『君の膵臓をたべたい』でデビュー以来、数々の人気作を手がけてきた住野よるの同名小説『か「」く「」し「」ご「」と「』を映画化。本作は、“少しだけ人の気持ちが見えてしまう”男女5人の、純度100％の尊い日々を描く青春ラブストーリー。原作は累計発行部数80万部を突破し、2017年の原作発売から若者を中心に根強い人気を誇る。
引っ込み思案で自分に自信の持てない主人公・京を奥平大兼が、底抜けに明るい性格でヒロインよりもヒーローになりたいと願う・三木直子（通称ミッキー）役を出口夏希が演じ、佐野晶哉(Aぇ! group)、菊池日菜子、早瀬憩と、いま最も勢いのある若手俳優が揃った。
5月30日(金)に全国公開され、初日からの3日間で興行収入が1億円を突破し、好調なスタートを切った映画『か「」く「」し「」ご「」と「』。この度、公開後舞台挨拶が行われ、W主演の奥平大兼、出口夏希と中川駿監督が登壇。イベント中盤、主題歌を担当したちゃんみながサプライズ登場し、奥平、出口、さらに本作を手がけた中川監督と初対面を果たした。
主題歌となった書き下ろし楽曲「I hate this love song」に乗せて、デニムコーデにブルーのメイクで登場したちゃんみな。「私もこういう場は初めてなので緊張しているんですけど、自分のライブばっかりなので、こんな静かな舞台があることにちょっと驚いて…。声とか出さない系ですか？」と伺いながら、客席から名前を呼ばれ盛り上がると「やっほー！元気かー！」とライブ会場さながらの掛け合いを見せる一幕も。
映画主題歌を手掛けるのは初めてとなるちゃんみなだが、「ちゃんみなというアーティストに、特にこういったラブストーリーを任せるのは怖いだろうとなかなかお話がなかったんですけど」と自虐も交えながら、本作のプロデューサーと親交があったようで主題歌に起用される流れとなったそう。「今年の2月にお話をいただいて、2月末納品って言われました」と急ピッチでのオファーとなり、「なんてことを！」と声を上げる出口の姿があった。
また、映画を見た感想を「実は、生粋のホラー・スリラーファンなんですよ。ラブストーリー自体あまり見ないタイプなんですけど、そんな私でも泣いちゃいます。私に無かった心臓が1個増えたぞというところがあります」とコメント。
また、楽曲自体は約10年前に作られていたとのことで「サビ以外を今回用に作り直したんですけど、私の初恋を描いた作品だったので、このお話をいただいて、原作も読んで映像も見て、あの曲だったらいいかもしれない、ってすぐパーって書いた感じでした」と楽曲制作について明かし、「私は悔しかったんです。ラストシーン、あれなんですか？監督。あの終わり方、ひどくないですか？最後まで隠し事するの？って。なんとか歌でフォローアップしたいなと思って、歌でその後、みたいなことを」と、作品の終わり方に触れながら、曲への思い入れを語る。
原作・映画へてちゃんみなは「ちょっとしたファンタジーなのに、意外とありそうだけど、というギリギリのラインを攻めたこの作品が、ファンタジーでもあるんだけどリアルに伝わってくるのが個人的にはすごくタイプで、私のところにスッと入ってくる感じでした」と話し、「元々住野さんがすごく好きな作家さんで、映像を見させていただいた時に、やったなこれ、と。粋だな、と。原作の良さもあって映画の良さもある、どっちも絶対に見たい作品だなと思います」と太鼓判を押した。
最後の挨拶では「最後に言っていいですか？この映画を見た後に、告っちゃえと思うんです」と話し出したちゃんみな。「この映画を見に来たカップルや友達以上になれてないけどなりたい人、最近あまり口をきいていないけど愛し合ってるぞというご夫婦だったり、ちょっと一つ勇気を出すきっかけになってほしいなと思います。あなたたちの幸せを応援してます！」と背中を押した。
