本作は繊細かつ豊かな表現で読む者を魅了する小説家・凪良ゆうの数ある作品のなかでも最高傑作との呼び声も高く、シリーズ累計200万部を突破している大ヒット小説を実写化。瀬戸内の島を舞台に、心に孤独を抱えた高校生・青埜櫂と井上暁海が惹かれ合い、それぞれの運命に翻弄されながら歩んでいく15年間の愛と選択を描く。櫂を横浜流星、暁海を広瀬すずが演じ、『正体』などを手掛けた藤井道人監督がメガホンをとる。
ついに公開初日を迎え周囲からの反響を聞かれた横浜は「この作品をご覧になった方々には必ず届くものがあると信じておりましたが本当に心の深いところまでこの作品が届いている」と手応えを口にし「恋愛が軸ではあるんですけれど人生の話で現代社会の構造的な問題もこの作品には込められていて、見る方々によって受け取るものが全然違くて感想を聞くのが非常に興味深かったです」と嬉しそうにコメント。広瀬も「すでに何人かから連絡をいただいて初日に足を運んでくださる友達がいて、年齢がバラバラで男性も女性も見に行ってくれた」と明かし「人それぞれに届き方がきっとあって楽しんでもらえたんだなともうすでに実感できているのはすごくありがたいことだなと思ってます」と感慨深そうに語った。

また先日藤井監督とともに釜山国際映画祭に参加した横浜は「国境を越えてこの作品が届いたと感じることができて、すごくこみ上げるものがありました」と振り返り、「来週はすずちゃん、監督と共に韓国、台湾に舞台挨拶をしに行くので生きるすべての方々に届けるべくしっかりと世界へと広げていきたいなと思っております」と意気込んだ。そんな横浜の言葉を聞いた藤井監督は「舞台裏でずっと韓国語を勉強してる流星を見て大人になったなと思った」と横浜の姿を明かす。これに横浜は、初めて海外の映画祭に参加したのも藤井監督と一緒だったといい「その時初めて映画人として仲間入りしてもらえたような感覚があった。時を経てこの大切な作品で国際映画祭に藤井監督と共に行けたのは感慨深くてすごい幸せな時間でした」としみじみ語った。
一方、撮影の日々を振り返った広瀬は「プロモーション期間を経て、監督だったり流星くんからの言葉を聞く機会が増えて、その話を聞いていると現場で見てたあの姿に今聞いてる言葉が繋がった」と話し、「そういった情熱、映画愛をビシビシ感じる時間を最近も多く過ごさせていただいているので自分もすごく濃い撮影期間を経てこうしてたくさんの方に見ていただけるのはこれ以上ないなと思いますね」と充実感をにじませた。

イベントでは作品で描かれる15年間にちなみ、長く愛し続けているものを聞かれると横浜は「つまらない答えでもいいですか」と前置きし、「芝居ですね」と回答。藤井監督から私生活がつまらない人間だと言われたことに笑って触れながら「だからこそ芝居に全力注げるんですけど、自分ではない人生を生きることによって考えの幅も広がるし、こうやって役を通して作品を通して皆様に何か伝えられるものもある。正解がないことが自分の心を掻き立てるというか、ずっと追い求め続けられるのでずっと愛してるんだと思います」と芝居への思いを明かした。
これを受けて広瀬は「芝居の後に何を言えば(笑)」と困り顔で笑わせながらも、仕事を始めた頃に購入したデニムを紹介。「店員さんに勧められて断りきれなくてレジに持ってったらものすごいいい値段だったんですよ」と当時を振り返り、「それが今年15年目だなってさっき思い出した。絶対に捨てないって決めて、結構細身なのでこれが履けなくなったらやばいと思って自分の管理の基準にもなっている」と告白し、「いくつになっても履けたらいいな」と笑顔を見せた。

最後にメッセージを求められた広瀬は「この2人が生き抜いた15年間、そしていろんな愛の形が多くの方に届いたらいいなと思っております」と呼びかけ、横浜も「この大切な作品は本日我々の元から離れて皆様のものになるので、皆様の手で大きくそして豊かに育てていただけたら嬉しいなと思います」と言い、「この作品は今を生きている皆様の心に一筋の光を照らしてご覧になった方々の一番星のような作品になることを願っております」と思いを語っていた。