本作は広瀬奈々子監督が自ら企画・脚本を手掛けたオリジナル作品。絵本作家の小島詩(長澤まさみ)は、夫・杜夫(柄本佑)と結婚3年目を迎える一方、担当編集者の倉持潤奈(石橋静河)とも恋人関係にあった。どちらの関係も手放せずにいた詩が「3人で子どもを作る」という提案をしたことから、3人の関係が変化していく。愛する人と共に生きることに迷い悩む3人の姿を描いた物語。
日本公開がいよいよ約1ヶ月後に迫る中、この日は日本初お披露目となるジャパンプレミアが開催された。
先日開催された釜山国際映画祭ではインフルエンザのため登壇がかなわなかった長澤。「釜山へ行けなかったのはとても残念でしたが、先ほど佑さんの方からお客様がとても楽しんでこの映画を見てくださってた、思わぬところで笑いが起きてたよなんて話を聞いてたくさんの方に楽しんでいただけたんだなと実感できた」とニッコリ、「今日はこの場で新しくこの映画を見る方々に楽しんでいただけたらな」とお披露目への思いを口にした。

自身が演じた詩の魅力を問われると「やっぱり一緒にいたくなる人ってところかなと思います」と回答。「杜夫くんも潤奈も詩ちゃんと一緒にいたいって思ってくれる。それは一緒にいるときの安心感とか空気感の温かみだったり、言葉だけでは言い表せない肌に感じる何かがあるのかな」と分析すると、これに広瀬監督も「本当にそうだと思うんですよね。結構わがままで嫌われかねないキャラクターではあるんですけど、軽やかというかふわっとしたところがあって心地いいんですよね」と共感した。
また撮影で印象に残っている場面を聞かれた長澤は「本当にたくさんあって、1つだけ答えるのはちょっと……」と悩みながらもハミガキのシーンに言及。「ハミガキ粉を出さなきゃいけないシーンがあるんですけど、口の中で泡立てなきゃいけなくて。ハミガキ粉って研磨剤が入ってるからそんな長時間ハミガキしちゃいけない」と苦労を告白。リハーサルから何度も歯を磨いていたため「終わる頃にはちょっとピリピリした」と笑いながら振り返り、最後は「でも良い刺激でした(笑)」と笑いを誘った。

また共演者との撮影エピソードを聞かれた松井は撮影の合間に長澤が「ちょっとお散歩行ってくる」と出かけ、戻ってくると共演者たちにブドウを差し入れたことを告白。「かっこよすぎて…ブドウ買ってくるんだと思った。僕、この後渋谷で大喜利ライブあるんですけどブドウ買ってこうと思います」と笑わせる。その言葉を受け長澤は「結構待ち時間があったんですよね。撮影していた場所もすごく良かったんで周りにいっぱいお店があったりした」と当時の状況を説明し、「散歩がてら歩いたら美味しそうなブドウがあったんでつまみやすいかなと思った」と経緯を明かしていた。
さらに、映画のタイトルにちなんだ「このごにおよんで自分が愛してやまないものは?」という質問に長澤は『家族』とフリップを掲げ「この映画自体も新しい家族を模索していく映画ということで、作品に携わって家族ってなんだろうってすごく考えた」と感慨深そうに語り「どんな時にも家族って存在が自分の支えになったり、形を変えながら自分の人生にすごく良い影響を与えてくれるって意味でやっぱり家族は無視できない」と家族への思いを伝えていた。