
本作は『すばらしき世界』『永い言い訳』の西川美和監督が原案・脚本・監督を務めるオリジナル最新作映画。戦後の日本を舞台に12歳で孤児となり“少女”を棄てた女の子と生きるために生徒を棄てた教師の再生への物語を描く。
この日のイベントは本作で音楽を担当した原摩利彦、ヴァイオリニストの須原杏、チェリストの河内ユイコによるメインテーマ「太陽と子どもたち」の生演奏で幕開け。その音色に包まれる中、キャスト陣が登壇した。
約500人のオーディションから主人公・琴子役に抜擢され、撮影当時11歳、小学5年生で映画初出演にして初主演を務めた小八重。「自分が主演なんてできないと思ってたからすごい嬉しいです」と喜びをコメント、役作りで男の子よりも短く髪を切ったことについては「ちょっと恥ずかしいなって思うのはあったけど、夏だったし、乾かすのが楽になるからいいかなみたいな」とあどけない回答で笑いを誘った。
一方、曽根役でW主演を務めた二階堂は小八重について「W主演と言っていただいてはいるんですけれども、実際は葵美ちゃんをはじめとする子どもたちの映画だと思っています」とコメント。「葵美ちゃんが子どもたちの中心となってみんなを引っ張っていってくれて、そして私たち大人も現場で引っ張っていってくれてすごく頼もしい葵美ちゃんでした」と称えていた。

また本作は第51回トロント国際映画祭で日本映画として初めてオープニング上映作品に選出。現地で初めて舞台挨拶を経験した小八重は「みんながすごい温かい目で迎えてくれたのとずっとニコニコしててくれるし、拍手もおっきすぎてちょっとびっくりしたけどすごい安心して喋れて緊張しなかったです」と振り返る。二階堂も上映会に参加し西川監督とともに観客の様子を見守ったそうで「皆さんが劇場から出られる時に監督に真っすぐ胸を抑えながら『この作品を見ることができてよかった』『この作品を作ってくれてありがとう』『この作品は本当に素晴らしい』ってしきりに監督にまっすぐ言葉をかけられていたのがすごく印象に残っています」と現地での熱い反響を明かした。

さらにイベントでは映画のタイトルにちなみ「小八重葵美だけが知っている○○」と題して、小八重が共演者の知られざる一面をフリップで発表するコーナーも。二階堂について「赤ちゃんエスパー」と回答した小八重は「普段お芝居してる時とかすごいクールでかっこいいなって思ってたんですけど、赤ちゃんと話してる時だけすっごい幸せそうな笑顔で赤ちゃんも楽しそうに笑ってる」と説明し、「赤ちゃんと脳で話してるみたいなふうに思った」と独特な表現でその理由を明かした。その発言を受け二階堂は「私が赤ちゃんエスパーだったのか、それとも赤ちゃんがエスパーだったのか」と笑いつつ、息子役を演じた本作最年少キャストとの撮影を回顧し「この3ヶ月間の間でどんどん私のことを知ってくれていくような感じがあって一緒にいる期間も長かったのでどんどん顔見知りから仲良くなっていった。多分その姿を葵美ちゃんは見てくれてた」と“赤ちゃんエスパー”の称号に納得していた。

最後に小八重は撮影現場について「賑やかでみんなニコニコしてたから楽しかった」と振り返り、スタッフやキャスト、音楽を担当した原らに感謝。「ピアノとか音楽が色々出てくるのでそれを聞き逃さないようにしてもらえたら嬉しいです」と呼びかけた。二階堂は「戦後80年以上経って私自身もやっぱり当事者の方々からいろんな経験したことや体験されたことをお聞きする機会がある。でもそういう機会もどんどん減っていく中で我々としてはこういう作品を作り続けていて、そして平和への思いを諦めない寄せ続けていくってことが大事なことと改めて思いました」と作品に込めた思いを吐露。続けて「葵美ちゃんと、そして葵美ちゃんの仲間たちも本当に素晴らしいお芝居をしていたと思います。大人もみんな頑張りました」と話し、「本当に素晴らしい作品になってますので最後まで感じていただいて、そして多くの方々に届けていただくお手伝いをしていただけたら嬉しいです」とメッセージを送っていた。







