本作は、雪に閉ざされた世界を舞台に、家族の平穏な日常が突如“白い怪異”に侵されていく“侵蝕感”ホラー。
古くから雪国で語られてきた“白い存在”。それが何なのか――確かなことは誰も知らない。“それ”を感じた瞬間から、人の視線は狂い、行動は歪み、日常は静かに、しかし一気に壊れていく。吹雪は強まるほど視界を奪い、人を迷わせる。絶望的なホワイトアウトの恐ろしさと、その奥に潜む異様な美しさ。“白の恐怖“は、呼吸が凍りつく速度で、観る者の感覚を侵蝕していく。

7年ぶりの映画出演で本作がホラー映画初主演となった北山は、オファーが来た時の心境を「僕、怖いのが苦手で。それなのにホラーのお話をいただいて、逆に面白いなと。見る側だったホラーを作る側に回るのが、新しい挑戦になりました。脚本を読ませていただいて、芝居と恐怖の部分が二軸でちゃんと描かれている印象があったので、ぜひともよろしくお願いします、とお答えしました」と、苦手なホラー作品への出演を決めた経緯を語る。

一方、ヒロインを演じる加藤はホラー好きで、念願のホラー作品出演となり、「内藤監督の作品も大好きだったので、本当に人間って嬉しいときにガッツポーズするんだなと」と、ガッツポーズを決めたことを明かしながら「人生の中でものすごく大きなポイントになるなと思うぐらい大きな出来事で、その日からは『氷血』のことばかり考えていました。お母さんにも連絡するぐらい嬉しかったです」と喜びのコメント。「『ミスミソウ』は原作がすごく好きなんですけど、今回も雪国がテーマだったからこそ、内藤監督の映画の中で私がどうやって生きていくのかすごく楽しみでした」と笑顔を見せた。

本作が初共演となった北山と加藤。お互いの印象を、まずは北山が「人見知りなのかな?と思いつつ、覗いている感じで、ここだったら話せると思ったら近づいてくる印象」と、加藤の距離感の取り方を話し「音楽活動の時は何回かお会いしたことがあったんですけど、喋ったことはなかったので。とても可愛らしい方なんだなと思いました」と語る。
対する加藤は「喋らないと、クールな方なのかな?と思ったんです。でも、お話ししてみると、今までテレビで見てきたイメージ通りの温かい方で。知識も豊富なので、一つのお話をしたらちゃんと膨らませてくれる優しい人です。役者さんとして尊敬できる部分がたくさんあって、現場でも北山さんのお芝居に引っ張っていただいているところがあったので、本当に感謝しています」と、北山の人柄を語った。

また、今回の共演を経て加藤が「北山さんが一番怖いものは寒さなんだって知りました」と、現場で見た北山の一面を暴露。
すると北山が「僕、あまり嫌いなものはないんです。だけど、寒いのだけ嫌いだったんです」と告白し、「雪国で撮るということで、寒いと言えども我慢して良い作品にしたいと思って現場に行ったら、自分の想像を超える寒さだったので。本当に寒かった!寒いのやっぱり嫌いだなと」と、相当の寒さだったことを振り返る。「ただ、映像にした時にとんでもなく素晴らしかったので、出させていただいて良かったなと改めて思いました」とコメント。

撮影がちょうど大寒波を迎え、最大量の降雪の時期になったようで、北山が「雪かきを皆でしましたよね。場所がなくなっちゃうから」と苦労を明かす。さらに、「現場に行く時に雪が積もりすぎて、あるはずの道路がなくて、マネージャーさんと一緒に曲がらなきゃいけない道をずっとまっすぐ行っちゃったのが怖かったです」と、雪にまつわるエピソードを語り、「真っ白で見えないし、あるべきものが認識できないという冬の怖さ、寒さの怖さ。寒いのはやっぱり苦手なのかもしれないなと」と改めて実感したようだった。

そして、内藤監督から撮影で印象的だった出来事について「二人に一番助けられたなと思ったのは、子役の子が結構精神的にストレスを感じるような場面があったんだけど、スタッフともケアしていこうと話していたんですが、ちょうどその子が誕生日を迎えて、お二人がプレゼントを用意してくれたんですよね」とエピソードを披露。「電車が好きな子だったので、電車のおもちゃを二人がプレゼントしてくれて、大変な撮影の時に『休憩時間は電車で遊んでて良いよ』と言って。だからその日、その子は主に電車で遊んでて、たまに撮影してる、みたいなノリで。お陰で精神的なケアが一番上手く行ったなと思って、本当に感謝しています」と感謝を伝えていた。