©IDKYPs./Pyramide Productions

唯一の肉親である祖母が亡くなり天涯孤独となった朝子は、祖母のもとに毎年1通届いていた手紙を手掛かりに、13年前に母親を殺された事件の真相を知るため、西山夕平(坂口健太郎)に会いに行く。本作で早瀬が演じたのは、憎しみや戸惑いを抱えながらも、あの日の真実を求めて前へ進もうとする難役だ。
映画『違国日記』、『あのコはだぁれ?』での熱演により、第67回ブルーリボン賞新人賞や第16回TAMA映画賞最優秀新進女優賞に輝いた、若手実力派として注目を集める早瀬憩。高校卒業後、進学をせず俳優業に専念することを決めた彼女はオーディションにより見事映画初ヒロインの座を掴み取った。プロデューサーの深瀬和美によると、「早瀬さんは本当に真面目な方で、自身の撮影がない日にも、5歳の朝子を演じた倉田瑛茉さんの演技を見るために現場へ通い詰め、彼女の芝居を見守りながら役の感覚をつかもうとしていた」という。順撮り(物語の展開に合わせた撮影)が行われたこともあり、朝子としての感情は少しずつ蓄積。幼少期の朝子を演じた倉田瑛茉との時間を重ねたことで、終盤の(坂口との)面会室のシーンでは思わず気持ちが入りすぎて感極まる一幕も……。中野監督はその都度、朝子の現在地へと導きながら撮影を重ね、早瀬は本作の重要なシーンを見事に演じ切った。難役を演じ切った彼女は、オールアップの声がかかると、張り詰めていた気持ちが一気にあふれ出した。中野監督から「よくがんばりました」と花束を贈られると、涙を流しながら「朝子として生きられた時間は、とても幸せでした。自分の力量じゃ足りないことが多くて悩んだけど、温かい現場の皆さん、坂口さんや共演者の方々とお芝居ができて、すごく密な時間を過ごせました。本当に忘れないと思います」と、周囲への感謝を語った。

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そんな彼女の現場での佇まいに、共演のベテランキャスト陣からも絶賛の声が寄せられている。事件当時に夕平を担当した弁護士役の滝藤賢一は、NHK連続テレビ小説『虎に翼』で早瀬の演技を初めて目にし、「あの子と早く仕事したい」と切望していたことを明かす。さらに「中野監督から、『あの役(朝子)は憩ちゃん』だと聞いた時に『中野さん、天才!』って思った」と大絶賛。実際の現場を振り返り「彼女は現場から離れないというか、静かにそこにいて、役や作品のことをずっと考えているように見えた。この子とならやれるという信頼感があった」「どうやって役をつくるのか、聞きたかったぐらい良い俳優でした」と惜しみない称賛を贈る。また、朝子の祖母を演じた原田美枝子も「憩ちゃんはかわいい。新鮮な果物みたいな。素直な良い子に育っていますよね。お婆ちゃんとしても誇りです」と、劇中さながらの温かい眼差しで早瀬の魅力を語っている。
今回、朝子のさまざまな表情を捉えた場面カットに加え、シングルマザーの母・紗月を演じる堀田真由らの撮影舞台裏カット、そして早瀬の膝の上に倉田が乗った微笑ましい密着ショットなど、劇中の緊迫感とは一転してキャスト陣の仲の良さが伝わる写真が到着。さらに、早瀬憩が感極まって涙したクランクアップ時の貴重なメイキングカットも解禁となった。役と真正面から向き合い続けた早瀬憩、その美しい涙に彼女の想いの強さを感じる。朝子が辿り着く真実と、その先に待つ決断に注目してほしい。