
三秋縋による人気小説『君の話』が実写映画化。主人公はつらい過去を忘れるために記憶を消す治療を受けた大学生・千尋。しかし、目覚めた彼の中には、会ったこともない幼馴染・灯花との初恋の思い出が残されていた。作られた記憶の中にしか存在しないはずの灯花が、ある日突然現実世界に現れたことから始まる純愛ラブストーリー。主人公・千尋を北村匠海、ヒロイン・灯花を出口夏希が演じる。
完成披露を迎えた北村は「ようやく完成をお伝えすることができてとても嬉しく思います」と挨拶。「本当に充実した映画制作の日々で、非常に楽しくて、僕らも熱量高く、そして暖かく毎日この映画とともに過ごしました」と撮影を振り返り、「それをぜひとも皆さんに受け取ってほしいですし、この映画は記憶にまつわる話でもあります。だから皆さんが今日まで生きてきた、良い思い出、悪い思い出も含めて、自分をもう少し見つめられる時間にきっとなってくれるんじゃないかなと思っております」と作品に込めた思いを伝えた。
最初に脚本を読んだ際の印象については「数年前にお話をいただき、その時はまだ監督も決まっていない、出口さんも決まっていない状況」と説明。「僕はこういう映画を通して切なさや孤独を纏った役柄をきっと生涯やり続けるんだろうな」と感じたことを明かす。さらに自身の主演作『君の膵臓をたべたい』の撮影から約10年が経ったことにも触れ「ちょうど10年経ってこのような『君の話』という素敵な原作に出会い、そして脚本読んだ時に、ある種役者としての使命を改めて感じるような、そして原点に帰れるような、自分にとっても挑戦でありながら経験を積んだからこそ向き合えるそんな題材だなと思ってます」と作品への思いを語った。

主人公・千尋との共通点を問われると、孤独を抱える姿について「僕は手に取るようにわかる」と回答。普段は役との共通点をあまり考えないというが、今回は「千尋に関してはあえて共感しよう、彼の友達になろう、千尋の誰よりも理解者でいよう」と意識したそうで「彼が孤独を選び、寂しさを選んでいることをむしろ肯定してあげようというところからスタートして、千尋に対しては自分にとっての最大限の優しさを持ってやってました」と役への向き合い方を明かした。
また完成した作品を観て「僕らは記憶の中を生きているんだな」と感じたそうで「もう2度と会えない人も確かに記憶の中ではずっと生きていることを再認識できる」としみじみ。「皆さんが自分にしかない記憶を思い返せる映画だなと思います」と作品の魅力を伝えた。
続いて、映画のタイトルにちなみ「2026年、みんなに伝えたい話」をテーマにしたフリップトークでは「いい1年でした。」と発表。今年は多くの俳優との出会いに恵まれたそうで、ドラマの撮影でもたくさんの生徒役の出演者と接し、悩みを聞く機会があったという。中川監督の悩みを肴に酒を飲んだというエピソードも披露し「最高に楽しかった」と笑いを交えながら「そういう方たちの夢や悩みやいろんな話を聞けて、僕も人としてすごくいろんなものを得た」と充実した1年を振り返った。

イベントでは、本日登壇が叶わなかったAぇ!groupの佐野晶哉からのビデオメッセージも公開。佐野は本作について「自分にとっても特別なターニングポイントになるような出会いのある作品やったなと思います」と語り、北村に対しても「あなたに出会えたのが僕の人生にとってどんだけ大きいことか」と熱い思いを伝えた。さらに、11月3日に29歳の誕生日を迎える北村へ「愛してます。大好きです」と祝福して会場を盛り上げた。
その後、北村の誕生日を祝うサプライズが行われ、作品に登場する日記をモチーフにしたケーキが登場。佐野からサプライズプレゼントと言われていたにも関わらず出口がケーキの存在を口にしてしまうハプニングもありながらも北村は「サプライズプレゼントだと言ってたのにケーキって言っちゃった出口さんの瞬間とかこういうのがずっと良い思い出として残り続けるんだろうな」と笑いを交えて感謝した。
また今年が芸歴20周年の節目でもあることに触れ「すごく特別な1年になるなという予感をしていて、お仕事頑張ります。素敵な役者にもっとなれるよう頑張ります」と今後への意気込みを語った。
最後に北村は「今に至るまで毎日生きて歩いてきた皆さんのそういう毎日を肯定できる映画なんじゃないかな」と作品への思いを改めて伝え、「どういう思いで皆さんが今日映画館を出ていくのかその表情もほんとだったら見たいんですけども、それはできないので是非とも言葉などで僕らに伝えてくれたら嬉しいです」と呼びかけ舞台挨拶を締めくくった。











