
本作は長編初監督となる濱田真和による半自伝的な完全オリジナル脚本。
主人公・川久保 恒(かわくぼ こう)は都内で脚本家として生計を立てていたが、不条理な現実に打ちのめされ、仕事を辞めてしまう。自堕落な生活を続けていたとある年末、過去に交際していた元カノ・日浦瑞穂(ひうら みずほ)から突然の電話があり、親友の祐輔(ゆうすけ)の訃報を聞かされ、祐輔が暮らしていた名前を亡くした町を訪れる。しかし年末年始で火葬ができず、川久保と瑞穂は年始の1月4日まで祐輔の遺体と過ごすことに……。そこで川久保と瑞穂は、祐輔を慕っていた不登校の中学生・広瀬歩(ひろせあゆむ)と出会う。広瀬から「祐輔は捨てられた母親に会いたがっていた」という知られざる想いを聞いた川久保と瑞穂は、祐輔の母親を捜しに旅に出る。広瀬と、祐輔の遺体も連れて――。というところから本作の旅が始まる。
この度、解禁されたポスタービジュアルは、旅の道中の海岸で車を囲む、野村周平演じる川久保、セントチヒロ・チッチ演じる瑞穂、小川冬晴演じる広瀬、髙橋雄祐演じる祐輔を切り撮った一枚。親友の死や過去の消せない記憶を抱えながらも旅をする主人公たちの複雑な表情と、“死んでも生きている”祐輔の笑顔、そして赤みがかった青い情景は、儚く刹那的でありながら、それだけでない温かさを感じるビジュアルとなっている。写真は藤原宏と広瀬琢磨、デザインは西小路舞と橋川裕が担当した。
予告映像は、野村演じる川久保が、チッチ演じる元カノ・瑞穂から祐輔の死を知らされるシーンから始まる。そこから祐輔が暮らしていた名前を亡くした町を訪れ、祐輔を慕っていた広瀬(小川冬晴)や多恵子(菜葉菜)と出会い、亡き親友に想いを馳せながら、祐輔の母親である薫(渡辺真起子)を捜しに行くという、まるで数奇な運命に誘われるような姿とロードムービーならではの情景が描かれる。
また本作の主題歌はセントチヒロ・チッチが担当。フォーク・ロックをベースに壮大で美しい音響や変幻自在なアレンジで、国内に留まらず海外でも活躍するROTH BART BARONが本作を観てプロデュースした『しろいからだ』は、チッチの透明感ある歌声と相まって、祈りを帯びた聖歌のように本作のエンディングを締めくくる。
きっと観た観客の心に響き、作品を観終わった後も旅に連れ出してくれるような楽曲に仕上がっている。
さらに、追加キャストに小川冬晴、髙橋雄祐、菜葉菜、渡辺真起子が出演決定。
野村演じる主人公・川久保恒とチッチ演じる瑞穂と共に旅をする少年・広瀬歩(ひろせあゆむ)を演じるのは小川冬晴。日曜劇場『御上先生』や現在公開中の映画『さとこはいつも』など話題作に出演が続く期待の新人だ。メインキャストとしては本作が長編初出演となる小川だが、天性の才能と危うさを兼ね備えながら、主人公たちの道標ともなる広瀬歩という難役を熱演している。
本作の起点となる川久保と瑞穂の亡くなった親友・祐輔を演じるのは、2019年に公開された『あいが、そいで、こい』で映画初主演を果たし、その後『無頼』や『福田村事件』など数多くの話題作に出演する髙橋雄祐。髙橋は監督作の『冒険の夜』が第26回TAMA NEW WAVEでグランプリを受賞するなど、注目を集めている。亡くなったのに旅に連れ出されてしまい、“死んでも生きている”という、悲しくもどこかユーモラスな祐輔という役どころを、高橋の個性あるキャラクターで見事に演じている。
近年、主演映画『金子文子〜何が私をこうさせたか〜』の熱演も記憶に新しい菜葉菜が演じるのは、広瀬歩の母・多恵子。小川演じる広瀬歩と共に主人公たちを招き入れながら、息子との向き合い方がわからない、等身大で複雑な親子関係を演じる。
渡辺真起子が演じるのは、本作の旅の目的となる、亡くなった祐輔の母親・薫。生前の祐輔の願いを叶えるため、自分に会いに来た川久保や瑞穂、広瀬歩と対峙するが……自身の拭えない過去と現状に揺れ動くという、繊細で難しい役どころを、その確かな演技力と存在感で演じている。

【小川冬晴 / 広瀬 歩役 コメント】
広瀬歩役を演じさせていただきました、小川冬晴です!
歩は、中学3年生で、少し生意気で掴みどころのないところもありますが、僕自身と似ている部分も多く、演じていて共感できるところもありました。ただ、歩は、反抗期だからそうしているのではなく、愛を知らないからこそ、人との接し方や気持ちの表し方が、少し不器用な男の子だと思っています。祐輔との出会いや一緒に過ごした時間を通して、歩が、いろいろなことを感じ、少しずつ変わっていく姿を大切にしながら演じました!歩の言葉や行動の奥にある気持ちにも注目して、ぜひ映画を観ていただけたら嬉しいです!
【髙橋雄祐 / 河村 祐輔役 コメント】
この物語を生きた人たちの言葉を、全て持っていこうと思いながら撮影に挑みました。
彼らの声は思い出すだけで、なんだか寂しくなるし、でも可笑しくて、会いたくなります。
きっと観終わったあとに、大切な誰かを想う時間が残る映画だと思います。
たくさんの人に届いてほしいです。
【菜葉菜 / 広瀬 多恵子役 コメント】
『会いたくて会えなくて、会いたくなって、会えない。』この脚本を読んだ時、自分の中にあるあの時への後悔とそこに蓋をしてきた過去の感情が一気に吹き出してきて正直辛くなった。でもそれと同時に、そんな自分と向き合ったことで少しだけ前を向けた気がした。
この映画の登場人物たちのように、きっと誰もがきれいごとでは語れない人生の中で、観てくださった方々へのエールとして届いてくれたら幸せです。
【渡辺真起子 / 菊池 薫役 コメント】
濱田真和監督は、ヴィンセント・ギャロみたいになりたいと臆面もなく言い切る。格好良いということを目指すことは実は自分から逃げないということなのではないかと思う。その想いに参加できたことは私にとって名誉なことなんじゃないかって思って、声をかけてくれて「ありがとう」って思います。少しでも多くの方々に「彼らの、私たち」の未来への歩き方を見届けていただき、皆様の明日への一歩が力強くなったら嬉しいです。





