2013/04/01
<松下優也>舞台『黒執事-The Most Beautiful DEATH in The World-千の魂と堕ちた死神』インタビュー
――シエル役は毎回違う方が演じていますが、演じるキャストによって松下さんの演技にも何か変化はあるのでしょうか?
基本的には二人で一つみたいな感じなので、変化も出てくると思います。坊ちゃんと執事の掛け合いってすごく重要なシーンだったり、二人が並んでいる時も別個のものというより二人で同じオーラというか世界観を纏っていたりすると思うんですよ。だから相手の芝居によって僕も変化してくると思います。
――シエル役を演じる田中偉登さんとお会いしていかがでしたか?
最初は13歳って聞いていなかったので、もうちょっと年齢が上なのかなと思いましたが、すごい大人っぽいなあと思いましたね。緊張もあったかもしれませんが、落ち着いている感じもしました。今までのシエル史上で一番、僕と歳が離れていると思います。まあ、余計なことを教えないように、言わないようにと思っています(笑)。やっぱそこ考えちゃいますよね!大人になってから当たり前と思えることと、中学校の時に当たり前と思うことの価値観って違うじゃないですか。でも、もちろん仲良くしたいです!
――ミュージカル『黒執事-The Most Beautiful DEATH in The World-千の魂と堕ちた死神』はどんな方に見てもらいたいですか?
色んな人に見てもらいたいですね。以前見てくださった方は、キャストも変わりますし、3年経ったっていうのもあるので、同じお話でも全然見え方が違うと思います。僕も新しいものを創っていく気持ちで挑んでいこうと思います。それからDVDを見た方、原作が好きな方にも是非見に来てもらいたいです。原作は好きだけど舞台版ってどうなんやろって思って迷っている人もいるかもしれないけど、俺はミュージカルも楽しいと思います。皆それぞれに『黒執事』の作品の世界を持っていて、同じものではないかもしれないですけど、ミュージカルではミュージカルにしか出せない『黒執事』をやっているので、逆に『黒執事』を知らない人や読んだことがない人でも楽しめる作品かなって思います。
――舞台の見どころを教えてください。
やっぱりアクションでしょうか。通常の殺陣と違って、普通に殴ったりとか刀を使うような殺陣って訳じゃないんです。悪魔や死神も出てくるので、皆、武器がすごい個性的なんですよ。普通では使わない武器が出てくるので、それを使ったアクションというのは、すごい面白いです。色んな出演者がいるのでアクションも一対一じゃなかったりして、それは見ていて面白いところだと思います。
――公演中5月24日にお誕生日を迎えられますね。何か予定されていますか?
誕生日は本番があるってくらいで予定はないです(笑)。10代の頃とか20歳くらいまでは、誕生日ってすごく意識していましたけど、23歳になるとあんまり気にしなくなって忘れています。だって「もうすぐ23になんねや~。どうでもええわ。」って感じなんで(笑)。別に歳とりたくないって訳でもなくて、もっと年齢を重ねていきたいですが、ほんと意識しなくなります。当日は周りがソワソワしているかもしれないですね(笑)。でも、誕生日にステージに立てるっていうことはありがたいことですね。
――ファンの皆さんのチケットの倍率も高くなりそうですね!
どうでしょうね(笑)。でも僕のファンの方だったら、そうかもしれませんね!
――中学3年生の時に単身でNYへ行かれたそうですが、渡米を決めたきっかけは?
中学校3年生の時には、自分は今のこの仕事や、こういうことをやっていきたいっていう風に考えていたんです。後は自分が好きな音楽がR&BとかHIPHOPとかそういうカルチャーだったので、本場を見てみたいっていうのがあって行きました。親には進学を勧められていたんですけど、今の仕事を一生やり続けていくつもりだし、今でも普通に学校行っていれば良かったなとか、あの時NYに行かずに普通に学校へ通っていれば良かったなって思わないんですよ、今でも。たぶん後悔する日も一生来ないと思うんですね。
――実際ご覧になってみていかがでしたか?
今思うと、もう全てが刺激的でした。NYが本当にすごい街に思えましたね。音楽的なカルチャーや、そういう音楽が染み込んだ人達がいる訳なんで、本場に圧倒されました。今行っても凄いと思いますが、15歳の時は本当に全てが凄すぎて、タイムズスクエアに行った時は泣きそうになりました。
――15歳での渡米ということで滞在中、心細かったりしませんでしたか?
一週間行っていましたが、楽しかったし、むしろあんまり帰りたくなかった位です。ただ、去年NYとL.Aに1か月行って思ったんですが、向こうにいる間は日本語を本当に話さなくなるんですよ。滞在中は心細くならないんですが、帰ってきてから日本っていいなって思ますね。日本語が話せる喜びっていうか。お店に行っても何しても、日本語が通じるっていう喜びはあります。
――お休みの日はどんな風に過ごされますか?
映画を見に行ったりしますね。SF系とか好きですけど、ジャンル問わず面白そうだなって思ったものは色々見ます!今日見に行かんかったら、もしかしたらもう見に行かれへんかもしらへんって思ったら、なんか見に行っとかなあかん気分になって、そんなに気持ちが乗らない日でも見に行ったりしますね。最近は、デンゼル・ワシントン出演の『フライト』を見に行きました。
――アクティブに過ごされているんですね!
家の中に居るのがもったいないなって思うんで。外に出てスケボー乗ったり、ジムに行って汗流したりしています。
――今後、始めたいことはありますか?
暖かくなってくるんでスポーツやりたいですね。わりと外で色々するのが好きなんで、サッカーとかバスケとか。でも人数が集まらないんです。だから今はスケボーをしているんです。スケボーは遊びでやるっていうか、普段ちょっとした移動とかに使ったりもします。でも周りでは俺しかスケボー持っていないので、一人の時はよくても、誰かと会っていて歩きの時は、デッキを持って歩くんです。乗れるところは乗っていたいんですけど、友達は持ってないので俺だけ先へ先へ行ってまうことになるんで(笑)。なので、やっぱ皆でバスケとかやりたいですね。
――お仕事で挑戦してみたいことはありますか?
今、挑戦してみたかったことが実現できている真っ最中です。僕、結構アクションに興味があって、『黒執事』やドラマとかでもそういうアクションをやらせてもらったことはありますが、刀を使ってのアクションって今まで無かったんですよ。でも今回、今やっている舞台(3月時点)で刀を使ったアクションがあるんです。小さい頃、時代劇とか好きで刀とか興味があったんで、ずっとやりたかったんですよ。後は、『黒執事』でもまたあると思うんですけど、色々舞台とかやらせてもらう中で、自分がやってこなかったジャンルのダンスが出来たりするのも凄い刺激になります。
――最後にファンの皆さんにメッセージをお願い致します。
今年はツアーが無事終わって、来て下さった皆には「ありがとう。」って感謝の気持ちがあります。また、これからミュージカル『黒執事-The Most Beautiful DEATH in The World-千の魂と堕ちた死神』を控えています。ステージによってやっていることがライブとも違いますし、お時間のある方は見に来て頂ければな、と思います!
東京公演
日程:2013年5月17日(金)~5月26日(日)
会場:赤坂ACTシアター
▼チケット一般発売
2013年3月24日(日) 12:00~
大阪公演
日程:2013年6月8日(土)~6月9日(日)
会場:梅田芸術劇場メインホール
▼チケット一般発売
2013年4月6日(土) 10:00~
出演:松下優也/田中偉登/良知真次/中河内雅貴
植原卓也/井出卓也/輝馬/鷲尾昇
河原田巧也/松田沙紀/高木俊/寺山武志
和泉宗兵/佐々木喜英 他
原作:枢やな(スクウェア・エニックス刊)
脚本・構成・作詞:岡田磨里
演出・構成:福山桜子
音楽:岩崎琢
作詞・作詞監修:森雪之丞
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