本作で菅田は信介(細田)が通うボクシングジムの先輩で元WBC世界スーパーフライ級王者・川嶋勝重を演じている。劇中で描かれるWBCの世界チャンピオンとなった徳山昌守選手と激闘の世界戦は三日間に及ぶ長丁場で撮影が行われたという。その撮影について菅田は「リハーサル1日撮影2日計3日みたいな感じでしたかね。ただほんと幸いというか、相手役の徳山選手を演じた方がプロライセンスも持ってる役者さんなんですけど、徳山選手に憧れてボクシングを始めて徳山選手のスタイルをずっと研究して真似してきた人なんですよ」と驚いた様子で「現場でも徳山選手のあるあるだったりボクシングの大先輩としてリードしていただいたのでもうそれについていくという感じでした」と感謝を述べる。その菅田の姿に監督は「とにかく菅田くんを背負ってるものがたくさんありましたからリングに上がった時は泣きそうになりましたよ。ここまで仕上げて上がってきたってよく覚えてます」と菅田を絶賛していた。

また富久信介を演じる細田とそんな信介のボクシングジムの先輩を演じた菅田ふたりの信頼関係を褒める声もたくさんあるそうで細田は「練習のタイミングから菅田さんとがっつり何回もご一緒させていただいた。菅田さんがミット持ってくださってそこに僕が打ち込むってそういったことを練習段階から菅田さんが言ってくださいました」と菅田のリードで関係性が育まれたことを明かすも、菅田は「一緒に練習をして汗かいてちょっと雑談でもできたらいいなと思って『この後ってなんか予定とかあったりする?』って言ったら『ちょっとお母さんとご飯行くんで』ってその日ご飯は行けなかった」と寂しそうな顔で断られたことをぶっちゃけ。その発言に細田は「それずっと引きずってたんですよ。菅田さんも覚えてらっしゃったんだ」と慌てたように驚くと菅田は「僕の心は冷えきってます」とぽつり。そんな菅田の姿をみて慌てたように細田は「勘弁してください」と苦笑いで会場を笑わせつつもふたりの仲の良さが垣間見える瞬間だった。
2000年3月に起こった地下鉄脱線事故でその短い生涯の幕を閉じた富久信介さん、そんな彼に密かに想いを寄せていた少女の実話を石井裕也監督が映画化。主人公・寺田ナズナを綾瀬はるか、ナズナの学生時代を當真あみ、高校生のナズナが想いを寄せた男子高生・富久信介を細田佳央太が演じる。