2025/03/18
菅井友香「自分の好きなものに向かって、これでもかというぐらいガッツを持って行動している」主人公のライバル役を好演<映画『女神降臨 Before 高校デビュー編/After プロポーズ編』>
韓国発の大人気WEB漫画『女神降臨』が、日本で映画化。いじめに遭い不登校になった主人公が、メイクで人生を切り開き、高校生から大人になるまでの恋と成長を、映画オリジナルの要素を盛り込みながら描かれる。前編『女神降臨 Before 高校デビュー編』が3月20日(木)に、後編『女神降臨 After プロポーズ編』が5月1日(木)に、二部作連続公開となる。
主人公・麗奈(Kōki,さん)の同級生で、俊(渡邊圭祐さん)の幼馴染・川島愛美を演じる菅井友香さんへインタビュー。
プロフィール情報
菅井 友香(スガイ ユウカ)
生年月日 1995年11月29 日 出身 東京都
血液型 AB型
――本作に出演が決まった時のお気持ちを教えてください
LINEマンガで配信が開始された時、周りでもすごく話題になっていて、私も夢中になって読んでいたので、日本で映画化すると知って驚きましたし、出演させていただけるのがすごくありがたく、嬉しかったです。川島愛美という今まで出会ったことが無いようなキャラクターだったので、演じさせていただけることがすごく光栄で、頑張ろうという気持ちでいっぱいでした。
――原作にはどのような印象がありましたか?
自分もメイクが好きで、そのメイクのビフォーアフターがすごくコミカルに描かれていましたし、恋愛模様にキュンキュンしながら読んでいました。そのキュンキュンの中にも、生きる上で大切なメッセージというか、自分自身をもっと愛していこうと思えるような、ありのままで良いんだと思える素敵な作品だなと思っていました。
――菅井さんが演じる愛美は麗奈のライバル的存在ですが、役を演じるために何か取り組んでいたことはありますか?
原作と韓国でドラマ化された作品も見させていただいて、今回の台本と照らし合わせながら、それぞれのキャラクターを取り入れられたらと思っていました。原作の愛美はセクシーでちょっと意地悪なところがあって、そのドライなところも魅力だなと思っていたので、衣装合わせの時には髪型も含めてクールなイメージで、と考えたりしましたが、現場で星野(和成)監督とお話をして、Kōki,さんが演じられる麗奈と対照的な存在でいられることを目指そうと思い、撮影をしていく中で今回ならではの愛美像を模索していきました。
――愛美に対しての第一印象や、どのようなところに魅力を感じましたか?
愛美の前編後編通しての成長は、脚本を読んで魅力的だと思いました。後編では女性社長になって夢を叶えているんですけど、そこで描かれていない部分も考えました。きっと社長になって最初から上手くいっていたわけでは無いと思いましたし、色々な人とぶつかって、それでも信頼して付いてきてくれる仲間がいることや、人を雇う責任など、愛美が経験して感じてきたことを想像し、意識して演じていました。愛美の魅力は、行動力や根性、あとは大人になってちゃんと人と向き合えるようになるところです。
――演じる時に大切にしていたことがあれば教えてください
愛美は“自称・女王”というところで、周りからちょっと嫌な目で見られてしまうところもあるんですけれど、でもその中で支持されているカリスマ性やスター性もあって、欲しいものを手に入れるためのガッツや行動力があるという外からの見え方と、好きな人に認められたいけどそれがなかなか叶わないもどかしさや悔しさ、悲しさといった内面の部分も大切にしたいと思っていました。
――菅井さんのイメージとは離れた役柄ですが、役を演じる中で挑戦的に感じた部分はありましたか?
「虫を駆除しなきゃ」とか、日常ではなかなか言う機会がないセリフもあり、そこが自分も楽しみでした。最初はちょっと闘志メラメラの感じで撮影に挑んだのですが、監督から「思いっきり闘志を出すよりも、あえてにこっと余裕の笑みを浮かべてセリフを言った方が良い」と言っていただいて、色々なパターンを試しながら演じられてすごく勉強になりましたし、一つ一つのセリフが全部挑戦でした。
――愛美に共感できる部分はありましたか?
最初は自分と愛美は正反対かなと思っていたんですけど、愛美の気持ちを考えていくと、すごく一途で、欲しいもののために努力できるところが素敵で、女性像として見習いたい部分があるなと思いました。
――前編は特に意地悪な部分がクローズアップされがちかと思いますが、内面の感情を見たらかっこよさも感じます
後編も含めて愛美の人としての成長というか、過去の自分と向き合って大きくなって、人を引っ張っていくかっこいい女性像を見せられたらなと思っていたので、女性からも憧れていただけるような愛美になれていたら嬉しいなと思います。
――嫉妬の感情はどう自分の中で昇華しながら演じられていましたか?
私としては純粋にKōki,さんの美しさに憧れていましたが、役としては、麗奈がいなければとか、自分の方が俊くんを知っているんだとか、俊くんを思う気持ちで、自分にとっては(麗奈は)目障りな存在と思って向き合っていました。
――恋愛関係なく、何かに対して嫉妬するとかそういう感情は普段からありますか?
似たようなものでは、羨ましいと思うことはありますし、あとは認めてもらいたい気持ちが芽生える時はあります。どうしたら見つけてもらえるんだろう、どうしたら評価してもらえるんだろうということを考えてきたので、評価してもらえなかったり、努力が報われなかった時はすごく悲しかったり、悔しかったり、自分に怒りを感じたりして……そういう渦巻く気持ちを愛美に投影させたいなと思っていました。
――愛美を通して、新たな自分を発見できましたか?
ライバル役というのが演じていてすごく楽しくて、普段は絶対できないでしょ!というような、社会を生きていく上で抑えるような気持ちや行動を起こしてしまったのが、自分自身としてすごくスカッとして、こういう役に出合えて良かったです。個人的には、自分の目が今まであまり好きではなくて、グループ時代に強い曲とかを歌う時は良かったのですが、ちょっと自分の目がキツく見えるのではないかというのを気にしていて、でも今回はあえてそこを役で活かせたら嬉しいなと思い、いつもとは違うメイクをして、ホクロを付けていただいたので、それがしっくりきたというか、自分を受け入れるのが素敵なことだとこの作品から教わりました。愛美を通して自分自身がコンプレックスに思っていた部分もどんどん出していきたいなと思えました。
――17歳から25歳まで9年間、同じ人物を演じ分けるにあたり、どのようなスタンスで臨まれましたか?
高校生の時は、自分にとっては約10年前になってしまうんですけど、その時に真っすぐ突き進めたフレッシュさや素直さを思い出しながら演じていました。逆に、年齢が上がっていくと、自分の心も落ち着いてきたように、愛美も色々な経験をしてどっしりとした女性になっているように見えたり、声色とかも自分自身も前より変わっているので、後編ではちょっと落として、大人の女性に見えるように意識しました。
――前編では高校生時代が描かれているため制服を着ていますが、感想はありますか?
久しぶりに制服を着させていただいて、ピンクの制服は学生時代も含めてなかったので新鮮で、今までにない、見たことが無い印象になっているんじゃないかなと思いました。
――文化祭のシーンはかなり大規模な撮影だったのではないでしょうか
こういう大規模な撮影が初めてだったので、すごく楽しい時間でした。撮影の時はよく、星野監督のモニターの後ろで雰囲気を見させていただいていました。限られた日数の中でなるべく作品の雰囲気をすぐに感じ取れるように、モニターの後ろで見学しながら、撮影の進み方や映り方、他の役者の皆さんのお芝居を近くで見させていただいていました。