
ドラマの舞台は、世界の音楽シーンを席巻するK-POP業界。K-POPは世界で最も権威のある音楽賞にノミネートされるなど、様々な世界的アーティストを輩出し続けている。またエンタテインメントシーンだけでなく、若者を熱狂させるカルチャーやトレンドも常に生み出している。今作はそんなK-POPの世界を舞台に、かつて問題を起こして業界を追放された日本人プロデューサーと、韓国の弱小芸能事務所に所属する落ちこぼれ練習生7人が、世代や国籍を越えてともに夢を目指す熱い絆の物語をおくる、まさに、K-POP版“スポ根”ドラマ。
劇中に登場する7人組ボーイズグループ「NAZE」(ネイズ)に選ばれたのは、韓国出身のユンギ、アト、キムゴン、ドヒョク、タイ出身のターン、そして日本出身のカイセイとユウヤ。彼らはデビュー前にもかかわらず、ドラマ出演だけなく楽曲配信やライブ・イベント、コンテンツ配信など、様々な活動を行なっていくことが決定している。
中村が演じるのは、かつて問題を起こしてK-POP業界を追放された“元”音楽プロデューサー・吾妻 潤(あずま・じゅん)。メンバー個々の素質や個性を活かしながら、型破りな⽅法で⼈気アーティストをプロデュースし、かつては「天才」と呼ばれた。しかし、とある事件によって業界を追放され、追い求めてきた「夢」を捨てた。そんな経験から「夢を追うこと」の無謀さを実感している吾妻は、音楽シーンの頂点を目指すボーイズグループ・NAZEの7人に、初対面から「食っていけるのは10万人に1人。叶わない夢を追うのは人生の無駄だ」などと冷たい言葉を突き付ける。しかし、懸命に「夢」を追うNAZEメンバーの姿に、眩しさを感じ始め・・・。彼の独創的なアイデアと、内に秘めた深い愛情に支えられ、NAZEのメンバーは立ちはだかる試練や挫折をなんとか乗り越えていく。そして吾妻自身も、NAZEとの絆を深める中で、もう一度「大きな夢」に挑む決意をする——。
ドラマ・映画・舞台とあらゆるジャンルで話題作への出演が続く中村が、TBSの金曜ドラマで主演を務めるのは『石子と羽男―そんなコトで訴えます?―』『DOPE 麻薬取締部特捜課』に続き3作目。また、金曜ドラマ単独主演は本作が初となる。そしてK-POP業界を舞台とする本作では、韓国語のセリフにも挑戦する。シリアスからコミカルまで、縦横無尽・変幻自在に様々な役を演じてきた中村が、皮肉屋に見えるが誰より熱い情熱を秘めたキャラクターに挑戦する。
挫折を経験しながらも、夢を追うことの大切さに再び気付いていく吾妻と、彼を信じて夢にまっすぐ挑んでいくイケメンたちのキラキラした瞳。そして、泥臭くも前向きに突き進む彼らが巻き起こす「奇跡」。仕事や学業、育児や家事に追われる毎日で冷たく固まってしまった心に、ポッと温かな灯がともる、「週末のご褒美」として、笑って泣いて気持ちも新たに「来週もがんばろう!」と思っていただけるような、そんな仲間との熱い絆が一歩踏み出す勇気をくれる、爽快な「ヒューマン・サクセスストーリー」となっている。
<主演・中村倫也 コメント>
この作品の展開を聞いたとき、視聴者の方が登場人物に寄り添い、応援したくなるような作品になるんじゃないかなと思いました。そして脚本を読み、より熱い想いや空気を感じたのを覚えています。夢を追った経験のあるすべての人の心に刺さるドラマになれば良いですね。
吾妻は無愛想に見られがちですが、胸には燻った炎を秘めている“元”音楽プロデューサー。天才と呼ばれていた彼は過去の挫折をきっかけに夢を追うことを諦めましたが、ボーイズグループ・NAZEと出会い、再び夢に向かい歩き始めます。無駄が嫌いで大抵の事には動じない男、に見えますね。NAZEは、この作品を通して沢山の“初めて”に挑戦するということで、何をするにもとにかく一生懸命な姿がすごく初々しく、キラキラしています。彼らがこの作品を通して成長していく姿を見守って、応援してほしいです。皆さんと一緒にNAZEを育んでいけるのではないでしょうか。演技には正解がないからこそ、彼らにはやりたい表現にどんどん挑戦してほしい。萎縮したり、正解を求めて小ぢんまりしてしまうのは一番よくないので、思い切って好きなようにやって欲しい。そこで得た悔しさや喜び全てが経験だと思うので。彼らから生まれるアクションが楽しみです。
舞台がK-POP業界なので、韓国語にも挑戦します。実は、小学生の頃にラジオの韓国語講座を少しだけ聴いていたことがあって・・・そこで覚えた韓国語は「トイレどこですか?」を意味する「화장실은 어디예요?(ファジャンシルン オディエヨ?)」(笑)。今後、韓国ロケもあるということなので、到着したら空港でまずは聞いてみようかなと思っています(笑)。放送は真冬ですが、熱い青春の日々をお届けしますので、彼らを見守り、一緒に盛り上げていただけるとうれしいです!ぜひお楽しみに!
<企画プロデュース・高橋正尚 コメント>
このドラマの主人公は、夢を追うことを忘れチャレンジすることを諦めた男です。熱くなるなんて時間の無駄。頑張ったって結果はたかが知れてる。でも、心の片隅にくすぶる「このまま諦めて良いのか?」という葛藤。
吾妻と同じように、揺れる思いを抱えて日々を過ごしている方も多いのではないでしょうか?
そんな皆さんが、「照れるけど、本気になれるって素敵だな・・・」と思えるような。「ずっと迷っていたけど、もう少しだけ頑張ってみようかな・・・」と思えるような。そんな時間をご提供できれば、という思いで企画しました。
先日、台本の読み合わせで中村倫也さんのセリフを聞かせて頂きましたが、私はまんまとグッと来て、「もっと頑張ろう」と思ってしまいました。狙い通りです。
『スクール☆ウォーズ』『ROOKIES』などの名作ドラマはもちろん、最近では「timelesz project」で胸を熱くした方も多いと聞きます。失敗や挫折を乗り越え、夢を目指して支えあう人々の熱い思いは、いつの時代も私たちに爽快な感動を与えてくれます。
週末の夜、見てくださる方々の心に、温かな灯がともるようなドラマを目指して。倫也さんやNAZEのみんなと一緒に、もっともっと頑張ります。ぜひご覧ください。