――徳島では先行して上映が始まっていますね。
いつも舞台挨拶するときって、映画好きの方やファンの方が多いんですね。でも今回徳島で舞台挨拶したときは、普段映画をご覧にならない方や、町の方々が集まってくれたので逆に新鮮でもあり、ちょっとプレッシャーもありました。でも終わった後は皆さんすごい笑顔で、「良かったよ!」と言ってくださって、まず舞台となった徳島での舞台挨拶と上映ができたので、今はほっとしています。また、徳島での舞台挨拶の前に祖谷でも完成披露試写会をしたので、そっちの方でも町の方やエキストラで参加してくださった方たちもたくさんいらして、みんなで上映会っていう感じでやりました。
――東京国際映画祭でも受賞作として、多くの方がご覧になっていますね。
東京国際映画祭でお披露目できたっていうのは私自身にとってもすごく大きかったです。受賞部門も「アジアの未来賞」ということで、今の日本や、徳島と祖谷の現状が映し出されている『祖谷物語』にぴったりだなと思いました。今の日本人に見てもらいたい作品No.1だと思います!
――気になる見所を教えてください!
いっぱいあるんですけど、個人的に思い入れがあるのは、だんだんお爺と気持ちが離れていくっていう不安に襲われるシーンです。このシーンは自分でも、演じるにあたって一番難しかったシーンでもあり、最後のところとかは一番感情を出しているシーンなので、そこは見所というか一番好きなシーンですね。それに実際に祖谷に住んでいる方々がエキストラで参加してくださったり、場所を提供してくださったり、祖谷そのものが映し出されているのも見所です。本当に祖谷という町がそのまま描かれていて新鮮ですし、いろんな方に見てもらいたいですね。

――プライベートではたくさん映画をご覧になるということですが、どれくらい見られるんですか?
そうですね、2日に1回は映画を見るようにしています。でも好きなジャンルは結構バラバラなんですよ。今日はこの気分、今日はこの気分っていう感じで。周りの方からはアクション物しか見ないっていうイメージがあるみたいなんですけど、どちらかというとドラマ的なものが好きで、結構そういうものを見ています。
――お気に入りの1本はありますか?
えぇぇーーーっ!それ一番難しい(笑)。最近だと映画館で見て、DVDが出てからも何回も見ているのが、『インポッシブル』です。去年見た映画の中でも私の中でベスト3に入る作品ですね。順位をつけるのは難しいんですが、『インポッシブル』は本当に好きで、今週も1回見ました。それこそ今の日本だけじゃなくて、今の生活に関していろいろ考えさせられる作品です。津波とか地震とか、日本は今特に敏感だと思うんですけど、だからこそ見ておきたい作品ですね。
――今後の目標とは?
役もそうですしジャンルもそうなんですけど、お芝居に関しては本当に色んなことをやりたいんですよ。それに日本と海外の架け橋になりたいんです!日本の映画をもっと海外に広めていきたいので、海外でもたくさんお仕事できるように今年は頑張りたいなって思っています。
――海外の映画にも興味を持っていらっしゃるんですね。
去年、インドネシアの映画に出演させていただいたり、何カ国もの映画祭に行かせていただいて、カルチャーショックを受けたり刺激をもらったりしたので、今まで以上に映画に対する意識が変わりました。それと、自分達が知らない場所で自分達の作品を盛り上げてくれている事を知って嬉しかったんです。なので、これからは自分達からももっと発信していきたいと思いました。
――プライベートで挑戦してみたいことはありますか?
挑戦してみたいこと…それこそ語学ですかね。もっと語学を勉強して、お仕事で海外に行きたいっていうのもあるんですけど、プライベートでも一人旅とか、海外に行きたいなって思っています。旅行も好きで、いつもは家族と行っているので、ひとりでも旅をしてみたいなっていうのと、最近海外の友達が増えたので、もっと交流していきたいです。
――最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします!
今年は『祖谷物語-おくのひと-』含め、2014年1月時点で公開が決まっている作品だけでも、7作か8作くらいあります。私は映画に関わりたくて、幼い頃からずっとオーディションを受けてきて、やっと映画の世界に入り込めるようになってきたので、これからもっとどっぷり浸かっていきたいなって思っています。また浸かるだけではなくて、本当に日本の映画を盛り上げていかなきゃいけないなっていう責任も持っているので、是非盛り上げていきたいです。私一人の力だけではなく、観てくださる皆さんと一緒に作り上げていけたらいいなと思っているので、特に今年は皆さんと一緒に盛り上げていきたいです!