世界的名作「ピーターパン」に新たな登場人物を加え、ウェンディの視点から大胆に翻案した本作は、ダンス、フライング、小道具、美術、映像などを駆使した“フィジカルシアター”のスタイルと、スペクタクルでマジカルな美しい舞台で話題となり、2013年より英国内での再演を重ねてきた。2021年にはワールドツアー版として日本初演が実現。「ピーターパン」のファンタジックな世界観から現代社会に通じるテーマを鮮やかに浮かび上がらせ、大きな反響を呼んだ。
そして2026年、本作を長年手がけ、日本の観客を強く惹きつけてきたジョナサン・マンビィの演出により、さらなる進化を遂げ、待望の日本再演を迎える。

開幕初日に先駆け、6月12日に取材会と公開ゲネプロが行われた。
タイトルロールであるウェンディを演じる芳根は、今の心境を「明日初日というのがピンとこない感覚がすごくあるんですけど、チーム一丸となって、毎日毎日皆で初日に向けて稽古を重ねてきたので、自信を持って明日を迎えられる気がしています!」と力強く語る。

同じくタイトルロールであるピーターパンを演じる渡辺は「ウェンディ視点のピーターパンということで、多分皆さんが抱いているピーターパンのイメージから、これを見ていただくと相当奥深さとかが伝わるかなと思うのと、来ていただいた皆様には、新宿のど真ん中ですけど、一緒にネバーランドに来た気分になっていただけたら良いなという思いでやれたら」と、物語にかけながら「芳根さんと一緒で、初日が間も無くだという感覚がまだ無いので、ちょっとふわふわしています。怪我なく事故なく楽しむことが一番大事かなと思っています」と意気込んだ。

そして、フック船長とミスター・ダーリングの二役を演じる石丸は「このカンパニーが非常にフレッシュな人が多いんですね。エネルギッシュでフレッシュで、若い力に支えられながら稽古をしてきて、今、ピークのところが来ています。だからこのまま、気持ちは飛んでるよね。芝居的にも非常にフライングも多いです。現代の技術を使った色々な見せ方をしているので、客席に座られた方が必ずびっくりする、そんな舞台になっています。胸を張ってお届けできると思っています」と自信を窺わせる。

ジョナサン・マンビィの演出を初めて受けた印象を、芳根は「こんなに笑い溢れる稽古場があるんだと思うくらい、皆で毎日ゲラゲラ笑いながら、マンビィさんの演出で、『そういう考え方もある!』と思うこともたくさんあって、自分の中になかった思考回路をすごく切り開いてもらいました。セリフ一つ一つにしっかり意味があり、それを落とし込んで立たなくてはいけないプレッシャーもあるんですけど、すごく毎日が濃くて充実していて、こんなにも自分の成長を感じる、たくさん吸収している毎日がすごく贅沢だなと感じる日々でした」と朗らかに振り返り、「毎日稽古場でエネルギーをもらうみたいな、すごく楽しい日々を過ごさせてもらったので、お客様にこの楽しさをお届けできるように頑張っていきたいです!」と笑顔。

続く渡辺は「僕としては舞台は何年ぶりか分からないですし、(前回は)うちの事務所がやっていた舞台だったので、こういった環境での舞台はほぼほぼ初めてに近いので、全てがフレッシュで、新鮮なことだらけで」と話し、「稽古場ではテーブルワーク、分かりやすく言うと座学みたいな、『これはどう思う?』って質問されて、本当に大学の講義を受けているみたいで学生に戻った気分で。僕は当時から座学が苦手だったので、取り組むのに一生懸命で必死にやっていました」と振り返る。「そこから稽古でマンビィさんに『グレイト!』って言われた時の嬉しさはありますね。本当に細部にまでこだわっているので、フライングでは飛びますけど、緊張でセリフは飛ばないように…!」と、役にちなんで話を締めくくると、芳根に「上手い!ヨッ!」と声をかけられ、「めちゃくちゃすべってましたから…以上です」と苦笑いの渡辺だった。

公演へ向けての意気込みを渡辺は「お客様と一緒に楽しむ、巻き込むちょっとしたやり取りや声かけと、一体感を生まなきゃいけないシーンはたくさんありますし、とにかく見に来て良かったなって笑顔で帰っていただくことが一番かなと思いますので。僕たちが楽しめばお客さまも楽しんでいただけるかなという想いで、ピュアな気持ちでやれればいいなと思っております」と意気込む。
芳根は「美術のセットも細かくて美しくて、映像も音楽も照明も、全てが合わさった時にどんな空間が広がるんだろうと、私たちは向こう(客席)から見ることはできないんですけど、本当に素晴らしい美しい世界が広がっているという自信があります」と観客が目にする舞台空間への期待を膨らませ「見に来てくださった皆様を最高なネバーランドへお連れできるように、怪我なく、事故なく、全員で大千秋楽まで駆け抜けていきたいなと思います。来てくださる方は何も考えず、ただ楽しむ心だけを持ってこの劇場に来ていただければ、楽しい時間を過ごしてもらえるよう、私たちが精一杯頑張りたいと思います!」とメッセージを送った。

Bunkamura Production 2026 DISCOVER WORLD THEATRE vol.16『ウェンディ&ピーターパン』は2026年6月12日(金)から7月5日(日)まで東京・THEATER MILANO-Za、その後大阪にて上演される。