
ライブ冒頭、青いワンピース衣装でステージに登場した上村ひなの、髙橋未来虹、森本茉莉、山口陽世の三期生4人は、さっそく三期生曲「ゴーフルと君」をパフォーマンス。曲中には、最近では披露することの少ないキャッチフレーズも交えて挨拶する。山口が「今日は過去イチのライブにするぞー!」と絶叫すると、会場に割れんばかりの歓声が起こった。
次も三期生曲「Right?」。サビの「Right?」「Yes!」という歌詞を観客も一緒にコールする。

ここで短いMCを挟んで、他の期別曲をパフォーマンスするパートへ。まずは一期生曲「好きということは…」。お立ち台に上がってタオルを振り回しながら、真夏のライブにふさわしい盛り上がりを演出した。続いて二期生曲「世界にはThank you!が溢れている」で、会場に多幸感を届ける。
そして、山口の「騒ぎたいよね?」という言葉をきっかけに、四期生曲「夕陽Dance」。ディスコ・ビートに乗ってハイテンションで踊った。五期生曲「好きになるクレッシェンド」では、4人の名前を観客と一緒にコール&レスポンスする。

次は、上村ひなのがソロで「一番好きだとみんなに言っていた小説のタイトルを思い出せない」を歌唱。他の3人よりひと足早くグループに加入した上村が、初めて「三期生曲」としてもらった曲だ。久々のソロでの披露に、観客は温かい声援を送った。
続いて山口が、全体曲「一生一度の夏」をソロで歌唱。夏らしい王道アイドルソングを、山口らしく爽やかに歌った。
そして雰囲気を変え、4人で三期生曲「愛のひきこもり」を優しく歌い上げる。
MCでは、7公演を行なった今回の三期生LIVEのツアー中、ソロで披露した曲は実はくじ引きで決めていたことが明かされた。
ここで、髙橋未来虹が持ってきた蔵出し写真を披露。今回のツアーで初めてソロ歌唱をすることになった山口のリハーサルの様子を、他の3人が見守っている写真がスクリーンに映し出された。上村は山口の歌う姿を見るたびに「かわいいー」と絶叫していたそうだが、「わんちゃん猫ちゃん陽世ちゃん」と言っていたように、上村の中で山口はペットと同じカテゴリに入っていたようだ。

さらに、4人が出演するショートドラマ「青春は終わらない」がVTRで流される。髙橋未来虹がストーリーを担当した劇団三期生によるオリジナルドラマで、漫画家になった山口の家にかつて同級生だった3人が集まるという、別の世界線の物語になっている。最後は、絵が得意な山口が描いた4人の見事なイラストが披露された。
ここから、フリル付きのガーリーなワンピース衣装に着替えた4人がパフォーマンス。ひなた坂46の楽曲「あの娘にグイグイ」の間奏では、名物の「グイグイウェーブ」を敢行。観客はノリノリでウェーブを作った。
続いて山口がセンターに立って三期生曲「パクチー ピーマン グリーンピース」。元気いっぱいに踊った後、「忘れないでね」と山口が口にすると、ファンから歓声が上がった。
さらに、「三期生ライブをジャムにしよう!」という上村のあおりをきっかけに、三期生曲「この夏をジャムにしよう」。三期生の4人が初めてもらった期別曲だ。
今度は、「楽しい気持ちも寂しさも全部載せて、一緒に行くぞー!」という森本のあおりを受けて、三期生曲「青春ポップコーン」。6年に渡って4人で活動してきた三期生らしく、アドリブも交えながら弾けるように踊った。ラストは、森本の「三期生!」という言葉に、観客が「大好きー!」と応えた。

次の曲に入る前に、4人がそれぞれ得意なポーズを披露していく。自己最高球速94km/hを誇る山口が、野球の投球フォームを決めると、会場が大盛り上がり。そのままの勢いで、最新シングル収録の三期生曲「サラバ サラバ」を披露。山口にとっての最後の参加曲で、歌唱後には温かい拍手が送られた。

そして、ツアー中に毎回行なってきた、会場のファンとの記念撮影を挟んで、ひとりひとり今日という日を迎えた感慨を語っていく。
上村は、7公演を通じて「何より感じたのが、おひさまのみなさんの温かさ、これに尽きると思います」と感謝を伝えた。日向坂46のキャプテンも務める髙橋は、これまで三期生だけ期別の単独ライブを行なう機会がなかったことを踏まえ、「ここに三期生として加入して、ずっと同じ熱い気持ちで、仲間と、そしてファンのみなさんと歩んでいけば、夢って叶うんだっていうのを、この三期生ライブが決定して心の底から強く思いました」と振り返った。
森本は、「私は本当に今、この時間がただただ楽しかったっていうものじゃなくて、日向坂46にとっても、三期生にとっても、今後に生きていくような、そんな時間だなって本当に思っていて」と語った。
山口は、「本当にこのライブがかなったことは、ファンの皆さんのおかげですし、このライブが成功したのもファンの皆さんのおかげです。 本当にありがとうございました」とファンに感謝の言葉を伝えた。
そして三期生LIVE最後に歌った曲は、上村がセンターを務める「何度でも何度でも」。歌唱中には、ステージ後方のスクリーンに今回のツアーのオフショットが流され、4人が手を取り合ってここまで歩んできたことを伝えた。曲終わりには、地声で「本日は本当に、ありがとうございました!」とファンに挨拶して、4人は一旦ステージを降りた。

アンコール明けは、なんと三期生以外のメンバーもステージに登場し、藤嶌果歩がセンターを務める最新シングル表題曲「Kind of love」を歌う。普段は、ライブハウスの規模の会場で彼女たちのパフォーマンスを観られることがないだけに、ファンは最高潮の盛り上がりを見せた。
そして、「私の好きを詰め込んで、楽曲をお届けしたいと思います」という山口の言葉に続いて、他の期生と楽曲を披露していく。まずは五期生曲「円周率」。山口と一緒にセンターに立った佐藤優羽は、イントロから涙で顔をくしゃくしゃにしていた。

そして正源司陽子がセンターを務める四期生曲「シーラカンス」。さらに、小坂菜緒、金村美玖と一緒に二期生曲「43年待ちのコロッケ」。いずれも最初で最後になるメンバーの組み合わせで、ファンを楽しませた。

ここで、山口が出身地の鳥取に赴き、これまでの道のりや卒業に際しての思いを語ったVTRが流される。山口がよく兄と来ていたというバッティングセンターや、家族で訪れたラーメン屋を巡りながら、加入当時のことから6年半のアイドル人生について話す。
合同オーディションに合格し、研修生として活動していた頃から仲が良かったという櫻坂46の幸阪茉里乃と増本綺良、さらに山口が姉のように慕っていた一期生の佐々木美玲、二期生の河田陽菜らのコメントも流れた。
VTRが終わると、山口がひまわりのような黄色いドレスを着て登場。卒業のスピーチを行なった。

「みなさん、本日はお越しくださり、配信でご覧くださり、ありがとうございます。日向坂46の山口陽世です。
VTRにもあったように、中学3年生の頃、坂道合同オーディションを見つけて、私は坂道グループ大好きだったので、受けて、右も左も分からない中、上京してきました。その時の私は、すごく子供で、そんな私をマネージャーさんは、愛を持って、挨拶や礼儀という当たり前のところから教えてくださいました。今の私がいるのは、あの時があったからです。本当に感謝しかありません。ありがとうございます。
今のスタッフのみなさんからは、たくさんの愛をいただいています。三期生LIVEが始まった時、「本当に楽しみ」と言ってくださって、どんな時も支えてくださいました。みなさんと会えたことが、活動において、とても幸せなことでした。
一期生さん。私をたくさん甘やかしていただきました。私達の味方でいてくれて、私は伸び伸びとここにいることができました。一期生さんが作り上げてきたもの、今の日向坂にあると思います。いっぱい愛をくださり、ありがとうございました。
二期生さん。お仕事への向き合い方、考え方が、すべて憧れでした。自分の持っているものを最大限に発揮するみなさんは、とてもかっこいい先輩です。そして、プライベートでも、お仕事でもかわいがってくださり、ありがとうございました。先輩がいたから、ここまで夢を持って活動できました。二期生さんの後輩であれたことが誇りです。
四期生ちゃん。私の初めての後輩で、私はとても不安でした。でも、そんな不安を吹き飛ばしてしまうくらい、みんなはすごく元気で、優しい子たちでした。私が私らしさを出せたのも、あなたたちのおかげです。加入してから、少し不安な思いにさせてしまったことがあると思うけど、本当に、今、ここにいてくれてありがとう(涙で言葉が詰まる)。私なりの寄り添い方になってしまったけど、みんなのことが、大好きです。これからも、日向坂46を明るく照らしくてね。よろしくね。
五期生ちゃん。変化が大きな時期に入ってきてくれて、大きな期待を背負ってもらったと思います。でも、その期待を超える10人が入ってきてくれて、「おもてなし会」がすごすぎて、衝撃を受けました。いろんな感情にここでは出会うと思うけど、それを超えてくるくらい、幸せなことは、絶対にあります。日向坂での人生を、楽しんでほしいな。心強い味方は、たくさんいると思うよ。
1年とちょっとですが、みんなのことが大好きになって、もっと素敵なアイドルになるんだなぁ、人になるんだなぁと、ワクワクしています。周りの人を大切に、これからも活動してね。外から見守っています。
三期生。すごく、「仲間」っていう感じで。友達でもないし、仕事仲間でもない、「仲間」という感覚です。みんな、心の中に、ぎゅっと隠してしまうことが上手だけど、グループへの思いが強くて、グループのためにと動いている3人が、大好きだよ。これからも、4つのキーホルダーとかを見つけたら、渡したくなりそうなので、受け取ってね。
私にとっても、当たり前に一緒にいた子たちです。一緒にここまで頑張れて、良かったです。おばあちゃんになっても、ずーっと、一緒にいようね。

家族のみんな。私は、仕事の話をされるのが好きじゃないことを知っているので、いつも結果だけ見て、ライブお疲れ様、MV見たよと言ってくれて、ありがとう。とても自由な家庭で、そのおかげで私はここまで、日向坂46としてやってこれました。また落ち着いたら、お出かけしようね。見守ってくれてありがとう。
おひさま(日向坂46ファンの総称)のみなさん。私を好きでいてくれてありがとう。ずっと、私に「こういうとこ好きだよ」とか、「ここ良かったね」と伝えてくれて、本当にありがとうございました。内面から外見まで、パフォーマンスまで、ずーっと全部見てくれて、ひとつひとつが嬉しくて、「努力家だね」とか、絶対に分からないじゃないですか、努力家なんて(会場から笑い)。とか言ったら、みなさんいろんなところを褒めてくれて、私はみんなが褒めてくれるような山口陽世で、嘘のない山口陽世でいたかったので、みんなが好きな私であろうと、思いました。

これは決してマイナスなことではなくて、私はみんなが求める私でいたかったし、それが私なりの、私というアイドルだなと、思っています。できる限り好きでいてほしい。そんな相手って、あんまりこの世で会うことがないと思います。そんなみんなに、出会えてよかったです。ありがとう。
期待してくれる言葉も、全部、重いものはなかったし、それを私は受け取って、すごく嬉しかったです。一緒に本気になって、夢を追ってくれて、ありがとう。人と人という関係性で、アイドルと推し、とは言えるけども、それよりも人と人っていう向き合い方、すごく楽しかったです。
6年半、とても私は幸せでした。何もつらいことはなかったです。本当に本当になかったです。日向坂への愛が、増していく一方でした。日向坂に入って、よかったです。心から、そう思います。みなさん、自分が幸せになれるものを選んでください。これからも、その幸せになれるものに日向坂がいてくれると、嬉しいです。ありがとうございました」
観客の大きな拍手に続いて、三期生の3人が登場。ついさっきまで涙ぐんでいた山口は、「なんかみんなが来ると、「しんみり」なくなる」と、さっそく笑顔を見せた。
ここで、山口が仲の良い後輩と歌いたかった曲として、「酸っぱい自己嫌悪」を歌唱。かつて一期生の佐々木美玲を中心とする「みーぱんファミリー」として歌っていた曲で、今回は、四期生の平尾帆夏、山下葉留花、五期生の大野愛実、片山紗季、坂井新奈と一緒にパフォーマンスした。
MCでは、先程「酸っぱい自己嫌悪」を歌ったメンバーが、このツアーのリハ中にまとめて山口家に招かれたという裏話も明かされた。
また、山口のことを「唯一、小坂を舐められる後輩」と表現する小坂は、これまでで一番多く出かけたことがある後輩は山口だと告白。すると、山口は「小坂さんは呼んだら来てくれる」と、最後までその関係性が見てとれた。

最後に、「私のアイドル人生の締めとして歌いたいなと思ってた曲です」という言葉とともに、全員で「知らないうちに愛されていた」を歌唱。曲中には山口のもとにメンバーたちがかけより、ハグした。
山口は、ファンに向けて「今まで、本当にたくさんの愛をありがとう。私の大好きなメンバーたちにも、これから愛をたくさん届けてあげてください。これから日向坂46をよろしくお願いします!」と伝えた。

そして、全メンバーから花が一輪ずつ手渡される。山口の普段の距離感を表すかのように、メンバーたちは至近距離で言葉を交わし、笑顔あふれる時間を作った。最後に、山口は観客からの「大好きー!」という言葉を全身に浴びて、ステージを後にした。
先輩、後輩を問わず、さまざまなメンバーとの絆を築いた山口。彼女が他のメンバーに向けた思いやりや明るさは、きっとこれからの日向坂46も支えてくれるだろう。

日向坂46 三期生LIVE・山口陽世 卒業セレモニー@Zepp Haneda(TOKYO)セットリスト
2026.8.23(SUN)
00.Overture
01.ゴーフルと君
02.Right?
03.好きということは…
04.世界にはThank you!が溢れている
05.夕陽Dance
06.好きになるクレッシェンド
07.一番好きだとみんなに言っていた小説のタイトルを思い出せない
08.一生一度の夏
09.愛のひきこもり
10.あの娘にグイグイ
11.パクチー ピーマン グリンピース
12.この夏をジャムにしよう
13.青春ポップコーン
14.サラバ サラバ
15.何度でも何度でも
<山口陽世 卒業セレモニー>
01.Kind of love
02.円周率
03.シーラカンス
04.43年待ちのコロッケ
05.酸っぱい自己嫌悪
06.知らないうちに愛されていた










































