
原作はベストセラー小説「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」(スターツ出版文庫)など、10代を中心に絶大な人気を誇る小説家汐見夏衛の同名小説「ないものねだりの君に光の花束を」(角川文庫/KADOKAWA刊)。
すべてにおいて普通で個性がないことがコンプレックスの高校生・影子。同じクラスの真昼は、大人気アイドルグループのメンバーで、学校でも人気者。すべてにおいて特別だった。別世界の遠い存在だと引け目を感じていた影子だったが、真昼と一緒に図書委員を担当することになり、彼が誰にも打ち明けてこなかった“壮絶な過去”を知ることになる。
個性がなく“普通”である自分に嫌気が差している高校生・影子(えいこ)を演じたのは、アニメーション映画『すずめの戸締まり』(22)で主人公の声優に抜てきされ、NHK連続ドラマ小説「あんぱん」(25)への出演でブレイクを果たし、ドラマ「ちはやふる-めぐり-」(25)、「るなしい」(26)、映画『見える子ちゃん』(25)、『ババンババンバンバンパイア』(25)、『推しの子』(24)など凛とした佇まいと確かな演技で幅広い世代から支持される若手実力派俳優・原菜乃華。
一方、人気急上昇のアイドルで、勉強も性格も完璧の誰もが羨む“特別”な存在・真昼(まひる)を演じたのは、映画『山田くんとLv999の恋をする』(25)で映画初主演、大河ドラマ「どうする家康」(23)では豊臣秀頼役を演じ鮮烈な印象を残し、その後もドラマ「ながたんと青と -いちかの料理帖-2」(26)、「月夜行路 -答えは名作の中に-」(26)など俳優としても躍進し続けるACEesの作間龍斗。今最も注目を集める2人が映画初共演にして、本作でW主演を務める。
原作はベストセラー小説「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」(スターツ出版文庫)など、10代を中心に絶大な人気を誇る小説家汐見夏衛の同名小説「ないものねだりの君に光の花束を」(角川文庫/KADOKAWA刊)。そして監督を、『blue』『僕は妹に恋をする』『海を感じる時』など、若者の揺れ動く心情や輝きを描くことに定評のある安藤尋が務めた。
取り柄がないと感じる自分に嫌気がさしている影子(原菜乃華)と、誰からも愛される人気者の真昼。まるで正反対のようにも見える2人が、恋よりももっと深く尊い関係性を築いていく、かけがえのない物語が描かれる本作。
影子のクラスメイトで、人気アイドルとして活躍する鈴木真昼を演じたのが、本日9月30日(水)に24歳の誕生日を迎えた、ACEesの作間龍斗。
作間といえば、映画本格初出演を飾った『ひらいて』(21年)では、寡黙でありながらもどこか謎めいた魅力を持つ高校生・たとえ役という、難解かつ複雑な役どころを凛とした佇まいで好演し、大きな注目を集めると、その後も立て続けて話題作に出演。映画『ヴィレッジ』(23年)では、内向的で自分の殻に閉じこもる青年役を、映画初主演を飾った『山田くんとLv999の恋をする』(25年)では、無愛想で塩対応ながらも時折優しさを見せるプロゲーマー役を演じるなど、作品ごとにまったく異なるキャラクターを体現。役によって印象を鮮やかに変える柔軟な表現力で、俳優としても着実に存在感を高めている。
そんな作間が本作で演じたのは、人気アイドルグループ「CHROME」のセンターを務め、勉強も性格も完璧で誰からも愛される青年・真昼。一見すると、人気も実力もすべてを手に入れているかのように見える真昼だが、実は誰にも打ち明けられない壮絶な過去を抱え、“特別な光”の中でもがき続けている。周囲から見える華やかな姿と、その内側に隠された孤独や葛藤――相反するいくつもの顔を持つ、複雑な人物だ。
劇中では、“特別なもの”を持ち、誰からも愛される真昼と、自分らしさを見つけられず、他人と比べて劣等感を抱く影子の対照的な姿も描かれていく。そんな真昼役を託すにあたり、制作陣が惹かれたのが、これまで作間が作品ごとに見せてきた多彩な表情だったという。 オファーの理由について、プロデューサーは「作品ごとにガラッと魅力が変わるのが素晴らしく、俳優としての実力と、アイドルとしての煌めきのバランスが、真昼役にぴったりだと思いました」と振り返る。

さらに劇中では、真昼がステージに立つ姿も登場。撮影では、作間自身が普段からステージに立っているからこその視点が活かされた場面もあったという。プロデューサーは「ステージのシーンを撮影する際に、見え方についてスタッフ陣にさまざまな提案をしてくださいました」と明かし、「“客席からどう見えるか”まで意識して動く部分など、さすがでした」と、その役への向き合い方を称えている。
また、安藤尋監督は作間との現場でのやりとりについて、「原さん同様に作間さんとも『リアル路線のお芝居で行こう』と早い段階で意思疎通が取れていたので、撮影中にああだこうだと多くの言葉を交わした記憶はありません。世界観や各々のキャラクターをしっかり把握して下さったからこそ、スムーズに撮影を進めることができました」と振り返る。
複雑な過去と揺れる心情を抱えた真昼は、物語が進むにつれてその印象を大きく変えていく人物だが、「作間さんご自身が多面的な方」と評する安藤監督に不安はなかったという。「真昼をトータルで一人の人物として感じられるように、作間さんが絶妙なバランスで演じて下さいました。一人の人間の中には様々な顔や過去があり、笑顔の裏には涙があるかもしれないということを、ご本人がとてもよくわかっているからこそだと思います」と、その演技を称えている。
誰かと比べて、自分には何もない“普通”だと立ち止まる影子と、“特別”な光の中でもがき、葛藤する真昼。正反対に見えた二人は、思いがけない出会いをきっかけに、少しずつ互いの知らなかった一面に触れていく。そして、誰にも見せられなかった本当の自分を知り、それでもそばにいてくれる相手との出会いが、やがて二人に新たな“居場所”をもたらしていく。

光の中で見せるまばゆい表情から、誰にも見せることのできない孤独や痛みまで。 セリフだけでなく、視線や表情、佇まいの一つひとつで、真昼の中にあるさまざまな感情を繊細に表現した作間。物語とともに少しずつ変化していく真昼を、一人の青年として鮮やかに体現したその熱演にも注目。






