――原作が小説という事ですが、原作はご存知でしたか?
原作は、読んではいなかったんですけど、知ってはいました。出演が決まってから読みました。
――小説を実際に読んでどんな印象を持たれましたか?
メルヘン、っていうか、現実とは全然違う軸にあるような世界だなって。おとぎ話みたいな。絵にしたらフワフワしていそうな印象がありました。
――所作や言葉遣いに女性らしさが詰まった作品だと思うのですが、波瑠さんにとっての女性らしさとは?
女性が持っている強さって、耐え忍ぶことができる事だと思うんですよ。それって女性ならではのことで、スールっていう上下関係で育っていくものでもあると思います。

――女性の多い現場だったと思いますが、現場の雰囲気はいかがでしたか?
やっぱり、若いし体力はあるけど精神的な集中力は未熟な部分があるから、差があるんですよね。乗っている時の元気な時と、疲れも相まって下がっている時とで。女の子ならではで、気分で落差があるのが本当に女子高みたいだなって思いました。私女子高出身なので、すごく女子高っぽいって思いながら見ていました。
――女子高出身ということは、女性の多い環境は懐かしさはありましたか?
そうですね。ひとつ前の作品が、逆に私が少ない女の子で、沢山男性が出演される作品だったので、逆転するとこんな感じなんだなって思いましたね。すごく新鮮な感じでした。
――ロケ地が素敵な場所ばかりだった印象がありますが、いかがでしたか?
ロケ地は結構転々として、茨城と長野でも上田と松本で、東京にも帰っていたので結構往復していて。移動って結構大変じゃないですか、時間もかかるし。でもやっぱりそこに必要なものがあるんだなって心から思える位原作に有りそうな建物で、重要文化財とかで撮影していてロケーションのクオリティはすごく高いと思います。
――映画『マリア様がみてる』は波瑠さんにとってどのような作品ですか?
仕事の現場ってどこでもそうなんですけど経験する場だし、修行の場だし、今回は自分が割と上の方にいて勝手な事が出来ないなって。責任みたいなものがすごくあって、新しかったですね。いつもは引っ張ってもらう側に居ることが多くて甘えられて頼れるんですけど、そういったものが無くて丸裸にされちゃったみたいな(笑)。心細いことも有ったんですけど、そういう現場の経験ってこれから生かせると思うので、勉強になりました。

――モデルとしても大活躍の波瑠さんですが、プロポーションを保つために何か特別なことはされていますか?
体にいいものを食べて、動いて、寝る(笑)。量とか、冷静に考えて、今自分の体が何を求めているのかっていう事を考えていると「これって食べなくて良かったんだな」ってことが解ってきて、逆に「これを食べよう」みたいな。ただ単に「甘いものが食べたい、しょっぱいものが食べたい」とか欲求だけじゃなく、一歩引いて考えてみて健康的な食生活にしようって思ったら、健康的なスタイルになると思います。一回、「これ食べたい、でも要らないかな?」って自分に聞いて見て、一回確かめると「いや、辞めておこう」って思えたりします。辞められないときは本当に食べたいときです。(笑)
――お勧めの美容テクニックがあればぜひ教えてください。
女性は特に冷やさない事ですよね。常に体を温めていて悪いことは無いです。汗はかきますけど、代謝がよくて悪いことって絶対無いし、風邪もひきにくいし、むくまないし、私は夏とかでも温かい靴下履いて寝たり、お湯につかったりしている位なので。
――写真を撮られる事が多いと思いますが、写真撮影はどのような心境で挑んでいますか?
何も考えていないです。ボーっとしている訳じゃないんですけど、「こう撮ってもらおう」「こう写ろう」とかじゃなくて、居るだけ、自然体で力抜いた状態ですね。
――今後どのようなことに挑戦したいですか?
お芝居でも、役柄とか作品の媒体で無限に広がると思うので、今一番挑戦したいのは舞台のお芝居をやってみたいです。経験したいって気持ちがすごくあります。
――最後にファンの方へメッセージをお願い致します。
色んな方がいらっしゃると思うんですよ。映画とかドラマから知って応援してくれる方とか、セブンティーンで見た洋服着て写真に写っている私が好きっていう方もいると思うんですけど、お嬢様役って今までに無いジャンルだったので、新しいものが見せられるんじゃないかなと思います。ファッションとかで知った方には意外な一面だと思うんですよね。そういう子たちにも違った面を見せられる良いチャンスだなって私は思っているので、是非若い子が沢山出演しているので、若い子にも劇場に来て観て頂きたいです。