本作は作家・森見登美彦の大人気小説『四畳半神話大系』をヨーロッパ企画の上田誠による脚本・演出で初舞台化。バラ色のキャンパスライフを想像していた冴えない大学3回生の主人公「私」が同時に生きる並行世界を描く、おかしくもほろ苦い青春ストーリーとなっている。

主人公の冴えない大学生「私」役を演じる伊野尾は、タッグを組んだ上田の演出について「上田さんは舞台の中でやってほしいことを言葉だけじゃなく脚本に詰め込んでくださっていて、本を読んで稽古を進めていくと、もしかしてこういう想いで僕のことを書いてくださったのかな?と。優しい言葉を投げかけて思ってくれているけど、本を読むと厳しいことを言われているのかな?となって、良い塩梅の飴と鞭で育てていただきました」と語る。

そんな上田は、本作の演出のこだわりを「素晴らしいキャストの皆様に恵まれまして、主人公の独白で進むんですけど、17人の群像劇になっていて、登場人物それぞれが主役のような描かれ方をしています」とコメント。「稽古場は結構大変だったと思うんですけど、皆さん笑顔でやってくださって、とてもありがたかったです。特に伊野尾さんはやることが多すぎて、どこかで怒られるんじゃないかとドキドキしていたんですけど、朗らかにやってくださって、まだ怒られてなくてセーフかなと」と伊野尾の顔色をうかがう。

伊野尾は「始まってみたらすごいやることいっぱいあるなと」と稽古が始まり大変さを感じる中、「僕がちょっと色んなことに追われている時に、しずるの池田一真さんがマッサージをしてくれて、それが気持ちよくて癒されて」と共演者に助けられていたことを話し、「一真さんが『伊野尾くんがこれをやりきったら泣いてしまうかもしれない』と言っていて、通し稽古とかもやったんですけど、まだ一度も泣いていないんです。なんとか一真さんに泣いてもらえるように頑張ります!」と意気込む。

また、舞台初共演となる剛力は、稽古場の伊野尾を姿を「本当にセリフ量が多かったんですけど、大変だろうと思っていたんですけど、立ち稽古初日ぐらいから台本を持っていなくて、やばい、と緊張感を持ちました。いつも柔らかい空気感を出してくださるので、ほんわかした感じでやってくださるのはかなりありがたかったなと。テンパっている姿を見たことがないです」と明かし、絶賛。すると伊野尾は「この後、初日でテンパります」と苦笑い。

セリフの覚え方を聞かれるも「どうやって覚えたんですかね?」と首を傾げる伊野尾に、上田は「テスト勉強してないよって言っててしてる人」と表現。続けて伊野尾は「どうやってこれたのか分からないんですけど、4月はあっという間に過ぎ去りました。いつの間にか稽古が終わってました」と、時の流れを忘れるくらいセリフに追われていたようだった。

Hey! Say! JUMPのメンバーは観劇に来るのかを問われると、「皆、今それぞれ忙しいので…」と気遣いながら「一昨日お仕事で一緒になった時に、メンバーの髙木(雄也)に『冒頭の部分のセリフやってみてよ』って言われて、なぜか髙木の前でやったりしたりして、応援してくれているみたい。観に来てくれるんじゃないかな」と期待を寄せた。

普段はキラキラしたアイドルの姿を見せている伊野尾に、あえて冴えない部分を問いかけると「冴えない時ばかりだと思います。こうやって舞台に立たせていただいたり、応援してくださるファンの皆さんのお陰でキラキラできていると思います」と答えていた。

最後に「スポーツのような運動量があり、情報量がたくさんある舞台ですが、ここに皆さんの感情が乗っかると、すごいものに昇華されるような気がしています。来てくださる皆さんに楽しんでいただけるように精一杯頑張りたいと思います」と笑顔を見せた。