先日、本作の連続ドラマ化と、高橋文哉・田中泯がW主演を務めることが発表されると、SNS上では「今までとは違う俳優・高橋文哉が観られる予感しかない」「田中泯さんとの対峙、今から震えます」「薬丸先生の作品なら凄いに違いない。期待しています」などの声があがり、早くも反響を呼んだ。そして今回、二人を取り巻く登場人物を演じるオールキャストが一挙解禁となった。
高橋演じる翔太の元恋人・栗山綾香(くりやま・あやか)役に、黒島結菜。ヒロインを務めた映画『カツベン!』(2019年)では第43回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞し、近年も、NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」(2022年)や、映画『未来』(2026年)で主演を務めるなど、確かな存在感を示し続けている。本作で演じる綾香は、事件の夜、翔太に送ったメールをきっかけに彼がひき逃げ事件を起こしてしまい、自身も深い罪の意識に苛まれながら、自らの人生に向き合いもがく。翔太とは異なるかたちで、事件後の人生を背負う重要人物だ。黒島は綾香について「強く優しく思いやりにあふれた人」と語り、また「綾香の持つ罪の意識と向き合うことは苦しかったですが、私にとってかけがえのない時間でした。心から向き合えたと思います」と、役柄と過ごした撮影の日々を振り返っている。
二三久の息子・法輪昌輝(のりわ・まさき)役に、緒形直人。近年も、日曜劇場「アンチヒーロー」(TBS系/2024年)や、「対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜」(TBS系/2025年)、「東京P.D. 警視庁広報2係」(フジテレビ系/2026年)など、話題作への出演が相次ぐ。WOWOW作品でも「連続ドラマW シリウスの反証」(2026年)に出演するなど、重厚な存在感で作品を支えてきた。波多野監督とは同じくWOWOWの「コールドケース3 ~真実の扉~」(2020年)以来の再タッグとなり、緒形は「安心感もありつつ、挑戦するような気持ちで演じました」とコメントした。本作で演じる昌輝は、ひき逃げ事件によって突然母を奪われ、加害者である翔太に並々ならぬ怒りを抱いている人物。緒形自身が役柄について「母を亡くした被害者遺族であり、また、その加害者に向き合い続ける父親の生き方を背負う役どころ」と語るように、被害者遺族としての怒りと悲しみ、その奥にある行き場のない喪失と割り切れない葛藤を、静かな凄みを持って立体的に描き出す。
翔太が働く日雇いの同僚・前園(まえぞの)役に、浅香航大。直近でもドラマ「仮面教師〜妻を亡くしたその日から」(中京テレビ・日本テレビ系/2026年)でW主演を務め、「俺たちの箱根駅伝」(日本テレビ系/2026年)にも出演するなど、幅広い役柄を確かな演技力で表現してきた。本作では、自身も前科を抱え、翔太を危険な稼業へと誘い込もうとする男を、浅香ならではの軽妙さと危うさを織り交ぜて魅力たっぷりに演じる。
翔太の母・籬美穂(まがき・みほ)役には、河井青葉。息子が犯した罪によって家族の人生も大きく変わり、刑期を終えた息子・翔太と改めて向き合うことになる母親の姿を、静かな佇まいと深い感情の中ににじませる。
二三久の娘であり、昌輝の妹でもある大林久美(おおばやし・くみ)役には、中島ひろ子。被害者遺族の一人として、ともに家族を喪った父と兄を見つめながら、自身もまた消えることのない喪失と怒りを抱えて生きる女性を体現する。
翔太の父・籬敬之(まがき・のりゆき)役に丸山智己。数々の映画やドラマでお馴染みの、名作には欠かせないバイプレーヤーが、罪を犯した息子とどう向き合うのかという葛藤を通して、事件によって加害者の家族もまた背負うことになった痛みを浮かび上がらせる。
そして、ホープ探偵事務所の探偵・木暮正人(こぐれ・まさと)役に、ユースケ・サンタマリア。二三久の依頼を受け、出所した翔太の行方を追う、物語を大きく動かすキーパーソンを演じる。2026年には「犯罪者」(Amazon Prime Video)や映画『黒牢城』、『君のクイズ』など話題作に出演。WOWOW作品には約10年ぶりに登場となる。一瞬にして異様な空気を創り出す変幻自在の演技で、木暮という一筋縄ではいかない人物にどのような輪郭を与えるのか注目だ。

<コメント>
■黒島結菜(栗山綾香役)
脚本を読んで、とても他人事とは思えず、いつ自分の身に起こってもおかしくない出来事で、それは恐ろしく背筋がゾクゾクする思いでした。
罪の意識とどう向き合っていくのか、赦されるものなのか。それぞれが言葉を交わす姿に心を打たれました。
私の演じた綾香は、強く優しく思いやりにあふれた人です。綾香の持つ罪の意識と向き合うことは苦しかったですが、私にとってかけがえのない時間でした。心から向き合えたと思います。
心揺さぶられる作品です。大切に作り上げました。楽しみにしていただけると嬉しいです。

■緒形直人(法輪昌輝役)
波多野貴文監督とは、ドラマ『コールドケース』でご一緒しました。今回、再びこうして一緒に作品を作れた事を嬉しく思います。安心感もありつつ、挑戦するような気持ちで演じました。
突然の惨劇。絶望。家族。法廷。加害者。
そして父。
母を亡くした被害者遺族であり、また、その加害者に向き合い続ける父親の生き方を背負う役どころです。
この物語を波多野貴文監督作品として、高橋文哉さん、田中泯さん、黒島結菜さんと一緒に表現しました。
WOWOW劇場を是非ご覧ください。