
キャラクターポスターの撮影は、アジアのみならず世界で注目を浴びるフォトグラファーのレスリー・チャン、さらに大胆かつ繊細に落とし込んだグラフィックワークでエンターテインメント業界から絶大な信頼を寄せられている、吉良進太郎がデザインを担当。登場人物の内面を射抜くような鮮烈なショットが使われるとともに、それぞれの強いまなざしを通して決意や想いを表す力強いセリフが刻まれている。少女という性を隠して生きる琴子の切実な告白をはじめ、彼女らが混沌とした戦後をいかに生き抜き、未来へ命を繋いでいくのか、彼らが紡ぐ重厚なドラマへの期待が高まる仕上がりとなっている。
公式YouTube(https://www.youtube.com/@K2P_PR)にて役所広司、岡田准一、竹野内豊、吉田羊、坂東龍汰らキャスト陣の特別映像も公開中
併せて解禁となったのは、二階堂ふみをはじめ、役所広司、岡田准一、竹野内豊、吉田羊、坂東龍汰らが脚本や自身が演じた役柄について語る特別映像。主役級の豪華キャスト陣が脚本を読んだ際の想いや、役を通して戦後を生き、そして、未来へ命を繋ぐためにもがいた人々を演じることへの強い使命感を明かした。琴子の担任教師・曽根を演じる二階堂ふみは、それまでの当たり前や常識がすべてひっくりかえってしまった戦後の世の中で「大人だと頭で分かることや理屈を並べて消化していくことを、全身で受け止めなければならない子どもたちの姿が描かれているので、脚本を読んでいて胸が苦しかった」と振り返る。曽根は琴子が辛く寂しい想いをしているとわかっていながらも、自分自身も守らなければならないものがあるなかで、親を待つ琴子を駅に置き去りにしてしまう。二階堂は子どもたちとどういう風に向き合っていかなければならないのか、最初のシーンから課題にしていたと話し、「教師として子どもたちに教えないといけないことや、疎開先から帰る列車のシーンで子どもたちの家族がいなかったり、子どもたちがどうなっていくのかという不安を抱えていました。曽根自身も戦争の被害者の一人でもあって、でも加担していた一人でもあって、感情をどうバランスとるのか、撮影中ずっと難しいなと感じていました。」と役に込めた複雑かつ繊細な胸中を告白。二階堂の熱演は、戦後の変遷に翻弄されながらも生きた大人たちの痛みや葛藤をリアルに表現しており、「どこまで人間は罪悪感に向き合っていけるのか」という作品の根底に流れる重厚な問いを投げかける。撮影を離れてもなお役に向き合い続けた彼女の演技は、本作の持つ人間ドラマに圧倒的な深みを与えている。
さらに警察から逃げてきた子どもたちを匿う海苔漁師の山井甚平とけいの老夫婦もまた、かつて自身の子どもを戦争で亡くし悲しみを抱えていた。そんななかやってきた琴子たちがご飯を目一杯食べる様子をみて役所は「子どもたちをみていて子どもらしい表情じゃなくなっていくつらさと、でもこの子たちにおなかいっぱい食べさせてあげたい気持ちがあった」と夫婦に暖かな気持ちが戻っていたことを振り返る。西川監督からは「あえて優しくせず、笑顔は極力最後までとっておいてほしい」と演出を受けた舞台裏を明かし、「味方役と誇張させることなく、こういう大人もいたという感じを表現されたかったのだと思う」と、多くを語らずともただ見守る夫婦の存在は、生きる術を懸命に探し続ける琴子たちにとって、束の間の温かな“安らぎ”を与えている。厳しい現実の中でもたしかに存在した命の温もりと輝きを放つ、役所と田中の重厚な演技にもぜひ注目してほしい。
闇市を束ねる振興ヤクザの組長役の岡田准一は、子どもたちにとってどういう存在であればよいか?ということを意識しながら、リハーサルを重ねて慣れてもらう機会を作っていったと語り、映像には子どもたちと仲睦まじく戯れる愛らしい姿も。「兄であり父であり食べさせてくれる人であり、大人として信じていいのか・よくないのかを持ちながら、(菊沢)徹はたくさんのことを経験して飲み込みながら生きている世代なので、自分のできることを気にしているけど、やらなきゃいけないことや不条理と向き合いながらいきている人」と裏社会に生きながら抱える葛藤を語る。闇市の親分でありながら、琴子をはじめ子どもたちに寄り添い命を繋ごうとする菊沢。ただ優しいだけではない、過酷な社会で生き抜く彼の人生もまた観る者の胸に強く響くはずだ。琴子の父親役を演じた竹野内豊は、「読み進めるほど胸が締め付けられ、言い表せない悲しみが押し寄せてきた。(戦争孤児が大勢いたという)教科書では得られない史実として、一人でも多くの方々に観て頂きたい」とあふれる想いを口にし、施設館長役の吉田羊は「子どもたちへの愛おしい気持ちが重なり、最後は泣きながら脚本を読んだ」と深く感銘を受けた胸の内を告白。若き新聞記者役の坂東龍汰も「こういう映画を作って発信していくのは意味のあることだなと脚本を読んで感じました」と作品への使命感を明かす。
キャスト陣全員が「この物語を未来へ届けたい」という強い想いを胸に抱き、完成させた渾身の1作。それぞれの想いが交錯し、たくましく明日へと突き進む姿が、時代を超えて現代を生きる私たちの心を強く揺さぶる。




