――ここからは兵頭さんご自身についてお伺いします。前回ご出演いただいたのが2019年の7月でしたが、当時と比べてお芝居への向き合い方に変化はありましたか?
あの当時は何も分からなくて、頑張り方すらも分からなかったんですけど、今は自分のレベルの中で、こうやったらもしかしたらこういう風に頑張れるのかなとか、こういう台本の噛み砕き方をすれば現場でちょっと気楽に居られるのかなとか、そういった部分は3年前に比べたら成長したと思います。
――最近の出演作品では、ドラマ『きいてください、最後の曲です』でギタリスト役に挑戦し、特技であるギターが活きる役となりました。演じてみてどうでしたか?
ギターと言ってもアコースティックギターしか触ったことがなくて、今回初めてエレキギターに触りました。アコギとエレキってコードは一緒なんですけど、押さえ方や押さえる場所が全然違っていたので、活かせたというよりはまた一から覚えた感じでした。でも、現場ではすごく生き生きしていたなと思います。皆で音楽を楽しんで、最後にフェスにも出て、すごく青春でした。
――音楽フェスへ出演した感想は?
生ものって感じがしました。生放送で、楽屋から楽屋裏を通ってステージまで行って演奏して、また楽屋まで帰ってくる一連がずっと撮られていたので、生きているなって感じられたドラマでした。あの作品をやったお陰で、すごく音楽がやりたくなって、演奏してみたいなとか、ああいう場所で歌ったら気持ちいいんだろうなとか思うようになりましたね。
――今後、ソロライブが開催される機会があるかもしれませんね
そういうのとかもやってみたいですね。前までは役者がやりたい、役者だけが良いって思っていたんですけど、今年に入ってTGCでランウェイを歩かせてもらったり、フェスに出たり、去年はハンサムライブも経験して、色々やっていったらそこにはそこの楽しさがあって、勉強にもなるし良いなって思うようになりました。

――さらに今年は、ドラマ『インバージョン』で地上波初主演となりましたが、主演という立場はどうでしたか?
「俺が主演!?大丈夫ですか!?」って思いましたけど(笑)。でも特にプレッシャーとかはなかったですね。いつも通りちゃんと作品に向き合ってやろうって思っていました。あとはキャストがまさかの綱(啓永)くんだったので(笑)。出口(夏希)さんもいて、3人でYouTuberっていう今っぽい役だったんですけど、主演だからって何も変わらなかったです。
――実際にYouTubeチャンネルが開設されたり、SNSとの連動もあってかなり斬新な作品でしたね
実際にYouTubeも撮ったんですけど、台本はほぼ無いんですよね。こういう企画をやるよ、こういう流れだよっていうことだけ確認したら「ライフライブです!」って始まって。かといって僕が回す役でもなかったので、「綱くんどこまで回すんだろう」って内心思いながらやっていました(笑)。やっていくごとにどんどん慣れていって、最初に撮ったYouTubeより後半の方が会話が弾んでいて、すごく新鮮でした。
――『インバージョン』の現場で何か得られたものは?
もちろん締めるところは締めないとなって思って、現場をパッと締める空気みたいなのは作れるように居たいなと思ってやっていましたね。あまり自由すぎてはいけないなっていうところはちょっと気にしていたかもしれないです。
――きっとこの経験が今後に活きてくると思います
『片恋グルメ日記2』で本仮屋さんを見てさらに「主演ってこうあるべきなんだな」って感じられたんですけど、それはきっと自分が『インバージョン』で一度主演を経験してから本仮屋さんを見たからそう思えたと思うので、良い経験でしたね。

――4月15日に誕生日を迎え24歳になりましたが、どんな一年にしたいですか?
去年の23歳の誕生日を迎えた時に僕が言っていたことを振り返ってみたら、「今までと変わらないで頑張っていって、一つ一つ積み上げていけたら良いなと思います」って言っていたんですけど、今年はちょっと変化が欲しいなと思います。根本的に変わらない部分はありますけど、少し変化があって上のステージにどんどん行けたら良いなって思います。
――最後にファンの方々へのメッセージをお願いします
まずは、読んでくださってありがとうございます。『片恋グルメ日記』は1から見てくださっている方は2がすごく楽しみだと思いますし、1を見ていなくて、その後に僕を知って2を見たいなと思っている方はぜひ1から見ていただきたいです。見逃し配信や再放送もあるので、1を見てから2を見てくれたら嬉しいですし、そっちの方が絶対楽しめると思います。
あとは、去年撮っていた作品が公開されていきますので、ぜひ見ていただけたら嬉しいです。いつもありがとうございます。


カメラ:秋葉巧、スタイリスト:石橋修一、ヘアメイク:横山雷志郎(Yolken)
取材:村松千晶
===========================
<衣装協力>
ジャケット¥56,100、シャツ¥22,000、パンツ¥28,600、ベルト¥11,000、シューズ¥37,400
(以上全てLAD MUSICIAN/LAD MUSICIAN HARAJUKU)
ネックレス¥38,500(HERGO/ROle)
リング¥24,200(SHINGO KUZUNO/Sian PR)
 
<問い合わせ先>
・LAD MUSICIAN HARAJUKU
東京都渋谷区神宮前4-26-35/03-3470-6760
・ROle
東京都新宿愛住町7-6 サンドエル四谷101/03-6380-4836
・Sian PR
東京都渋谷区渋谷2-2-3 ルカビルII 2F~4F/03-6662-5525
===========================