2011/04/15
<水沢奈子>『GANTZ : PERFECT ANSWER』『アバター』インタビュー
――映画『アバター』で、水沢さん演じる西園寺真琴について教えてください。
西園寺は、学校で一番誰からも興味を持たれていなくて、水をかけられたり首を絞められたりとか、死なない程度の酷いいじめをずっとされてきた女の子で、クラスでは暗くなっちゃったけど、主人公の道子を使って何かを考えているような不思議な怪しい少女だと思います。
――台本を読んだ時の感想は?
私は携帯ゲームとかもしたことが無かったんですが、でも携帯ゲームが話題になっている現代的なお話で、携帯によって人間が酷く悲惨になってしまうのは私は悲しいなって思いました。
――狂気を感じる演技もありましたが、演じる上で気をつけたことは?
西園寺は喋るときは喋るんですけど、基本的には「そこになぜか居る」みたいなあまり喋らない暗い存在だったので、あまり瞬きをしないとか、相手を睨むとか眼力を意識しました。阿波野のセリフに「お前の目がうざい」っていうのがあったので、うざいって思われるように目で圧倒しようと思いました。

――水沢さん演じる西園寺真琴は、いじめの標的となっていることもあって、かなり衝撃的なシーンもありましたね。
すごく大変でしたね。西園寺は誰とも下手につるんでいなくって一人で居るような存在で、尚且ついじめもされているので、現場では一人で居ることが多かったですね。
――水に顔をつけたりするシーンも大変だったのでは?
そうですね。結構余裕で10秒位いけるかなって思ったんですけど、ゴボゴボ暴れなくちゃいけないので、監督と話し合って8秒にしたんですね。死ぬかと思いました。「早く8秒経て」って、苦しかったですね。ちなみに、実際には水じゃなくて麦茶でした(笑)
――アバターは携帯ゲームにハマる女子高生たちが展開していく話ですが、同じように水沢さんの学校で流行っているものはありますか?
何だろう…今春休みだからなぁ(笑)。私のクラスは20人位の少人数なので、みんなお芝居しながら変なやりとりばっかりしてます。
――はじめて携帯電話を持ったときの思い出を教えてください。
私は、携帯電話をこのお仕事を始めたからっていうので持たせてもらえて、中学2年生の夏ですかね、初めて持ったのは。パケ放題みたいなのも入っていなかったので、メールとかマネージャーさんとたまに電話する位で。一番楽しかったのは、中学校のお友達と遊びに行ったときにメアド交換できたことですね。それまでそんなことしたことなかったので。
――女子高生のガスマスク集団っていうのもすごい光景ですよね。ガスマスクの感想は?
ガスマスクは少し曇るんですよ。表情とかもあまり見えないので、笑っちゃいそうになっても安心感があります(笑)。あと、顔の周りが痒くてかぶれている子もいましたね。
――学校が舞台という事で、同世代の女の子が多い現場だったと思いますが、印象的なエピソードなどありましたら教えてください。
女の子ばっかりで、私は現場では一人で居るか、橋本愛ちゃんと一緒のシーンが多かったんですけど、愛ちゃんはすごい面白い子なんですよ。ジョイマンのダンスをしたり面白い事をいっぱいする子で、私もそういうタイプなので一緒に踊ったり変顔したり、変な話ばっかりしていましたね。あと、愛ちゃんが高校受験だったみたいで、相談とかガールズトークとかも結構しましたね。
――映画の見どころは?
『GANTZ』も『アバター』も試写会とかで見たときに、大きなスクリーンだからこそ体にズーンと伝わるものがあって、「映画っていいなぁ」って改めて思いました。たくさんの人に映画館で見てほしいなって思いますね。

――単身で東京に出てきて、苦労したことはありますか?
早寝早起きみたいな、単純なことですね。起こしてくれる人が居ないので、学校にも寝坊しちゃいそうになったり(笑)。あとは食事ですね。寂しいとかはそんなに無かったです。ホームシックは、中学2年生の時に撮影で少しの期間寮生活になった時とかの方がありましたね。高校生になってからは、中学生の時に鍛えられたので大分慣れました。
――お料理が得意とのことですが、最近のヒット作は?
マネージャーさんと一緒に餃子パーティーをしました。全部自分たちで作って、とっても美味しく出来ました。
――撮影中の体調管理で気をつけていることはありますか?
撮影中は睡眠不足が続くので、肌荒れとかの予防のためにビタミンを沢山摂るように意識しています。体調管理よりも、お肌の管理の方が大変かなって思います。
――セリフはどのようにして覚えていますか?
カメラテストとかまでには勿論読んで覚えて行くんですけど、実際に動いてみるともっと覚えられるので、家でも動き回りながら読んで練習します。
――ロングヘアーの印象が強かったのですが、短くしたのには相当な決断があったのでは?
美容師さんには「本当に切っていいの?」ってめちゃくちゃ言われました(笑)。よく取材とかでメイクしてくださる美容師さんに切ってもらったんですけど、「奈子ちゃんが短くするのなんて考えられない」って。
――短くしようと思ったきっかけは?
今までずっとロングヘアーで切りたいとずっと思っていて、一度ミディアムまで短くしたら、事務所の方も「折角だからイメージチェンジで切ってみよう」っていう事になって短くなりました。
――『GANTZ』『アバター』と違う役柄を演じ分けていらっしゃいますが、今後挑戦してみたい役柄などありますか?
すごく鈍臭い人とか、幸薄そうな人を演じてみたいです。よく鈍臭いって言われますし、病気の人の役とかやってみたいですね。
――今後どのような活動をしていきたいですか。
お芝居をメインにやっていきたいです。バラエティ番組とかは機会があれば挑戦したいです。
――最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします。
もうすぐ『GANTZ』と『アバター』が公開しますけど、撮影は両方とも昨年行われたもので、寒い時期に頑張って撮影しました。『GANTZ』は前篇に引き続き、後編も楽しんで頂けると思います。『アバター』は、同世代の方に沢山友達を誘って見に来て欲しいです。これからも頑張るので、応援よろしくお願いします。

映画『GANTZ : PERFECT ANSWER』
2011年4月23日(土)公開
出演:二宮和也/松山ケンイチ/吉高由里子/山田孝之 他
監督:佐藤信介
原作:奥浩哉「GANTZ」(集英社/週刊ヤングジャンプ連載)
音楽:川井憲次
企画プロデュース:佐藤貴博
映画『アバター』
2011年4月30日(土)より、シアターN渋谷ほか全国順次公開
出演:橋本愛/坂田梨香子/水沢奈子
はねゆり/佐野和真/加藤虎ノ介/紺野まひる
監督:和田篤司
原作:山田悠介「アバター」(角川書店)
脚本:野口照夫
製作:「アバター」製作委員会
音楽:碇英記
主題歌:The alps「青写真」
制作プロダクション:ネビュラ
配給:太秦【2011/日本映画/カラー/ビスタ/92分】
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