――寒い中での撮影だったそうですね。寒さ対策などはされましたか?
いやー、ヒートテック着るぐらいしかできないんですよ。雨のシーンではレインコートを中に着込んで挑んだんですが、寒い寒い(笑)。レインコートが冷えちゃって!最初は小雨だったのに、だんだん雪になってきちゃったんです。でも、寒さで指がかじかんで引き金が引けない、というシーンだったので、リアルな演技が出来たんじゃないかと思います。
――共演の伊藤英明さんは『悪の教典』でもご一緒されています。現場ではどんなお話をされたんでしょうか?
撮影中はほとんど馬に乗ってらっしゃったので、お話しするにはちょっと距離が遠かったんですよ。だから伊藤さんからは「改めて、馬から見ると豆みたいで小さくて可愛いね。」って言われました(笑)。豆って!と思いつつ、褒めて頂いたので嬉しかったです。それから、僕は今までの出演作で「死」に関わることが多いという話題が出た時に、伊藤さんが「普通、人間として経験できないことを、役者として経験できるのはいいことだよね。」って言われたんです。そういうお話ができて嬉しかったので、伊藤さんともっと深く関わりたくなりました。また共演したいです!
――見どころを教えてください。
7時間なので色々ありますが、茂太郎の役どころとしては、恋人・細布子との恋の行方とか、小さい頃のシーンでは二人の掛け合いだったりとか、すごくほんわかして見られるところですね。それ以降の戦シーンも見どころかなと思います。まだ幼さを感じるくらい若い人たちが、槍を持った官軍に立ち向かっていって、見ていて本当に悲しくなる位、がむしゃらに戦っているんです。僕たちと同世代の15~17歳の人に「こういう生き方があった」ということや、白虎隊の芯の強さ、決めたことはやり抜くという強い思いを知ってもらえればいいな、と思っています。

――1月12日には、映画『鈴木先生』が公開されます。ドラマに続いて映画化が決まったときのお気持ちはいかがですか?
また岬勇気になれると思ったらワクワクしましたね。ドラマのキャストは僕より年下の子が多くて、結構お兄ちゃんの役割をしていたので、また皆と会える!と思ったら嬉しかったです。ドラマのクランクアップの時には皆泣いて終わったせいか、また会うのが照れくさいなっていうのも少しありましたけどね(笑)。注目されている作品なので、映画ではどんな内容になるのか期待大!でした。
――西井さんの役について教えてください。
岬勇気は、彼の立ち位置って結構皆をまとめる役なのかなって思います。岬くんには結構影響力があって、彼が言った一言でクラスが動いたりとかするんです。
――学校が舞台となっていますね。西井さんご自身も学生ですが、演じる上で共感する部分、逆に新鮮だった部分はありましたか?
役で演じる岬くんは二枚目なんですね。普段の僕は、どちらかというとオチ担当みたいな感じで、いじられキャラなんです(笑)。役の性格も自分とは真逆なので演じていて新鮮です。「こういう感じだったら皆から頼られるんだ」とか、いざという時、ぱっと何か言って皆を静かにさせたりとか。そこは、自分でもそうなりたいなって思います。学校ではふざけちゃうんで(笑)。
――舞台裏の皆さんの雰囲気はいかがですか?
静岡で泊りの撮影があったときは、みんなで枕投げしたりプロレスしたりしてじゃれ合いました。次の日、皆寝坊して怒られたり…僕はすぐ寝たんですが(笑)。お風呂に入る時も、4つぐらいの班に分けられるんですよ。本当に修学旅行に来ているみたいで楽しかったです。
――ドラマと映画では生徒たちに変化や成長はありますか?
一人の女の子を取り返すためにクラスが一丸となって気持ちを訴えるシーンがあるんですが、頭ごなしに訴えるんじゃなくて、鈴木先生に習った手法で冷静に対応していく様子に、ドラマから映画にかけての生徒の成長が見られるのかなって思います。
――映画のみどころを教えてください。
『鈴木先生』は内容が内容なので、ドラマで公にしていなかったようなことも映画ではオブラートに包まずボンっと提示するっていう感じです。もう台本を読んで…すごかったんですよね(笑)。内容も衝撃だと思うので心の準備をして、公開を楽しみにしていてください!
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