
『君の名は。』『天気の子』『すずめの戸締まり』など、記録的な大ヒット作を生み出してきた新海誠の劇場アニメーション『秒速5センチメートル』。
主人公・遠野貴樹の18年間にわたる人生の旅を、幼少期、高校生、社会人の3つの時代で描いた本作。主人公・遠野貴樹を、本作が初の単独主演映画となる松村北斗、ヒロイン・篠原明里を高畑充希が演じる。
また、貴樹の幼少期を本作がデビュー作となる上田悠斗、明里の幼少期を「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリを受賞した白山乃愛が、自然豊かな種子島で過ごした高校時代の貴樹を青木柚、貴樹に想いを寄せる高校の同級生・澄田花苗を森七菜、花苗の姉で、遠野貴樹が通う高校の教員を務める輿水美鳥を宮﨑あおいが演じるほか、漠然とした不安と焦燥感を抱えた社会人時代、貴樹の同僚・水野理紗役には木竜麻生、科学館の館長・小川龍一役に吉岡秀隆といった豪華キャスト陣の出演が発表され、より一層期待の声が寄せられた。
メガホンをとるのは、「ポカリスエット」のコマーシャル映像や、米津玄師「感電」「KICK BACK」星野源「創造」のミュージックビデオを監督し、映像監督・写真家として若くして国内外から高い評価を得ている奥山由之。昨年公開のオムニバス長編映画『アット・ザ・ベンチ』では、3館でスタートした上映が80館にまで拡大し、北京国際映画祭「FORWARD FUTURE」部門において最優秀脚本賞と最優秀芸術貢献賞をダブル受賞するなど非常に評価が高く、今、大きな注目を集めているクリエイターで、切実さと誠実さをもって、今しか作れない『秒速5センチメートル』を真摯に撮りたい、と語る現在34歳の若き新鋭・奥山由之監督にとって、本作が初の大型長編商業映画監督作となる。
9月に行われた釜山国際映画祭では、オープンシネマ部門に出品。上映後は、約3,800人のお客様の拍手と歓声に包まれ、松村北斗と奥山監督が固い握手と熱いハグを交わし、会場のお客様に何度もお辞儀をして、感謝の想いを述べた。また、世界からの注目と期待が高まり、原作人気の高い韓国・ベトナム・タイ・インドネシアでの海外配給が決定。今後さらに多くの国・地域での配給が決まっていく予定。
この度解禁となったのは、主演・松村北斗、ヒロイン・高畑充希、監督・奥山由之、原作・新海誠のコメント入りのスペシャルメイキングムービー。
新海誠監督の原作アニメーション『秒速5センチメートル』と、奥山由之監督の実写映画『秒速5センチメートル』が交互に映し出されるところから始まる、スペシャルメイキングムービーの画はまさに、原作アニメーションの世界観をそのままに、まるでキャラクターたちがリアルに息づいているような実写映画に。
山崎まさよしの劇中歌「One more time, One more chance 〜劇場用実写映画『秒速5センチメートル』Remaster〜」に乗せて流れるメイキング映像では、岩舟駅で再会する幼少期の貴樹(上田悠斗)と明里(白山乃愛)の名シーンや、自然豊かな種子島での貴樹(青木柚)と花苗(森七菜)の撮影の様子などを、ふんだんに公開。原作の新海誠は「まさか、自分の原作で泣くなんて思わなかったんですよね。本当にこの人たちに形にしてもらえて、幸せな映画になったなと思いました。」と、実写版への想いを述べた。
そして映像の後半には、米津玄師の主題歌「1991」に乗せて、社会人になった貴樹(松村北斗)のオフィスや、明里(高畑充希)の電車でのシーン、さらに美鳥(宮﨑あおい)と貴樹、美鳥と明里などの実写版オリジナルシーンのメイキングも解禁。美しい自然をとらえた撮影の裏側や、豪華俳優陣の撮影の合間、役に向き合う姿や、撮影に成功した瞬間の姿などが見られる貴重な映像になっている。奧山由之監督は本作を、「幼少期の純真さとか、青春の高潔さとか、大人になることの惑いとか、そういうものが一つになっている作品」、ヒロインを演じた高畑充希は、「ファンの方も「秒速」の存在を知らなかった方も、いろいろ自分に重ね合わせて感じられる作品になっている」と語った。映像の最後には、主演の松村北斗より、「大きな画面で観てよかったなと思うようなシーンや、ハッとするような風景、聞いてほしい音、曲、声がたくさん詰まっているような作品になっています。ぜひお時間を見つけて劇場で観ていただきたい作品です。」とのメッセージが届いた。