――同じ役を約1年半演じるという経験はなかなかできないと思います。作品を通じて、成長を感じた部分はありましたか?
- 物語の中でさくらが変身できたのは、自分の弱いところを受け入れて「私は無敵だよ」ってなれたからなんですけど、自分の弱さを受け入れる勇気は相当なものだなと思いました。だからさくらは本当にかっこいいなって思いましたし、役と一緒に私自身も成長できたかなと感じています。
――現場で言われた言葉で心に残っている言葉は?
- パイロット監督が柴﨑(貴行)監督だったんですけど、一番初めに「謙虚な姿と素直な心を忘れちゃダメ」っていうのをお話してくださって、リバイスメンバーはそれを守ってきたからこその絆の深さというか、それで皆さんから愛される作品になったんじゃないかなと思います。謙虚さと素直になることは女優のお仕事において大切なことだと思うので、私自身これからもずっと守っていきたいです。
――長期間の撮影ということで、終わる頃は名残惜しさがあったんじゃないでしょうか?
- 本編の撮影が終わった時はそこまで感じていなかったんです。ファイナルステージもあるし冬映画もあったのでまだ皆に会えるって気持ちでクランクアップを迎えて、一番ぐっと来たのは冬映画の撮影のオールアップでした。それがリバイスでの本当のラストだったんですけど、ジャンヌのスーツアクターの宮澤雪さんがお花を持ってきてくれて、泣かせにきたんですよ!(笑)。でも、ジャンヌが雪さんで本当に良かったなって思います。
――二人で一つの役を作り上げていくわけですからね
- 私がアクションする時もずっとカメラの横で見守ってくださいましたし、本当にお姉ちゃんのような存在で、すごく感謝しています。
――本格的なアクションにも挑戦されていましたが、やってみた感想はどうでしたか?
- 生まれて初めてのアクションだったんですけど、最初に空手少女で運動神経抜群っていう役柄を聞いた時、本当に私で良いのかな……って。運動もそんな得意ではないですし、空手もやったことなくてついて行けるか不安だったんですけど、現場に入る前に全体でアクション練習もあったので、そこで受け身や殴りとか蹴りを教えていただきました。
監督によってアクションの内容も変わるんですけど、アクションをすごくやられるのは坂本(浩一)監督なんですよね。アクションが大好きで、実際にやって見せてくれたりもしました。坂本監督のお陰でアクションの楽しさに気づけたというか、アクションシーンではカットを割らずに撮影することもあって、そこでの瞬発力や対応力はその現場に集中しないとできなかったので、坂本監督とご一緒出来たのは貴重な経験になりました。
――そんな井本さんですが、2023年1月スタートのドラマ『警視庁アウトサイダー』へ出演されます。出演が決まった時のお気持ちはいかがでしたか?
- お話を聞いた時はすごく嬉しかったですし、リバイスで共演していた兄たちが1月期の月9(前田拳太郎さん・フジテレビ『女神の教室~リーガル青春白書~』)と日曜劇場(日向亘さん・TBS『Get Ready!』)にそれぞれ出演されるので、私もテレビ朝日の作品に出演が決まって、三兄妹がそれぞれ違う局でドラマに出演するということで、兄たちに負けずに頑張りたいな、と思っています。
――リバイスのファンの方々も皆さんの活躍を目に出来るのが嬉しいと思います
- 喜んでくださったら嬉しいですね。
――井本さんが演じるのはどのような役どころでしょうか?
- 居酒屋でアルバイトしている大学生なんですけど、地下アイドルもやっているっていう設定です。実は地下アイドルをやっているっていうのは最初台本には一切書かれていなくて、顔合わせの時に監督から「ちょっと地下アイドルの要素入れてみる?」みたいな感じで役が広がっていきました。
――そんな突発的に決まったんですね
- だから、スタッフの皆さんもここまで広がると思ってなかったっておっしゃっていましたし、台本にも本当に「地下アイドルをやっている」ってセリフが付け加えられて私もびっくりしました(笑)
――もしかしたら地下アイドルの姿も見られるかも……?
- まだ無いとは言い切れないですね(笑)
――楽しみにしてほしいポイントがあれば教えてください
- 出演シーンはそんなに多くはないんですけど、そのワンシーンでいかに視聴者の方々に印象を残せるかっていうのを楽しみにしていただきたいです。
――今後挑戦してみたい作品や演じてみたい役柄は?
- アクションの楽しさを知ったのでアクションを活かしたかっこいい系の役をやってみたいです。あとは学園もののドラマには憧れがあって、制服を着てキラキラとした青春ドラマに携わることができたらなって思います。
――2023年の抱負は?
- 2022年はライダーで忙しい日々を過ごせていたのが幸せだなって感じるんですよね。私もお仕事をしている自分が好きですし、色んな方との出会いもあるので、これからも色んなお仕事に挑戦していきたいです。
プライベートの面では自己投資と言いますか、美容や健康面に関してより一層深めていけたらなって思っています。
――美容や健康に気をつけたいと思ったきっかけはあるんですか?
- 20歳になるということで、今は18歳が一応成人年齢ですけど、20歳は大人への第一歩かなと思うので、大人として見られた時に綺麗でいたいって想いが自分の中で芽生えたので、健康面、美容面を磨いていけたらなって思います。
――ありがとうございます。最後にファンの方々へのメッセージをお願いします
- 2022年はライダー一色の1年でしたけど、ライダーをきっかけに私を知ってくださった方がたくさんいらっしゃると思いますし、それ以前から応援してくださるファンの皆さんにも本当に感謝の気持ちでいっぱいです。2023年も自分らしく焦らず、学業とお仕事を両立して頑張るのでこれからも応援よろしくお願いします。
カメラマン:秋葉巧