(C)Stefanie Candelario

熱狂的ファンも多いコント職人ジャルジャルの福徳秀介が2020年に小説家デビューを果たした珠玉の恋愛小説『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』。監督を務めるのは映画『勝手にふるえてろ』(17)、『私をくいとめて』(20)、『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』(NHK/23)など、数々の話題作を手がける大九明子。個性的かつリアリティあふれる女性主人公を描くことが多かった監督が、恋愛作品としては初の男性主人公の物語に挑戦。
主人公の冴えない毎日を送る大学生・小西徹を萩原利久、小西が恋に落ちるヒロイン・桜田花を河合優実が演じている。今最も話題の俳優を迎え、観客や視聴者から絶大なる共感を呼ぶ大九監督の新境地にして最高傑作が完成した。

劇場公開後、SNSでは「今年の邦画ベスト!」など絶賛の声が寄せられている話題沸騰の本作。今年で18回目の開催を迎えた北米最大の日本映画祭「JAPAN CUTS 2025」で全米プレミア上映を行った。さらに、本作よりヒロインの桜田を演じた河合が渡米し、Q&Aセッションに参加した。

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<オフィシャルレポート>
ニューヨーク・ジャパンソサエティーにて7月10日~20日(現地時間)まで開催中の第18回JAPAN CUTS。
現地時間7月12日(土)には『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』より、ヒロイン桜田を演じた河合優実がFeature slate部門の公式上映に登壇し、上映前の舞台挨拶、そして上映後のQ&Aセッションに参加した。
韓国・フランスの2カ国および13の地域で公開決定しており、全米では初のお披露目となる機会に多くの観客が集まり会場は満席になり、上映前に登場した河合を大きな歓声で迎えた。昨年多くの話題作に出演し、第48回日本アカデミー賞で最優秀主演女優賞に輝くなど名実ともに日本を代表する女優となった河合。海外の観客からの熱い声に「こんなに沢山の方々に歓迎してもらえて、びっくりしています。ジャパンカッツに来てみたかったので、初めて来れてワクワクしています。映画を楽しんでください」と、冒頭の挨拶で笑顔をみせた。

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上映後に行われたQ&Aセッション。映画祭のモデレーターから熱心な質問が河合に向けられた。桜田の役作りについての質問に対して、「具体的には関西弁の表現、原作のビジュアルで描かれている大きなお団子頭、個性的な衣裳など外側作っていき、撮影が進むにつれて、家族とのエピソードなどで内面的な部分を肉付けしていった」と答える河合。また、舞台である関西大学での撮影については、「原作者のジャルジャル福徳さんの母校で、原作の舞台が関西大学。そこで、撮影できたことは映画にとって貴重で、大事な要素のひとつになった」と真摯に答えていた。最後まで観客のあたたかい拍手につつまれた河合は、その後に行われたフォトコールでも笑顔をのぞかせた。

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