
多くのベストセラーを世に送り出してきた人気作家・原田マハが、2014年に刊行した短編集『あなたは、誰かの大切な人』(講談社文庫)に収録された一編「無用の人」を原作に、自ら監督・脚本を務める映画『無用の人』。主人公・聡美が監視員として勤める美術館に届いた謎の「鍵」をきっかけに、一人静かにこの世を去った父との記憶をたどり、家族でさえ知らなかった父の晩年の姿が次第に明かされてゆく感動の人間ドラマだ。
本作はヨーロッパで重要視される映画祭のひとつでもある第74回サン・セバスチャン国際映画祭のコンペティション部門に正式出品が決定している。
この度解禁されたティザービジュアルでは「父は本当に無用の人だったのだろうか?」というキャッチコピーとともに、生前に父・唯一が愛したお茶を点てる練習にはげむ蒼井優演じる聡美が映し出されている。穏やかな表情でお茶と向き合っている聡美の姿に、一人静かにこの世を去った父へ思いを馳せている様子が感じられる。
今回新たに、主人公・聡美の日常を彩るキャストが解禁された。
聡美の働く美術館で新たに監視員として雇用され、聡美から仕事を教わることになる同僚・薬丸麻里恵役を演じたのは、数多くの話題作に出演し、確かな存在感を残す平岩 紙。同じく美術館で務め上司や女性社員から人気を集めている学芸員・横手颯太役に、NHK連続ドラマ「あんぱん」で柳井嵩の弟・柳井千尋役や、大河ドラマ「豊臣兄弟!」で織田信長の弟・織田信勝役を演じ印象を強く残すなど、今最も注目を集める若手俳優のひとり、中沢元紀。聡美の少女時代を演じたのは、『PERFECT DAYS』(23)でフレッシュな魅力をみせた中野有紗。個性豊かな面々が聡美の日常にどのように彩りを添えるのか、注目。
【ストーリー】
美術館の監視員として働いている聡美の元に、ある日「誕生日の贈り物」と記された小包が届く。中から出てきたのは見覚えのない鍵。差出人はひと月前にこの世を去った父・唯一だった。聡美の母・柊子と熟年離婚し、独り暮らしの末、誰にも知られないまま一人静かに息を引き取った唯一。聡美は、鍵が届いたことをきっかけに、唯一が生前愛してやまなかったものを追いかけ始める。そんな中、美術館から契約打ち切りの通達を受け転職を迫られた聡美は、突然人生の岐路に立たされる。“無用の人”だと言われても好きなことをひたむきに愛し、人生を全うした父が、娘に遺した最後のメッセージとは――。




