
ミステリー小説ランキングを席巻した本格ミステリー作家・深水黎一郎による傑作小説「ミステリー・アリーナ」(講談社文庫刊)が実写映画化。
監督を務めるのは、ドラマ「ケイゾク」「池袋ウエストゲートパーク」や「TRICK」シリーズ、「SPEC」シリーズ、映画『20世紀少年』三部作など数々の話題作の演出を手がけてきた堤幸彦。全国民が熱狂する生放送のド派手な推理クイズ番組「ミステリー・アリーナ」の司会者・樺山として主演を務めるのは、圧倒的な演技力で存在感を放ち、常に第一線で活躍している唐沢寿明。堤監督とは映画『20世紀少年 -最終章- ぼくらの旗』以来、約15年ぶりのタッグを組む。
「ミステリー・アリーナ」に挑むスタジオメンバーには、芦田愛菜、三浦透子、鈴木伸之、トリンドル玲奈、奥野壮、宇野祥平、野間口徹、玉山鉄二、浅野ゆう子が出演。実力派俳優陣による、一癖も二癖もある濃密なキャラクターが極上の推理ショーを魅せる。
クレイジーな天才司会者・樺山桃太郎を演じる唐沢は、自身が演じる役について「僕自身はやったことのない役ですね。非常にひどい男です。最後の最後まで救いようのない」とバッサリ。しかし、堤監督は「今回ほど、唐沢さんに助けられたことはないです。樺山さんの衣装合わせまで悩んで、どういう画の内容にするか、最初にグレーのスーツを着た時に、『アフロでいいんじゃない?』って」と、樺山のビジュアルについて、唐沢本人から提案があったことを明かした。すると唐沢も「原作を読んだイメージでは、本当にひどい男なので、とことんひどくないと他が面白くなくなっちゃうと。やるならとことんやろうと」と、抱いたイメージを話すと、堤監督は「私の設計図より前に、全てお見通しだったわけです」と感服していた。

イベントの途中で原作者の深水氏が登壇し、唐沢へ花束を手渡す一幕が。深水氏は、今回の映画化の話について
「正気かと思いました。私の作品の中でも、映像化がほとんど不可能と思われていた作品で。言葉で表現しているトリックがたくさんあるんです」と率直な感想を語りながら、「最初の打ち合わせで監督とお会いして、『好きなようにやってください』と。この作品は多重解決の話で、答えはいくつもあるという作品なので、小説と映画、違っていても良いんじゃないかと。見事に2時間の尺に、文章でしか表現できないトリックを上手いこと映像にして、見事に映画の形に落とし込んでいただきました。本当に感謝しております」と、感謝を伝えた。

また、注目してほしい印象的なシーンについて、芦田が選んだのは唐沢演じる樺山と、トリンドル玲奈演じる番組の進行アシスタントを務めるモンテレオーネ怜華のダンスシーン。芦田が「脚本に全く書かれていなくて、現場に行って初めてそれがあることを知って。その冒頭から作品の世界に誘われるようなシーンでもあったので、楽しみにしていただければなと思います」と話すと、唐沢は「最初は一人でアドリブで踊るつもりだったんですけど、ものすごいビシッとした振付をつけられて、結構辛かったです。セリフも言いながらだったので」と苦労を明かす。
さらにトリンドルからも「私もダンスがあるのを知らなくて、どうしようかと思って。ダンスの動画が5、6個送られてきたんですけど、簡単なダンスではなくてギョッとして。その時、撮影が地方で行われていたんですけど、監督と唐沢さんの元に行って聞かないと怖すぎて。そうしたら、唐沢さんに『余裕だよそんなの』『なんで来たの?』って言われて。初対面だったので、こわ!って思って」と、唐沢と初対面の際のエピソードが明かされながら、「ダンスの練習当日から完璧すぎてびっくりしました。その時の練習動画を持っているんですけど、たまに見返しています。かっこよくて、ちょっと面白みもあって、見ちゃいます」と、笑顔で話していた。
解答席に立つ俳優陣をMCという立ち位置で見ていた唐沢は「俳優ってやっぱり面白い職業だなと思いました。作品を良くするため、自分の役をもっと高みに行かせようと熱量が上がってくるんですよね。それを冷静にMC席から見られたのは良かったと思うし、それは見ている方々に絶対に伝わると思いますので、期待してください」と呼びかける。「物語が始まっていくと、犯人は誰だろうって無意識に考え始めちゃうと思います。推理しながら見ていくと、とんでもない展開にどんどんなっていきます」と語った。


















