――お互いの現場での印象はありますか?
永瀬:めっちゃお喋りさんです(笑)。2度目の共演なので、お互い大人になったなと感じています。
藤原:めっちゃ味噌汁飲むな、と思っています。毎朝家で飲んでいるらしくて、すごくないですか!?毎日あんなに忙しいのに。
永瀬:お弁当も多いですし、温かいものを取り入れないと、と思って飲んでいます!
――小春のように「人生でやりたいことリスト」を作るとして、何を思い浮かべますか?
藤原:人生で、ですよね……壁を走りたい。壁に4歩、足をつけたい。
永瀬:どういうことですか?
藤原:でも、本当にできないんですよ。裏路地とかでやってもらったら分かると思うんですけど、基本、2歩なんです。3歩行ったらマジですごい。4歩はもう走っているので、壁に4歩、足をつけたいですね。
――藤原さんは運動神経が良さそうなイメージがあるので、できそうな気がしますが……
藤原:結構難しいんですよ。
――やったことはあるんですか?
藤原:無いです。やってたらやばくないですか?(笑)。壁に4歩つけられるような人生にしたいです。


 

――ちなみに永瀬さんはいかがでしょうか?
永瀬:私はサントリーニ島に行ってみたいです。白と青の建物がすごく綺麗な島なんですけど、そこに行ってみたいなと思っているので、それを叶えたいです。
藤原:すごく良いですね。変えた方が良いかな?
――そのままで大丈夫だと思います(笑)
藤原:壁を走る。それで良いです(笑)
――年末が近づいていますが、それぞれこの1年を振り返り、どんな1年になりましたか?
永瀬:私はたくさん作品に参加させていただいた年になりました。色んなジャンルの作品に出させてもらって、映像作品に触れる時間がすごく長かったなと思います。2025年ももうすぐ終わりますけど、このタイミングでこの作品に出会えたというのも、自分の中で一つのターニングポイントになるんだろうなと、そんな出会いもあった、すごく有意義な年になりました。
藤原:僕は逆に、結構自分の時間が増えてきました。散歩をよくしたので、散歩をした年でしたね。


 

――本作を通してそれぞれが伝えたい想いはありますか?
永瀬:小春は背負っているものは大きいですが、可哀想だなとは思ってほしくないというのを、監督ともずっと話しています。私が目の見えない方に取材をさせていただいた際にお会いした方が、「皆が寄り添って助け合えるような、そういう世界になってほしいなと思います」とおっしゃっていて、それはこの作品で絶対に伝えなきゃいけないことの一つだなと思っています。小春とかけるの掛け合いや、周りの友人や家族、そういう人たちの温もりが視聴者の皆さんにも届けられたらなと思います。
藤原:僕は、目に見えないものが届けられたら良いなと思っています。僕も芝居をしていく中で、どうしても視覚情報に頼ってしまっていると思うんですけど、今回のお芝居は、相手が自分のことを見えていないからこそ、それ以外のことでどう伝えられるのかなというのはすごく考えています。このドラマを通して、目に見えるものだけではなく、目に見えないんだけど温かいものが届いて、自分たちの生活の中にある温かいものに気づいてもらえたら嬉しいです。
――最後にこの作品を楽しみにしている方々に向けてメッセージをお願いします
永瀬:この作品は、日常の当たり前だと思っていることがそうじゃなかったんだ、これってすごく恵まれていたんだなって気づくきっかけとなる作品になると思っています。私たちのお芝居以外にも、身に付けているものや聴こえてくる音、映像の質感などの細かい部分を、小春と同じように繊細に、感覚を研ぎ澄ませて観てもらえたら嬉しいなと思います。
藤原:タイトルに“目に見えない”と書いてある通り、目に見えない何かが伝わればと思って、僕たちは作品を作っています。冬に観るのが一番良い作品だと思っていて、寒い時期だからこそ、ホッと心の中が温かくなったら嬉しいなと思っています。



撮影:秋葉巧
スタイリスト:kyon(永瀬莉子さん)、勝見宜人(Koa Hole inc.)(藤原大祐さん)
ヘアメイク:市岡愛(永瀬莉子さん)、ヒラタナルタカ(藤原大祐さん)
      
衣装クレジット
<永瀬莉子さん>
PAW RING / masae
RING/ soie
RHODES 0364161995

<藤原大祐さん>
カットソー ¥2,970
カーディガン ¥6,930
パンツ ¥6,930
Casper John/Sian PR TEL03-6662-5525