『ミス・サイゴン』は、『レ・ミゼラブル』のクリエイティブ・チームが手がける第2弾として製作され、日本では1992年から1年半の帝劇ロングラン以来、通算上演回数1569回を重ねる大ヒット作であり、2022年の帝国劇場公演以来4年ぶりに再演される。
舞台は、ベトナム戦争末期のサイゴン。エンジニアの経営するキャバレーで知り合った、ベトナム人の少女キムと米兵クリスの二人の愛、別離、運命的な再会。そして、キムの子タムへの究極の愛と、『ミス・サイゴン』はすべてを歌で表現する。

この度、約60名のオールキャストが集結し、劇中のミュージカルナンバー8曲を豪華メドレーで披露。本番さながらの熱気に会場が包まれた。製作発表記者会見後の囲み取材には、エンジニア役のトリプルキャスト、駒田一、東山義久、桐山照史、運命に翻弄されるベトナム人少女・キム役のトリプルキャスト、屋比久知奈、清水美依紗、ルミーナが出席。

エンジニア役の3人へ向け、今の段階でどんなエンジニアを演じたいか、それぞれのキャッチフレーズを聞かれると、駒田は「まだまだ走るぞエンジニア」、東山は「まだまだギラギラエンジニア」と回答。
本作が初参加となる桐山は、まだ稽古に入る前ということで「三面性を出せるエンジニア」と答えると、「少しボケるのかなと思ってた」と東山の言葉に「ボケたら多分あとで事務所に怒られるので、ここぐらいちゃんとしとこうかなと思って…!」と苦笑い。三面性の内容を聞かれると、「桐山照史として36年生きてきたので、僕の匂いとかもエンジニアにミックスさせられたら良いなと思います。多分、桐山自体は人間的にコミカルだと思うんです。それを上手くエンジニアの役柄に入れられたらなと思います。ギラついてるところとへこへこしているところの間に、パフォーマーみたいな色を入れられたら」と意欲を見せながら、「これ言っておきながら、演出家さんにダメって言われたら全部なくなるので。やるかもしれません、というのでお願いします!」と呼びかけた。

また、桐山は事務所に入った時以来のオーディション参加を経て、本作への出演が決まったが、オーディションを受けようと思ったきっかけを「弊社でやっているミュージカル作品とかもいっぱいありますが、キャストの方々から、“『ミス・サイゴン』っていうミュージカルがあるんだよ”“照史は『ミス・サイゴン』の空気感に合ってると思うんだよね”と、何人かに言っていただいて。自分も興味があって観に行った時に、僕はちょっと特殊で、すごく楽しかったな、面白かったな、っていう作品と、観終わって悔しいってなる作品があるんです。『ミス・サイゴン』は、なんで僕ここに立ててないんだ、めちゃくちゃ悔しい、っていう感情がボコッと湧き出て。いつか立たせていただきたいなと思っていた中で、事務所の方々に相談して、チームWEST.の方々が動いてくださって、『照史の夢を一個応援する』って背中を押してくださいました」と、周りの後押しもあり、オーディションへの参加が決まったことを明かす。

オーディションの内容について、「覚えてるんですけど覚えてないぐらいのスピード感で。絶対かましたる!と思って、服装もエンジニアっぽく行きました。俺は絶対ここに出る!っていう気持ちで臨ませていただきました」と振り返り、「今まで音符を見て歌を歌う経験がなかなかなかったので、難しいことも、自分じゃ乗り越えられへん壁も絶対出てくるだろうし、今日の会見も壁にぶち当たりながらやらせてもらいました。一個一個成長して、オーディションの時より遥かに超えて、エンジニアを仕上げられるように頑張りたいなと思います」と意気込む。

また、製作発表では、2026年公演のキャストによって、一挙8曲をメドレーで披露されたが、カンパニーの一員に加わった感想を桐山は「ミュージカルすげぇ!ってなりました」と声を弾ませる。「僕も含めエンジニアの3人が会った日に初めてお稽古をさせてもらい、楽譜を渡していただいて、歌の先生から、『ここはこうしよう』『ここの音符はセリフっぽく歌おう』とババババッと決めて、曲によっては1回だけ歌って終わりとかあって。でも2人は『OK!分かった!お疲れさまでした!』って帰って行って、ミュージカル怖ぇ!って」と、歌唱稽古のエピソードを披露しながら、「その後、先生にゆっくりと教えていただきましたけど、このスピード感にしっかりと自分も乗らないといけない、この船から絶対落ちたらいけないと思いながら、この製作発表の中で、もっともっとスキルを上げないといけないなと、課題も見つかりました」と気を引き締めた。
すると駒田より「でも、稽古はそんなに焦らず、ゆっくり一つずつで大丈夫」と声があり、屋比久からも「じっくりとやってくれます」と助言があると、「良かった…あのスピード感でやられたら無理です」と苦笑いしていた。

ミュージカル『ミス・サイゴン』は2026年10・11月の東京・東急シアターオーブでの上演を皮切りに、大阪、福岡、静岡、北海道で上演される。