「孤狼の血」の柚月裕子による同名小説「盤上の向日葵」を原作に、坂口健太郎と渡辺謙の魂の演技バトルで魅せるヒューマンミステリー『盤上の向日葵』は、とある山中で発見された身元不明の白骨死体。手掛かりは死体とともに発見された高価な将棋の駒。捜査の末、その駒の持ち主は、将棋界に彗星のごとく現れ時代の寵児となった天才棋士、上条桂介だと判明する。さらに捜査の過程で、桂介の過去を知る重要人物として、<賭け将棋>で圧倒的な実力を持ちながら裏社会に生きた男、東明重慶の存在が浮かび上がるー。

公開に先駆けて行われたジャパンプレミアには、アマチュアからプロ棋士へと異例の昇進を遂げた主人公の天才棋士・上条桂介役の坂口健太郎、坂口とは初共演で、将棋指しとしては超一流だが人間として最低な伝説の賭け将棋の真剣師・東明重慶を演じる、日本映画界を代表する名優・渡辺謙、映画オリジナルキャラクターで過酷な運命と戦う桂介を愛し、見守る元婚約者、宮田奈津子役の土屋太鳳、現場に残された希少な将棋の駒を手掛かりに事件の真相を追い、桂介の過去を解き明かす刑事・石破剛志役の佐々木蔵之介、共に行動し自身もかつてプロ棋士を目指していた若き巡査・佐野直也役の高杉真宙、悲惨な少年時代、桂介に将棋を教え、その才能を見抜く恩師・唐沢光一朗役の小日向文世、幼い頃には暴力を振るい、成長してもなお桂介に過酷な仕打ちをする父・上条庸一役の音尾琢真らキャスト陣、監督を務め原作者も絶賛する脚本も書き上げた熊澤尚人ら豪華ゲストが登場。

レッドカーペットイベントでは、鮮やかな500本の向日葵のディスプレイを背景に登場し、坂口は「華やかな雰囲気でこの映画のジャパンプレミアを行えるのはすごく光栄だなと思うし、とても良い雰囲気で撮影をしていたので、内容的にはすごくしんどいシーンやキツイシーンはあったりしますが、この作品の中で、登場人物たちが生き抜いた生き様みたいなものが皆さんの心に残ってくれたら嬉しいなと思います」と呼びかける。

渡辺は「久々に血生臭い、熱い映画になったと思います。ぜひお楽しみいただければと思います」と語った。