©にいさとる/講談社 ©2025「WIND BREAKER」製作委員会

「WIND BREAKER」は、ひとりぼっちだった主人公が仲間との絆を得て力強く成長していく姿、彼を取り巻くキャラクター勢も魅力にあふれ、わずか4年で世界累計発行部数1000万部を突破した大人気漫画。さらに舞台化、ゲーム化とその人気ぶりがますます加速を続ける、まさに今最もアツい注目を集める本作がついに実写映画化。監督は『ブルーピリオド』『サヨナラまでの30分』など、新たな青春映画を生み出してきた萩原健太郎、脚本は『ハケンアニメ!』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞した政池洋佑が務める。

この度、主要キャラクターたちの名場面やセリフを切り出した<短尺本編映像>が一挙解禁。それぞれの想いや信念、仲間との関係性が鮮やかに浮かび上がる特別映像は必見。

水上恒司演じる主人公・桜は、ケンカだけが取り柄の孤高の存在で、不良の巣窟・風鈴高校の頂点を狙い街へやって来る――そんな彼の“始まりの瞬間”が、本映像でも鮮烈に映し出される。登場早々の大立ち回り、鋭い眼光、そして「俺は風鈴でテッペンを獲る」という強気なセリフが印象的。

そんな桜と誰よりも早く接近するのが、木戸大聖演じる楡井。ケンカは弱いが観察眼は鋭い楡井が、好奇心のままに桜へ迫るシーンがテンポよく切り取られ、対照的な両者の個性が際立つ。そのかけあいも微笑ましく、ふたりの友情の始まりを感じさせる。この“出会い”から始まる関係性こそ、のちに桜の心を動かし、彼を変えていく原点となる。

やがて楡井の行動をきっかけに、桜たち<防風鈴>は敵対チーム<獅子頭連>との全面抗争へと突入。「強くてカッコよくなりたいって思って風鈴に来たっすけど、ダッセエなぁ」と涙をにじませる楡井に対し、「弱いやつは嫌いだ。でもダサくはねぇんじゃねぇの」とまっすぐ言葉を投げかける桜――。不器用でまっすぐな二人の視線が交わる瞬間、<防風鈴>の物語が静かに動き出す。

そんな桜、楡井と同じクラスで出会うのが、綱啓永演じる蘇枋隼飛と、JUNON演じる杉下京太郎。“狂犬”と恐れられ、楡井にも「この学年で一番やべえ人」と評される杉下は、入学早々に桜と激突、振り下ろした拳で机に穴を開けるほどの怪力ぶりで、教室の空気を一変させる。一方その騒ぎの中、涼しげな表情で現れるのが蘇枋。自らを「レオナルド・ディカプリオだ」と名乗り、軽やかな身のこなしで二人の間に割って入ると、杉下が誰より<防風鈴>総代・梅宮を崇拝していることをさらりと解説してみせる。熱血・豪腕・クール…三者三様のキャラが一瞬で伝わる構成に、思わずニヤリ。

そして<防風鈴>と対峙するのが、最凶集団<獅子頭連>。頭取を務めるのは、山下幸輝演じる兎耳山丁子。彼の忠実なNo.2として仕える副頭取・十亀条を、濱尾ノリタカが演じる。“力の絶対信仰”を掲げる<獅子頭連>幹部として、「弱いやつはいらない」と仲間でさえ容赦なく叩きのめす十亀。一方の兎耳山は、「俺、梅ちゃんが、フウリンが欲しい。そしたらもーっと楽しくなる」と、無邪気な笑みを浮かべながらも、どこか壊れそうな危うさを覗かせる。そんな彼に複雑な表情を向ける十亀――狂暴さの奥に滲む孤独と哀しみ、ただの敵では終わらない、<獅子頭連>の絆の物語にも注目。

桜たちと共に闘い、時に見守る存在たちも欠かせない。中沢元紀演じる<防風鈴>四天王の一人・柊は、「俺たちの喧嘩は守る喧嘩だ」と桜たちを街へ連れ出す。四天王きっての武闘派でありながら、仲間を包み込むような安心感と頼もしさを放つ。街を見回りする姿からは、<防風鈴>が“守る者”として存在する理由が伝わってくる。
そして、上杉柊平演じる<防風鈴>総代・梅宮は、「この街にいる奴はみんな家族だと思ってんだ、俺は」と穏やかな笑みを浮かべるその姿に、トップとしての器が滲む。一方で、闘いの場では桜に「喧嘩は対話だ。拳は時に言葉よりも相手を知る言語になる」と語りかける。力だけではなく、心で闘う意味を教えるその言葉が、桜を大きく成長させていく。

さらに、八木莉可子演じる紅一点・ことは。桜たちの憩いの場「喫茶ポトス」の店員で、彼らをあたたかく見守る存在だ。桜が初めて街で出会い、助けたことで始まる関係が、物語にやさしい灯りをともす。彼女が作るオムライスは絶品で、桜も夢中でほおばってしまうほど。以来大好物になるその味が、彼の心を少しずつやわらげていく。梅宮の過去も知ることはは、孤独だった桜に梅宮の姿を重ねながら、優しく彼らを包み込む。

桜、そして彼を取り巻く仲間たち――。それぞれの出会いと絆が、ただの不良だった桜を“他人のために拳を振るう、闘うヒーロー”へと変えていく。想いと信念、仲間との絆が交錯するなかで、彼らの“生きざま”が胸を打つ。胸を突き刺す言葉、ぶつかり合う拳、仲間との絆…この冬の劇場公開が、ますます待ち遠しくなる。