
1983年に公開され、時代を超えて熱狂的に語り継がれてきた、金子正次による伝説的映画『⻯二』。その魂を受け継ぐ新たな作品として、柳楽優弥を主演、水田伸生を監督に迎えた映画『RYUJI ⻯二』が2026年10月30日(金)より全国公開となる。
1983年公開の『竜二』。主演・脚本を務めた金子正次の生き様と、当時の時代の空気が鮮烈に重なり合い、大きな反響を呼んだ。そして公開からわずか8日後、金子が逝去――。そのあまりにも劇的な運命とともに、本作は日本映画史に刻まれる“伝説”となった。そして43年の時を経て、『竜二』が現代のリアリティをまとい、『RYUJI 竜二』として新たに生まれ変わる。
主演を務めるのは、『九条の大罪』で“悪徳弁護士”九条間人を演じ、その圧倒的な存在感と演技力で大きな注目を集める柳楽優弥。前作での弁護士役から一転、本作では裏社会で生きながらも、愛する家族を守ろうともがく竜二を熱演する。さらに、竜二を愛する芯の強い女性・まり子役に川栄李奈、竜二を「兄貴」と慕い、その背中を追い続ける実直な舎弟・直役に萩原利久、もう一人の舎弟・ひろし役をダンス&ボーカルグループBE:FIRSTのJUNONが演じる。
本作の完成を記念し、物語の舞台でもある新宿・歌舞伎町のTOHOシネマズ新宿にて、舞台挨拶付きジャパンプレミアが開催され、柳楽優弥、川栄李奈、萩原利久、JUNON(BE:FIRST)、三宅健、RYUKI(MAZZEL)、伊藤英明、水田伸生監督が登壇。
ついに本作のお披露目を迎え、柳楽は「本当に嬉しいです。最初にオファーをいただいたのが7年前らしくて、自分でも忘れちゃうぐらい年月が経って、ようやく見ていただけるのが、本当にありがとうございます」と喜びを語る。「7年前は29歳とかだったので、その時にできないなと改めて思います。7年経つということは、その分、監督やプロデューサーさんと対話を重ねることができて、今回自分が参加する意義みたいなものは一体どこなんだと考えたり、見つけられるような年数になりました。今、できて良かったです」と、今のタイミングだからこその作品だとコメント。

続く川栄も「撮影が約1年前ぐらいで、こうして公開できて嬉しいです。ヤクザ映画は特に若い女性とかはあまり馴染みがないと思いますが、役の気持ちや、今の時代にも通ずるような愛情とか人情、義理が見てくださる方に届いたら良いなと思いました」と作品に込めた想いを口にした。
本作への出演が決まった時の周りの反応について、萩原は「年上の知り合いの方から連絡が来たり、43年前のものを見たことがある方からも連絡が来て、長く愛されている作品なんだなとより実感しました」、JUNONは「父親が原作の『竜二』を知っていたり、祖父もそうなんですけど、それで驚いていました。あとは映画好きの友だちから『すごいじゃん!』というLINEが来ました」と明かす。

竜二の兄弟分・カズを演じる三宅は、「映画の中では描かれないんですけど10代の頃からおそらく一緒に連れ添った仲なので、二人の長く過ごしてきた時間みたいなものが滲んだら良いなと思って、柳楽くんと向き合ってお芝居をさせていただきました」と撮影を思い返し、薬物に溺れてしまうという難しい役どころに、「この役をやる時に、実際にどうしたら良んだろうと思って、元々ヤクザの人で、麻薬の売人で薬物依存になられた、現在は弁護士の人に取材をさせていただいて、色んな話を聞きました」と、役作りについて語った。

竜二が属する三東会の若頭・新田を演じる伊藤は、柳楽との芝居を「普段は気さくで温厚で、隣にいるような兄ちゃんのような雰囲気を持っているんですけど、いざ本番が始まると、役が乗り移ったような集中力が素晴らしくて。リアリズムがあって、即興性があって、ものすごく静かな凄みを間近で見させてもらって、学ばせていただきました。あまりにも芝居を見過ぎちゃって、自分のセリフを忘れる瞬間もあったような気がします。心地良い緊張感の中、監督が我々がやりやすいような環境づくりに専念してくださって、とても過ごしやすい現場でした」と話していた。

そして、本作がスクリーンデビューとなったRYUKIは「まず、自分の人生でスクリーンデビューする日が来るとは思っていなかったので、本当に嬉しかったです。『竜二』は人として大切なものを教えてくれる映画に携わることができて嬉しかったのと、初めてということで、監督からおすすめされた映画で勉強したんですけど、その中で内に秘める悪みたいなものを個人的には大切にしていて、普段では出せないような自分の気持ちを、この作品では絶対に作り上げないといけないなと思っていたので、めちゃくちゃ映画を見て勉強しました」と作品に臨む姿勢を語る。MAZZELのメンバーからは「『RYUKI、演技できんの?』って言われました(笑)」と告白し、「グループだと最年少なんです。だから、心配の方が多かったりしたんですけど、皆、映画館に見に行くと言ってくれているので、めっちゃ嬉しいです。芝居してます!」と自信をうかがわせた。

そんなRYUKIは柳楽、萩原、JUNONとのケンカシーンにも挑戦しているが、萩原は「ちょっとやり合いましたけど、身体能力が高いから、ポンポン綺麗に飛んでくださって。スムーズで上手い!って思いました」、柳楽は「アクションは受け身の人のリアクションでリアルに見えたりするらしいんです。だからすごいなって思いました」と絶賛の声が上がると、「光栄です!いっぱい勉強しました。アクション映画も見たりして、個人的にアクション映画が大好きなので、嬉しかったです」と笑顔を見せるRYUKI。
すると水田監督から「ケンカ慣れしてるんでしょ?」といじられ、「シーです!」とジェスチャー付きで大焦りなRYUKIの姿が。「4人でコタツみたいな暖房を囲みながらお話しして、最高のクリスマスになりました!」と振り返るRYUKIだったが、「ストーブじゃない?」とつっこまれていた。
また、映画にちなんで、人生で究極の選択だった出来事についてトーク。
JUNONが書いたのは「オーディション」。「今、BE:FIRSTというグループで活動させてもらっているんですけど、そのオーディションを受ける時に、就職する会社が決まっていて、内定式とかをやっているうちに、オーディションが進んでいって、なかなか言えなくて。もうオーディションが引き返せないところまで言った時に、内定を蹴らせていただいたのが…」と過去の選択を語る。

それぞれが自身の選択を語る中で、RYUKIは「マネージャーさんに内緒で眉毛にスリットを入れるか迷った時」と回答。「眉毛に線を入れる剃り込みみたいな感じなんですけど、怒られるか怒られないかで、怒られる方を選びました」と振り返り、注意を受けたものの「入れて良かったです!」と笑顔を見せていた。

そして、最後の挨拶で柳楽は「前作の『竜二』を僕が見て感じたのは、時代のスピードに乗り切れない面で戦っていたりがあるんじゃないかなと感じます。今回の自分の『RYUJI 竜二』は、まさに今、AI革命みたいな変化の真っ只中で、その中でもひたむきに自分を探したり、見失わずにいたり、さらに背骨を強くする期間になるのかなとか、色々模索する姿が『RYUJI 竜二』を通して見れて、帰路に立たされている方、年齢問わず、背中を押せて寄り添えている作品になっていたら良いなと思いました」とメッセージを送った。


















