
おかざき真里の人気コミックを原作に映画化された『ずっと独身でいるつもり?』(2021)。待望の第2弾となる本作では、『アナログ』『正欲』『ぼくが生きてる、ふたつの世界』など、時代の空気と人間の機微を鋭くすくい取ってきた港岳彦が、オリジナルストーリーを手掛ける。メガホンを取るのは、数々の話題のCMを生み出し、『ブルーアワーにぶっ飛ばす』で鮮烈な長編映画監督デビューをした箱田優子。笑って、刺さって、最後には少し前を向ける——人生の迷いさえ愛おしくなる、いま観るべきリアルな物語が誕生した。
本作は、結婚するかどうかにとらわれず、いまを生きる人々が、それぞれの速度で“自分の居場所”を見つけていく群像劇。やりたいことや夢もなく流されるまま愛嬌だけで生きてきたヤマダ・30歳。人との関わりを自ら避けてきたシバ・38歳。プライベートよりも仕事を優先してきたシミズ・46歳。年齢も境遇も異なる独身3人の迷いと選択を通して、人生のあり方は一つではないことを、ユーモアを交えて丁寧に描く。“普通の幸せ”という価値観がなお残る現代に、「こんな選択肢もある」と、観る人がほっと息をつける、心地よいエールとなるだろう。
主演は、アナウンサー、タレントとして活躍し、俳優としても注目を集める森香澄。本作で映画初主演を飾り、仕事・恋愛・人間関係につまずきながら居場所を転々とする、どこか憎めないヤマダをリアルに体現して新境地を見せる。さらに、若葉竜也が独自の佇まいと深みのある演技でシバを、香椎由宇が46歳のシミズの等身大の揺らぎを繊細に演じる。実力派キャストの豊かなアンサンブルが、不器用で愛おしい登場人物たちに息を吹き込む。
この度、予告編が初解禁。冒頭から、ヤマダミサキ(森香澄)が缶チューハイを片手にケーキを頬張りながら、「結婚する…絶対結婚する!」と力強く宣言する姿が映し出される。30歳、独身。かつては20代で半地下アイドルとして活動し、その後も仕事も恋も転々(てんてん)とし、現在はホームヘルパーとして働くヤマダ。持ち前の愛嬌で生きてきた彼女だが、友人から「この年だとさ、愛嬌なんかじゃ、どうにもならないんだよ!」と言われ、思わず口論に。さらに、彼氏からは「ミサキはさ…何をした
い人なの?」と告げられ、友人からも「自分がないんだよ」と突きつけられる。「頑張って、かっこいい女になれなんて、あたしには無理なんよ!」仕事も、恋も、これからの人生も――何を選べばいいのか分からなくなってしまったヤマダ。

一方、38歳のシバ(若葉竜也)は葬儀社勤務。これまでの人生、人との関わりを避けるように生きてきた彼は、先輩から食事に誘われても「(ご飯)しないです。」ときっぱり。「ひとりが良いんだよね」と、人と距離を置き続けてきたシバが、果たして誰かと心を通わせる日は来るのか――。

そして、46歳のシミズ(香椎由宇)は、仕事を優先し続けてきたデザイナー。父が倒れたことで、仕事と介護の両方に追われる日々を送ることになり、「どんなに頑張っても、もうここまでかなって…」と胸の内を漏らす。

そんな中、シバが、ヤマダに投げかける言葉が胸に残る。「やりたいことじゃなくて、やってきたことが、その人の今のところの人生なんじゃないの?」うまく生きる方法なんて、誰にも分からない。年齢も境遇も、これまで歩んできた人生もまったく異なる3人。それでも、誰かに決められた“幸せ”ではなく、自分にとっての“幸せのカタチ”とは何なのかを探しながら、それぞれの“居場所”を見つけていく。









