本作は、高校3年間の青春全てを“推し”に捧げ、進路の決まっていない主人公・麦が、卒業を間近に控え、ある出来事をきっかけに、人生の新たな一歩を歩み出す奮闘劇となっている。
“元アイドルオタク”であり、祖父のお寺を継ぐことになる主人公・麦役に、畑芽育(はた めい)、麦の幼なじみであり、お寺の再建のため住職を担うことになる柊役を、奥野壮(おくの そう)が演じる。

オファーを受けた時の感想を畑は「頭にビックリマークとはてなマークが連続するようなキャラクターでテーマもそうですけど、ものすごくコミカルなドラマでものすごく面白い作品になるんだろうなっていうワクワクが本当にいっぱいありました」と笑顔でコメント。

奥野は「宗教、仏教、お寺、お坊さんについて堅いイメージ厳しいイメージを持っていたので、こんなコメディーにして大丈夫かな」と不安があったことを口にしつつも「現場に入ると本物のお坊さんの方たちに所作やお経などを教えていただいて、それもすごいフランクだから不安がなくなって、撮影に挑めたかなと思ってます。」と振り返った。

続いて、役柄について下白石麦役を演じた畑は「アイドルオタクのものすごく推し活を宣言するすごく元気で明るいとても良い子な女子高校生なんですけど、小さい頃からシングルマザーでおじいちゃんが住職ってこともあってお寺と関わりがあると思いきや、本人は全然お寺のことに無関心でむしろ怖いと思ってる。でも最初はそういう印象を抱いていたにもかかわらず、いろんな周りの人たちに助けられながら、おじいちゃんとの思い出を思い出しながら、お寺というものにどんどん近づいていく、お寺というものをすごく大切にできるようになっていく、その麦と一緒に私自身もすごく成長させてもらって、とにかく何事にも真っすぐ一生懸命な女の子だったなって振り返って思います。」とコメント。奥野から「すごいぴったりな役だったよね」と褒められ照れ笑いを浮かべながらも麦と違う部分を聞かれると「私にはない、ものすごい行動力のある子だなっていう感じはありました。」と語った。
磯野柊役を演じた奥野は「麦ちゃんのおじいちゃんにすごくお世話になっていた気弱な少年、青年で、小さい頃から麦ちゃんと一緒に夕食をお世話になっていて、人とコミュニケーションを取ることが苦手な子なんですけど、自分の中で信念はしっかり持っていて、かっこいいお坊さんだと思います。自分のやりたいことを表に出すわけじゃないけど、そのために一生懸命頑張っているまっすぐさが、麦ちゃんと一緒であって、そういった部分を生きていてかっこいいなと思ってます。」と力を込めた。
2人の関係性について畑は「シンプルに麦の推しですね、推していたアイドルグループが活動を休止してしまうから、新しい推しを見つけようっていうところに柊っていう住職を見つけて、推し活もできるしな~っていうことで」と話すと奥野から「不純だな~」とツッコまれる場面も。お互いに2人の関係性は難しいと悩みつつも奥野はラブコメディーではないと説明し「ここの2人はハートフルな関係、幼馴染みっていう関係性をそのまま大人にしたような関係性で、そのままお仕事も一緒にできちゃうような素敵な関係」とまとめた。

現場での雰囲気を聞かれ奥野は「今までの現場で1番NGを出してしまった現場」と語り「いろんなキャラクターがいて、各々アドリブをしてくださるんですけど、面白くてちょっと耐えられないシーンが何度も何度もあって現場をピりつかせてました」と笑いNGを出したことを告白。
笑いNGの原因が監督と共演者の東啓介だと訴える畑は「監督もキャラクターのビジュアルから笑わせにきてて結構ふざけに回ってる。元々コメディーってテーマがあるのでいいと思うんですけど、いじわるだなっていうシーンもいっぱいありました」と思い出し笑いをしながら語り「オンエアでもわかると思います、笑いをこらえてる奥野さん。私も堪えてますけど。奥野さんは特に、もう肩を振わせながら顔を食いしばって堪えてるなっていう顔をしてます」とアピールした。
本物のお坊さんに演技指導を受けた奥野は「お寺ってこんなに気軽に立ち寄れる場所なんだっていう発見もありましたし、フレンドリーで優しい方々ばっかりだったので、本当に温かかったです。遠い存在だと思ってたのが、すごく身近な存在に感じられたし、この間のここのお店の何々が美味しかったんだよみたいな話から始まり、そんなフランクな話がお坊さんと出来るんだなっていうのを改めて知れて良かったなと思ってます」と感謝を述べた。

お互いの印象について畑は「奥野さんは本当に良いお兄ちゃんって感じです。年齢も年上なので、お兄ちゃんっていうのはあるんですけど、本当に麦と柊ちゃんじゃないけど幼馴染みのような本当にくだらないことを言い合える、良い 仕事仲間だったなって思います」と語りつつ「ちょっと揺れてたりとか、口ずさんでたりとか、変な顔し出したりとか」と奥野の不思議ちゃんな部分を暴露するも「私も一緒に歌ってみたりとか、一緒にラップ考えてみたりとか。そういう感じで和やかにいいお兄ちゃんをやってくれてました」と振り返った。
奥野は「1番最初に現場で畑さんのお芝居を見て、このドラマ大丈夫だって思いました。僕らが想定しているお芝居を常に超えて、そこにぴったりなお芝居をされている姿を見て、やっぱ大先輩はちょっと違う」とイジるも畑から私のお芝居見て笑っていたと言われ「すごいなと思って、感動してました」と苦笑いした。

そして今回のタイトルにかけて『生まれ変わったら〇〇になりたい』という質問になると畑は「私はアイドルになりたいです。普段の姿とステージに立ってる時のギャップがものすごい素敵だなって思う瞬間がすごく多くあって、私自身もある種エンターテイナーっていう形で役者をやってますけども、マイクを持って歌って踊ってっていう姿がほんとに憧れます。最近、松浦亜弥さんにハマってて、もし生まれ変わったら絶対にアイドルになろうって決めました」と松浦に対する愛を語り「あややになりたい。あややになりたくてしょうがない。キラキラのキュキュルの可愛い歌を歌いたい」と憧れを口にした。
奥野は「尾田栄一郎先生になりたいです。ワンピース大好きなんで、その先を知りたい。結末を知った上で読んで、こうなるんだよなってニヤニヤしながら読みたいです」と嬉しそうな表情で語った。

最後に視聴者に向けて奥野は「このドラマ、お寺、お坊さんっていうものをテーマにしてはいるんですが、とっても笑えてちょっぴり泣けるようなハートフルコメディーになっております。楽しくお寺のこと、お坊さんのことを知れるドラマかなと思ってますので、ぜひ皆さん見てください。そして、配信もございますので放送局がない地域の皆さんは、配信でぜひお楽しみください。」とアピールし、畑は「本当に気軽な気持ちで見ていただけたら嬉しいなっていうのが1番で。深夜ドラマなんですけど、1週間の疲れをこのドラマの笑いで癒せたらなって気持ちもありますし、お寺っていうものがテーマとなってるので、入り口が狭いというかなんだか入りにくい部分もあると思うんですけど、主人公である麦も何も知らないままお寺に関わっていくことになるので、主人公と同じ気持ちで見てくださる皆さんも一緒にお寺のことを知っていただいて、近しいものだっていうのを感じていただけたら、すごく嬉しい。すごく作品の本質になるのかなと思っております。ぜひどうぞ放送を楽しみにしていてください。」と会見を締めくくった。