
本作は、自閉スペクトラム症の兄の大貴(安田章大)と、兄を幼い頃から支えてきた妹の希(のん)の兄妹が、希の結婚話をきっかけに、お互いのこれからとこれまでに向き合うことになる、心あたたまるヒューマンドラマ。
安田章大が、劇団ふくふくやを主宰し女優としても活躍する山野海のオリジナル脚本に感銘を受けて、旧知の佐藤現プロデューサーに「これを映画化できないだろうか?」と持ち込んだことから企画が始動。そこに企画に共鳴した小林聖太郎監督も加わり、自閉スペクトラム症(ASD)の専門家の方々に監修を仰ぎながら約2年をかけて脚本を練り、企画の実現にこぎ、地元・大阪を舞台に、兄と妹の感動の絆の物語を完成させた。
先日7月2日には、ロケ地となった大阪・堺市でジャパンプレミアが行われたが、反響について聞かれた安田は「SNSの使い方があまり分からなくて、直接自分では見れないんですけど、周りからは良い反応だよと」と返し、「マスコミ試写会で、僕がお声がけさせていただいたドランクドラゴンの塚地(武雅)さん、大先輩の小林幸子さん、俳優の勝矢くんだったりが見に来てくださって『見た後に心に響く、そして優しく、辛いだけではない和やかなところもあり、寄り添ってくれるものだ』とお言葉をいただいて、届けられて幸せだなと思いました」と、親交のある著名人たちからの感想を明かす。
今回、企画の立ち上げから参加した安田は、映画を作り上げていく過程で印象に残っていることを、「届けていかなきゃいけないことは、“皆が手を取り合うこと”ということがすごく明確に見えてきました」と口にし、「手を取るためには相手のことを知らなきゃいけないし、自分が一歩踏み出すこと、せめて半歩でも寄り添えることが大事なんだと知ること。きっかけが必要なんだなと改めて感じています」と熱く語る。
作品の届け方について「作り上げたものを皆様がどう受け取ってくださるかは人それぞれだと思うので、全部委ねたい一心です」と答えながらも「しかし、そんなに簡単に世界も変わらないし、人と人は変わらないので、心の奥底でしっかりと自分がブレないようにあろうと、改めて思っています。味方であるということが、とにかく大事なんだなと」と、まっすぐな想いを届ける。

完成した作品を最初に見た感想を「きっと届く、と思いました。素直に涙も流れるところがあったり、笑ったり、第三者のような自分がいました」と、コメント。また、本作の舞台、堺市について「関西は馴染みがあるので、改めて関西に貢献、還元してお仕事として返せるのは嬉しいです。足を運んでほしいと思いました」と想いを寄せる。
イベントの最後に、安田は「世の中の生きていればいいことばかりではないですが、悪いことばかりでもないです。自分達の人生が凪の状態だったり、荒波の時、乱れる瞬間がたくさんあったりすると思います。ですが、手と手を取ることがどれだけ大切なことなのか。言葉にすることだけが話すということなのか、時には黙ったり、会話したり、触れ合ったり、そうすることで相手と繋がると思います」と語り、「繋がっていくことが大切だと感じている僕からすると、今の世の中は、それぞれが手を取り合わなさすぎる世の中のようにも感じます。だから、この映画をきっかけに、色んな人たち同士が手を取ること、そして知り合うことを心から願って作りました。なので、一度触れてみてください。そして、自分たちも一人じゃない、誰かが味方でいてくれるということを思い出してください。今一度、自分自身の心に、そして大切な誰かの心に手を当てて、これからも共に生きて行ってください」とメッセージを送った。







