――剛力さん演じる美咲はどんな女の子ですか?
実際は家族の事が大好きなんだと思うんですけど、弟にばっかり目を向けてしまう親に対して反抗しきれないというか、もっと素直に「私のことも見てよ!」って言えばいいのに、素直になりきれない純粋な女の子なのかなって思います。
――美咲役を演じていて、共感できる部分はありますか?
家族が大好きっていう所はとても共感できるので、その辺に関しては演じやすかったんですけど、それを表に出さない部分とか、親に汚い言葉使ったりするところはちょっと大変でした。
――剛力さんは家族への愛情表現はオープンにされる方ですか?
オープンです。大好きです(笑)。ケンカして言い返したりはあるんですけど、大きな反抗期ってなかったのでその辺のお芝居ができるか不安な部分もあったんですけど、監督に「全然大丈夫だよ。」って言われました(笑)。
――美咲の内面的な部分を表現するにあたり、特別な役作りはせずにナチュラルに演じられたということですか?
そうですね。家族の雰囲気もちゃんとあったので、すごく演じやすかったです。あんまり「こうしよう。」っていうのは無かったです。
――本作は、特にどんな方に見てほしいですか?
色んな人に見てもらいたい映画ですね。家族のお話ですけど、友達同士で見に行って、改めて家族の大切さを実感してもらえると思いますし、家族皆で見に行っても楽しんでもらえる映画です。私は親と仲が良いってとても素敵な事だと思うんです。家族との関係がうまくいっていない方にも見て頂いて、そういう方にも家族の大切さが少しでも伝われば良いなと思います。
――映画『カルテット!』の見どころは?
演奏のシーンは迫力があります!私はフルート経験者ですけど、弟役の真宙君は今回バイオリンが初めてで最初は楽譜も読めない状態でのスタートだったので、その辺の上達はすごいし、形も格好よくキマっていると思います。音楽を4人で演奏するシーンもとても素敵に仕上がっています。やっぱり家族って言葉が無くても伝わるものがあるんだなって私自身感じました。家族だからこそ、何気ない普通のシーンが成り立っていて、そういう普通のシーンの細かい所まで見て頂けたらと思います。

――2012年2月開催の「きものクイーンコンテスト2012」のスペシャルサポーターを務められるにあたり、着物を着る機会が増えてきていると思いますが、どんな着物が好きですか?
元々着物がすごく好きで、最近は特に色々なものを着させて頂いているんですけど、白が可愛いなって思います。古典柄や、皆がなかなか選ばないような個性的な色や柄の方が好きだなって思う事が多いです。
――プライベートでも着る機会はありますか?
着物は無いんですけど、毎年お祭りとかに浴衣を必ず1回は着ていくって私の中で決めていて、高校1年生の時には3~4回は着ていましたね。
――ご自身で着付けもされるんですか?
着物の着付けは今年少し勉強しました。浴衣は着つけられると思います!
――若い人たちにとって着物は少し縁遠いものに感じがちですが、スペシャルサポーターを務めることによって、若者にとって着物がもっと身近なものになると良いですね!
私自身着物が本当に好きなので、そういう方がコンテストで集まって下さるっていうのが嬉しいです。若い人が着るからこそまた変わった見かたができるというか、着物って伝統あるものなので、それは絶対に無くしたくないなと思いますね。私、おばあちゃんになったら着物で生活したいんです。もっと沢山の人に着てほしいなっていうのがあるので、私から着物を広めていきたいです!
――日経トレンディの「今年の顔」に選ばれましたが、ご自身が選ばれたと聞いた時のお気持ちはいかがでしたか?
びっくりしました。「えっ?!」って(笑)。お母さんと二人で他人ごとのように「そうなんだ~」「すごいんだね~」みたいな感じで。実際実感が沸かなかったですね。沢山の方に見て頂いて、注目して頂いているのはすごく嬉しいですし、もっと頑張らなきゃなって。沢山の方に見てもらっている分、沢山の方に笑顔と幸せを届けたいです。
――2011年を振り返って、どんな1年でしたか?
充実して、すごく幸せな1年でした!今年の3月に高校を卒業したのも新たなスタートみたいな感覚でしたね。充実していたからこそ、感謝の気持ちや初心を忘れちゃいけないなと思いました。
――また、2012年はどんな年にしたいですか?
来年はハタチになる年なので、責任感のある内面から素敵な女性になりたいです。内面も綺麗じゃないと綺麗なお芝居もできないと思いますし、人前に出る仕事だからこそ純粋な気持ちで取り組まないと見てもらえないかなって。ハタチって節目の年で、それからは1人で自分の責任も全部負わないといけないけど、そういうプレッシャーは感じていなくて、いつまでたっても良い意味でバカでいたいなと思いますね。あとは2011年と一緒で、目の前にあるものに対して全力で取り組んで、1日が楽しくて次の日はもっと楽しくて最高であれば良いかな。
――女優・モデルとして今後挑戦したい事は何ですか?
アクションとかやりたいんです。2012年の春に時代劇に出演するんですけど、それは殺陣とかは特にないので、殺陣やアクションの戦うシーンも挑戦したいです。でも幅広くできれば良いなぁと思いますね。
――最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします。
CMやドラマ、バラエティも沢山出演させて頂いて、皆さんに見て頂ける機会が増えている事がすごく嬉しいです。私の笑顔を見て、元気になったり幸せになったって言ってくれる方がすごくいらっしゃるんですよ。そういう方が1人でもいれば私はずっと笑っていられるし、1人でも多くの方に幸せを届けたいなと思っています。私の2012年の目標に「いっぱい笑う」っていうのがあるので、何事も楽しんでやりたいです。笑っていたら幸せとか笑顔が素敵な人っていうのは自然に集まってくると私は感じているので、1人でも多くの人に笑ってもらえたら良いなと思います。