
本作は「25歳の自分の姿を、大好きな場所で大好きな写真家さんに撮っていただきたい」という長濱たっての希望でスタート。撮影地は、長濱自身がプライベートでも訪れたことのあるアイスランドとフィンランド。そして撮影を担当したのは、人気写真家・高橋ヨーコ氏。2024年7月、北欧の煌めく光の中で、当時25歳の長濱のゆるやかで伸びやかな姿に迫った。フィンランドの静かな森の中、水着で湖に思い切りダイブしたり、アイスランドの雄大な氷河に息をのんだり、美味しそうな料理に満面の笑みが溢れたり、現地に住む人々や動物との交流に瞳を輝かせたり、北欧の短い夏を楽しむべく、解放的な姿を見せるシーンも。25歳の長濱が旅先で見せた光も影もそのまま、まるで「私小説」のような一冊となっており、子供のように屈託のない姿もふと見せる大人の女性のムードもどちらも感じられる作品に仕上がった。
純白のワンピースで登場した長濱、前作の写真集『ここから』から8年ぶりとなる写真集がついに発売となる心境を「撮影したのはちょうど1年前の7月頃だったのでようやく皆さんにお届けできる日が来てとても嬉しいです」とにっこり。タイトルが自分の名前ということに触れられると「私の今回撮っていただいた大好きな写真家の高橋ヨーコさんや写真集チームの皆さんがとってもこの写真集にぴったりだということでこのタイトルのご提案をいただきまして、最初はちょっと自分の名前を前面に出すのは少し恥ずかしい気持ちもあったんですけど、この1冊を見終わったらきっとこのタイトルがしっくりくるというお言葉いただいた」とタイトルへの思いを明かした。
本作は“色褪せない写真集”をテーマに作られたそうで「いつみても楽しんでいただける写真集作りを目指していたので、スタイリングも基本的に古着だったり自分の私服でコーディネートしていただいて、時代だったり流行りすたりがないようにビジュアルだったり、写真のセレクトだったり、ずっと愛される写真集を目指しました」とこだわった点を明かす。
お気に入りのカットには『フィンランドの山の中で撮った写真』をセレクト。理由について「私とヨーコさん2人で草にズンズン入っていって写真を撮って、すごくフィンランドという場所の魅力もでているのでとっても大好きで、自分の中で写真集を象徴するようなカットじゃないかなと思います」と撮影を振り返りながら説明した。
そんな今作の出来栄えに「100点」と胸を張る長濱は「自分がやりたいと思って作り始めた写真集をこうやってお届けできて本当に大満足」と笑顔をみせていた。