――吉江善作役のオファーを受けたときのお気持ちは?
オファーをいただいたときはうれしかったです。
以前に出演させていただいた『ごちそうさん(2013-2014)』が大阪制作だったので、いつか東京制作の“朝ドラ”にも出てみたいと思っていたし、大河ドラマ『べらぼう(2025)』に出演しているとき、メイクルームの裏が“朝ドラ”チームのメイクルームで、「今どんな撮影をしているんだろう」と気になっていたんです。
牧師役を務めるのは初めてだったので、まず聖書を読んだり、街の教会で礼拝に参加してみたりしました。
当時の牧師という存在はみんなに歓迎されているわけではなく、白い目で見ている人たちもいたはずです。
それを分かりながらも笑顔で炊き出しなどの活動をし、喜んでもらえるとうれしい。笑顔だけではない側面も伝わればいいなと思って演じています。

――吉江善作さんのキャラクターについてはどのように感じますか?
脚本を読んで、直美さんのことをいつも見守っていて、さらに教会の周りの街の人たちのことも優しく見守っている魅力的な人物だと思いました。
直美のことは本当の自分の娘のように思い、いいところや悪いところを全部知っているお父さん的存在なのだろうと感じます。
演じる前は「この人、すぐ泣くなぁ……」と思っていたけれど、実際にセットに入って演じてみると泣くことがしっくりくるんですよ(笑)。直美のことを本当に心配しているから、直美が何かする度にびっくりして心配になっちゃって。直美が捨てられてからの道のりや今でも差別されていることをすべて知っているから、直美に対しては人一倍愛情があるのでしょうね。
僕は全然知らなかったけれど、当時は看護をする人間を蔑む人もいたと言います。それを誇りあるすてきな職業に彼女たちが押し上げていく。娘のような存在の直美がそれをやり遂げる過程を見られたら吉江はまた感動してしまうのではないかと思います。

本作は文明開化が急速に進む明治時代を舞台に、大関和さんと鈴木雅さんという二人のトレインドナースをモチーフに描かれる二人の主人公のバディドラマ。同じ看護婦養成所を卒業した二人が患者や医師たちとの向き合い方に悩み、ぶつかり合いながら成長し“最強のバディ”になってまだ見ぬ世界を切り拓いていく。