にしていくグループであり続けたいです。
――今後挑戦してみたいお仕事や演じてみたい役はありますか?
これはどこでも言っている気がするんですけど、学生役を演じてみたいですね!あと最近だと、時代劇にも興味がありまして、乗馬や殺陣を学んでみたいなと思っています。とにかく色んな作品に出て、どんな役でも自分のものにしていけるようになりたいです。
――では、プライベートで挑戦してみたいことは?
海外旅行はずっと行きたいなと思っています。あまり海外に行ったことがなくて、グアムと韓国で体調壊したぐらいで……。
――残念な思い出ですね(笑)。今、海外旅行に行くならどの国に行きたいですか?
ヨーロッパです。僕は『ハウルの動く城』のような世界観が大好きなんです。特に好きな街並みがデンマークのコペンハーゲンなんですけど、そこも含めてヨーロッパ中を旅したいです。
――ありがとうございます。最後にファンの方々へのメッセージをお願いします
僕のファンの方って本当に優しくて温かい方たちばかりだなって思うんですよね。ライブにも来てくださるし、舞台や映像作品も毎回見てくださって、グッズまで購入してくれて……。その応援を糧に、さらに良いものを届けられるように頑張りたいと思いますし、GENICも3年目になってもっともっと大きなステージに行けるように、僕もGENICという名前を外にたくさん広めて頑張るので、これからも応援のほどよろしくお願いします。


写真:秋葉 巧、ヘアメイク:石川 茜