本作は錦織敦史が監督・脚本・キャラクター原案を務め、CloverWorksがアニメーション制作を手がける完全オリジナル映画。宇宙人の少女と公務員が友だち探しに奔走する『エリィアンズ』、ギャルたちがゲームの勝者を巡って争う『夜露死駆★少女』、ヴァンパイアと3人の少女が荒廃した世界を旅する『ノクターン〜このグロテスクな夜に〜』の3作品で構成される。
第39回東京国際映画祭のアニメーション部門に正式出品された本作。この日は上映前に舞台挨拶が行われ、『エリィアンズ』から市ノ瀬加那、『夜露死駆★少女』から南沙良、『ノクターン~このグロテスクな夜に~』から井上和・中西アルノ・一ノ瀬美空・冨里奈央が登場した。
トークではキャスティングの話題になると、乃木坂46の4人を起用した理由について錦織監督は「私事ではありますが乃木坂さんも10年以上追っかけてライブにもよく行っていた」と長年のファンであることを告白。メンバー同士の絆や空気感が疑似家族的な物語に合うと感じたそうで「この役が合うんじゃないかなという話を運営さんに投げたら、割とそのまんま決まっていただいた」と明かした。さらに「お芝居の生っぽさもありつつその新鮮さがとてもフィルムに花を添えてくれたなと思っています」と4人の演技を称えた。

この言葉に嬉しそうな表情を浮かべた4人。それぞれの役柄について聞かれると井上は自身が演じたアヤメを「肝心なところで本心に触れられそうになった瞬間に少し1歩引かれてしまうような女の子」と紹介し、「本心をどこで出すか、そしてどこで隠すかっていうのを演じさせていただいた上で意識した」と役作りを説明。見どころについては「この4人の疑似家族といいますか、友達でもないし、本当の家族でもない。少しお互い依存し合っているようなその関係性がまるごととっても美しい作品なのでぜひそのうつろいに注目していただけたら」と呼びかけた。
中西はシオンについて「無自覚で魔性の魅力がある」「自分の意図しない部分で人を依存させてしまう」と特徴を挙げ、「セリフの中でその言葉の裏を読みたくなるような、そんな空気をはらんだお芝居をできるように」と意識したことを明かした。また「監督が乃木坂46のことを好きでいてくださっていて」と改めて触れ「作中に乃木坂46のファンの方が喜べるようなエッセンスが入ったり入ってなかったりする」とファンに向けた見どころも紹介した。
一ノ瀬はモモについて「この登場人物4人の中で1番感情の波が大きくて1番子供っぽらしさがあるキャラクター」と説明。「その憎めない愛らしさみたいなものがキャラクターに乗っかるといいなと思いながら演じさせていただきました」と振り返り、作品全体について「すごく見ていて心が温まるほっこりした部分と背中がぞくぞくとするような空気感の緩急みたいなのが大きく出てる作品」と魅力を伝えた。
冨里はカンナを「すごくしっかりしていてみんなのお姉ちゃん的存在の女の子」と紹介。「人が普段表に出さないような苦しさだったり葛藤をこの4人を通して伝えることがこの作品の魅力なんじゃないかなって私は考えた」といい「セリフ1つ1つだったり4人の掛け合いを大切に繊細に届けるということを意識して臨みました」と語っていた。
第39回東京国際映画祭は『CONNECT―映画が繋ぐ、その先の世界』をテーマに10月26日(月)~11月4日(水)の10日間、会場は日比谷・有楽町・丸の内・銀座エリアで開催している。