――『片恋グルメ日記2』に出演が決まった時のお気持ちを教えてください
まさか2をやるとは思っていませんでした。1の最終回は原作と一緒の結末だったので、「まさか?どうやってやるの?」って思っていたんですけど、オリジナルストーリーで描かれると聞いて、キャストは本仮屋(ユイカ)さんや平岡(祐太)さん、藤田(玲)さんといった前回も出演されていた方々ともう一度共演出来るのはすごく嬉しかったです。
――2年前と比べて、星くんを演じる中で心境の変化はありましたか?
僕自身に余裕が出来たかなというか、楽しめているなって純粋に感じることはありました。星自体も大人になったというところもありますし、前回は原作の漫画の中にあるセリフが多かったイメージなんですけど、今回は会話っぽいセリフが多くて、本仮屋さんが演じるコロさんの言葉を受けて心情が変わることが多かったです。
――具体的にどのように心情が変わったのでしょうか?
例えば、星がからかいに行っているのにコロさんが意外と元気だったら「なんだこいつ!」ってなったり、からかいに行ってあまりにも落ち込みすぎていたら「ちょっとやりすぎた、どうしよう……」って思ったりするじゃないですか?それが現場に入ってからコロさんと喋った時に生まれた感情で、1と比べるとより感じた気がします。

――兵頭さんと星くん、似ている部分はありますか?
無いと思いますね。星のことは理解出来ないです、一生(笑)。弟キャラなのはちょっと似ているかもしれませんが、性格の部分では星のこと良いな、好きだなって思ったことは無いです(笑)
――どういった部分が理解出来ないなと思ったのでしょうか?
星って全部回りくどいじゃないですか?助ける時は優しいし、(『片恋グルメ日記2』の)最終回まで見ると星ってこんな良いやつだったんだと僕も思うんですけど、もし星が現実に居たら「もっとストレートに言ってあげなよ、その時に!」「こうだからこうした方が良いよ、って言ってあげればいいじゃん!」って、何かムズムズします。魅力的なキャラクターではあるんですけど、僕は星とは違ってストレートに伝えるタイプかなと思います。
――今回、星くんを演じる時に気をつけたことは?
前回は原作ものだから忠実にしよう、漫画を読んで、同じシーンでこういう顔をしているからこういう見え方をしたい、とかすごくキャラクターとして作って行ったんですけど、ちょっと僕的には反省が多かったです。見ていただいた方からはすごい可愛かったと言っていただいたんですけど、それは監督の編集とかにも助けていただいた部分で、例えば僕が喋ったら犬の鳴き声が「ワンワン!」ってする演出があったりしたので。でも今回は星も少し大人になっているし、コロさんとの関わり方も前回とは違うので、あまり無理して子犬系の笑顔を作ろうとしないとか、あくまでも星として自然体でそこにいるっていうことに一番気をつけました。
――本仮屋さん、平岡さんに久しぶりにお会い出来た感想はいかがでしたか?
とても嬉しかったです。一度共演したキャストの方とお会いする現場っていうのは、新しい現場に行く時とまた別の緊張感があって、「久しぶりに会うな……」って少し緊張しながら初日に現場に行ったら、本仮屋さんがいらっしゃって。本仮屋さんは僕のことを「かつみん」って呼んでくださるんですけど、「かつみん~!」って抱きしめに来てくれたんですよ。「久しぶり~!元気だった~?会えて嬉しいよ~!」って。その瞬間に「本仮屋さんとお会い出来て良かった!」って感じました。
――すごくフレンドリーな方なんですね
すごく愛のある方で、1の時からお芝居の面でも助けていただきましたし、普段も色々話しかけていただいて感謝していたんですけど、一年半ぶりにお会いした時の挨拶がそれで、クランクアップの時も「また会おうね!ラブ!」って声をかけてくださって。僕も年齢を重ねて先輩になった時に、本仮屋さんと同じようには出来ないかもしれませんが、後輩にそうやって接してあげられるようになりたいと思えるぐらい、素敵な方です。
平岡さんとも前回よりすごくお話する時間が増えて、平岡さんはギターがすごく上手なんですけど、クランクアップしてから平岡さんのお家に一回お邪魔して、ギターを教えてもらったりしました。
今回また共演出来て、お二人と近くなれた気がしています。

――撮影現場の雰囲気は?
雰囲気はすごく良かったです。楽しむところは皆で他愛もない会話で盛り上がって、やる時は本仮屋さんがキュッと現場を締めてくださって。メリハリがありながら、楽しく撮影出来ました。
――印象に残っているエピソードはありますか?
キャストもスタッフも、皆ご飯を楽しみにしていた気がします(笑)。撮影現場ってご飯が楽しみなんですけど、別に誰とも話さず「こっちにしよう」って決めたりすることが多くて。でも、この現場では皆で「どれにする?」「かつみんは何にする?」「じゃあ僕これにします」って盛り上がっていました。
――和気あいあいとしていたんですね
あとは芝居中に笑っちゃうことが多かったです、面白くて(笑)。段取りの時から平岡さんのお芝居が魅力的で面白くて、カメラマンさんが笑っていて、それにつられて僕も笑っちゃうみたいなことがありました。監督には「だめだよ!これに勝たないと!」って言われたんですけど、ある意味それもふざけているじゃないですか(笑)。カメラマンさんもずっと笑っていて、けど良い意味でそれが許される空気感の撮影だったからすごく楽しかったなって思います。

――ドラマにちなみまして、兵頭さんが最近食べて美味しかったグルメは?
最近食べたのは……ちょっと待ってください、一回スマホの写真フォルダを確認してみます!相当美味しかったご飯は撮っているはずなんですよ……あった!この前、『片恋グルメ日記2』について取材していただいた時に出たお弁当です。「賛否両論」って有名なお店みたいで、平岡さんとか皆さん知っていたんですけど、めっちゃ美味しかったんです!びっくりしました!僕が食べたのが唐揚げの胡麻らっきょポン酢弁当で、こんなお弁当だったら毎日でも食べられるって思うぐらい、本当に美味しかったです。
――ドラマの見どころを教えてください
コロさんがどういう風にまた八角さんと発展していくのか、コロさんがどういう人と会って、悩んだ時に何を食べるのかがこの『片恋グルメ日記』だと僕は思うので、そこはドラマを見る上でやっぱり注目していただきたいなと思います。
星としては、前回と全然違う関わり方で、コロさんと八角さんと関わっていきますし、成長したという情報が出ていますが、どう成長したのか楽しみに見てほしいですね。きっと最終回まで見ると「うわ!」「こんなに優しいの!?」ってなると思うので、ぜひ見ていただきたいです。