©2026「平行と垂直」製作委員会

本作は、⾃閉スペクトラム症のある兄・大貴(安田章大)と、結婚を控えた妹・希(のん)が、それぞれの人生の転機を迎え、お互いのこれからとこれまでに向き合いながら⾃分らしい幸せを見つめていく物語。

安田章大が、劇団ふくふくやを主宰し女優としても活躍する山野海のオリジナル脚本に感銘を受けて、旧知の佐藤現プロデューサーに「これを映画化できないだろうか?」と持ち込んだことから企画が始動。そこに企画に共鳴した小林聖太郎監督も加わり、自閉スペクトラム症(ASD)の専門家の方々に監修を仰ぎながら約2年をかけて脚本を練り、企画の実現にこぎつけた。また安田はASDの役を演じるにあたり、幾度となく専門家のレクチャーを受け、ASDなどの特性をもつ方々が通う教育機関を訪れて生徒の方々と交流を持つなどして理解を深め、真摯に役作りに向き合った。一方、カウンセラーとして働きながら兄を支える妹・希役を演じるのんも、本作の脚本に感銘を受けて、希役のオファーを快諾。実際に障がいのあるきょうだいを持つカウンセラーの方々から話を聞く機会を持つなど、こちらも誠実に役作りに取り組んだ。

さらに本作の舞台となった大阪府堺市出身で、これまで最年少受賞を含む3度の日本アカデミー賞音楽賞優秀賞に輝いた気鋭の作曲家・富貴晴美が音楽を手掛け、ぬくもりある音色で物語を彩る。そして中江裕司、行定勲、井筒和幸、森崎東、根岸吉太郎など、多くの監督のもとで経験を積み、監督デビュー作『かぞくのひけつ』で第47回日本映画監督協会新人賞、新藤兼
人賞を受賞し、『毎日かあさん』、『マエストロ!』など心あたたまる作品を生み続ける小林聖太郎が、地元・大阪を舞台に、兄と妹の感動の絆の物語を完成させた。

今回解禁されたのは、恋人・雅也(伊島空)からプロポーズを受けた妹・希(のん)が、自閉スペクトラム症(ASD)の兄・大貴(安田章大)に、東京に住む雅也の両親への挨拶に一緒に来てほしいと打ち明ける本編映像。兄妹が長年大切に積み重ねてきた日常に、小さな変化が訪れる瞬間を切り取った印象的なシーンとなっている。
グループホームを離れ、自立した暮らしを送る大貴は、自分なりのルールを大切にしながら生活している。部屋の中は“平行と垂直”を意識して整えられ、机に並ぶ食器や料理も几帳面に配置されるなど、一つひとつの所作にも大貴らしさが息づく。そして毎週水曜日の19時は、大貴と希が食卓を囲む週に一度の食事会。兄妹にとって当たり前のように続いてきたこの時間は、大貴にとって何よりも大切な時間だ。約束の時間を1分でも過ぎると落ち着かなくなる大貴は、希の到着が遅れると何度もメッセージを送り続ける。スマートフォンの通知音が鳴り続ける中、ようやく現れた希に「食事会は19時です。今、19時3分22秒です」と伝える姿からは、普段は感情を大きく表に出さない大貴が、妹の到着を待ちながら落ち着かない様子や、不安を募らせていることがうかがえる。
そんな中、希は意を決して雅也との結婚を大貴へ伝える。兄のことを誰よりも大切に思う気持ちと、自分自身の人生を歩み出そうとする想いが入り混じる中、大貴がうれしい時の癖である“頬に触れるしぐさ”を見せると、「やばい、やばい!なんか私も急に嬉しなってきた!どうしよう!」と、思わず笑顔をこぼす希。続けて、「ここからが相談なんやけど……」と、東京で暮らす雅也の両親への挨拶に一緒に来てほしいと切り出すと、その言葉を受け止めきれない大貴の心は静かに揺れ始め、兄妹が当たり前に過ごしてきた日常が少しずつ変化していく様子が映し出されている。

©2026「平行と垂直」製作委員会

毎週水曜日の食事会という何気ない日常だからこそ映し出される兄妹の距離感と、積み重ねてきたかけがえのない時間が丁寧に描かれている今回の本編映像。そして”結婚”という人生の転機を前に、それぞれが自分らしい幸せを模索し始める兄妹の姿を、安田とのんが繊細な芝居で体現。変わっていくものと、変わらないもの、その狭間で揺れながらも前へ進もうとする兄妹が、それぞれどのような未来を選び取っていくのか―。本作への期待がさらに高まる本編映像となっている。