日本を代表する作家・桐野夏生が、文豪・谷崎潤一郎に挑んだ小説『デンジャラス』。文豪をとりまく魅惑的な女性たちの“こじらせた自我”を赤裸々に暴きだす原作の世界を、ドラマ10『燕は戻ってこない』(原作:桐野夏生)の脚本を手掛けた長田育恵が脚色し、現代的なエンターテインメントとして描く。

「デンジャラス」な男に恋し、「デンジャラス」な人生を生きた“女性たち” の愛と欲望の物語。
女たちが恋した男は、流行作家であった。男は愛した女をモデルに小説を書く癖があり、次々と新しい女を求めた。次は誰が描かれるのか?身内どうし故の疑心暗鬼。激しい嫉妬や憎悪。やがて女性たちの感情と人生は、男の小説に支配されていく。
男の名前は、谷崎潤一郎。ノーベル文学賞候補にもなった、世紀の大文豪である。

主演を務めるのは、吉岡里帆。谷崎の代表作『細雪』の主人公のモデルとなった重子を演じる。
重子の姉で、谷崎の妻、松子を演じるのは中村ゆり。そして、谷崎潤一郎をオダギリジョーが演じる。
史上最も“デンジャラス”な「ドラマ10」に期待が高まる。

【吉岡里帆/主人公・重子(しげこ) コメント】
大仕事が舞い込んできました。谷崎潤一郎の作品はいつか触れてみたいと思っていたのですが、まさか谷崎御本人と対峙する役が来るとは…
そろそろクラクインを控え色々と準備をしていますが、これまで皆様が見た事の無い谷崎の世界をお届けできると既に確信を持っています。
色っぽく、過激で、悲哀と愛憎に満ちたデンジャラスな世界をどうぞお楽しみに。

【制作統括 板垣麻衣子 コメント】
〈人間の業と欲〉をあぶり出す桐野夏生さんの傑作『デンジャラス』を、信頼する脚本家・長田育恵さんをメインライターに迎え、吉岡里帆さんをはじめとする、すばらしいキャストの皆様、実力あるスタッフの方々と共にドラマ化できますこと、この上ない喜びです。
日本が誇る文豪・谷崎潤一郎の世界を借りて、“誰もが心の中に飼っているデンジャラスな自我”を、いまだからこそ届けたい大胆なエンターテインメントとして表現します。ご期待ください。

<あらすじ>
大阪・船場の資産家令嬢、重子(吉岡里帆)と松子(中村ゆり)は、まるで月と太陽のように対照的な姉妹。明るく華やかな松子に対し、重子は楚々そそとして控えめ。だが、重子は気づいていた。自らの心の内に、怪物のような自分がいることを。
昭和2年。重子と松子は、ある男と出会う。それは官能的な小説を書く「危険な男」、谷崎潤一郎(オダギリジョー)であった。ダンスホールで谷崎と踊ることになる姉妹。そこで、重子は確信してしまう。
「この世でただ一人、この人だけは、本当の私を見抜いてくれる」と―。