『年下彼氏』は、2020年に関西ジュニア主演で放送された年下の彼氏と年上の彼女の淡い恋を描くオムニバスドラマで、24年には『年下彼氏2』として放送された。
そしてこの度、ドラマとは違う新しいエピソードで舞台化し、脚本は『年下彼氏』『年下彼氏2』も手掛けたモラルが、演出は、劇団「柿喰う客」全作品の脚本・演出を手掛ける中屋敷法仁が務め、同じアパートに住む4人の大学生が管理人の姪・レイをめぐって繰り広げる、青春胸きゅんラブストーリーを春夏秋冬のイベント満載でコミカルに届ける。

主人公のハルトを演じるのはLil かんさいのメンバーとして活躍する大西風雅、レイに一目惚れするダイキ、コウ、ツキヒコを演じるのは、Boys beの池川侑希弥、AmBitiousの山中一輝、関西ジュニアの渡邉大我。さらに小島藤子庄野﨑謙マギー宍戸美和公と実力派たちが集結。

2月22日(土)に大阪・森ノ宮ピロティホールで開幕した舞台『年下彼氏~君のとなりで~』の東京公演がいよいよ3月22日(土)に東京グローブ座にて開幕する。東京公演初日に先駆け、公開ゲネプロ及び取材会が行われ、 取材会には大西風雅、池川侑希弥、山中一輝、渡邉大我と演出の中屋敷法仁が出席した。

これまでの公演を経て、大西は「来てくれるお客さんが温かいなというのはすごい感じていて。今回の舞台って恋愛がメインですけど、笑いの部分もいっぱいあって、そこで笑ってくれたり、あとは近いから感情がめっちゃ伝わるんですよね。だからすごいやりやすいなと思っていますし、大阪と福岡で培ったものを全部東京で出していけたらなと思います」と意気込む。

池川も「この舞台は日替わりの部分が結構多いんですけど、日によって反応も違って、ウケへんかったら悔しいなというのももちろんあって。恋愛の舞台なのに、と思いつつ。ですが、毎公演笑ってくれるお客さんがいるんで、すごい安心しながら、僕たちも楽しみつつできています」と手応えを感じている様子。

山中は「大阪公演と福岡公演を終えて、各地方の方のお笑いのツボみたいなものは多少は違うのかなと思っていたんですけど、皆さんが僕たちが色々手がけたアドリブのところなど、同じところで笑ってくれるので、その反応のおかげで毎回新鮮にできているのかなと思います」と観客の反応に助けられているよう。

渡邉は「笑いのところは分かりやすく反応があって手応えを感じたりできるんですけど、僕は舞台が初めてで、ちょっと真剣なシーンも手応え感じたいなって思うじゃないですか。勝手に手応えを感じていました!」と満足げに答えた。

演出の中屋敷は、ドラマ版との違いについて「今回の舞台版では、年下彼氏が4人もいて、年下彼氏同士の友情や衝突、うるっとしたシーンですとか、さまざまな姿を見られると思っています」と話した。

稽古期間、大阪・福岡公演を通して思い出深い出来事を聞かれると、大西は「僕は色んな舞台をやらせてもらっていて、リハーサルとかの前に声出しとかがあるんですけど、今回は特殊な感じで、中屋敷さんが毎日考えてくれてレクリエーションみたいなのをするのが結構楽しくて。本番中は何十公演もありましたけど、舞台を使って毎朝ラジオ体操をしていました。だから今まで怪我人も体調不良もなくできたのかなと思います」と、本作ならではの思い出を明かす。
続く池川は、「福岡に行った時に、この4人で野球を見に行ったのが一番楽しかったです!」と笑顔を見せると、大西が「プライベート!?」とツッコミ。山中も「僕も福岡でラーメンを食べたのが、めちゃくちゃおいしかったですね!侑希弥が替え玉7回してて」と福岡でのプライベートの思い出をあげる。
そして渡邉が「僕も福岡で……公演の時です!」とプライベートでのことではないと否定しながら、「舞台をハケてスキップしてたらめちゃくちゃ綺麗にこけて、次の日から靴下に滑り止めがついてて、嬉しかったです」と独特なエピソードを披露した。

4人は関西ジュニアとして活動しているが、舞台を通して同じ時間を過ごす中で、印象が変わった部分は?という話で、大西は「僕以外の3人が16歳で入所も近くて、僕だけ22歳で先輩みたいな感じだったんですけど、プライベートで元から会う仲でもあって、先輩後輩っていう壁が1個無くなった感じがします」と話すも「大我とか、めっちゃ真面目やと思っていたんですけど、結構ぶっ飛んでて、怖いなっていうのがあります」と長期間一緒に過ごす中で意外が一面が見れたとのこと。
池川も渡邉の名前をあげ、「ちょっと1つ抜けてるところがあって、色々と天然なところが多いなという印象になりました」と印象が変わったことを話し、山中も「今回、舞台自体が初めてらしくて、初日からめちゃくちゃ緊張していたんですけど、今になればアドリブで一番笑いを掻っ攫っていて、同い年でこんなこと言うのもあれなんですけど、達者やなって思いました」と渡邉の舞台度胸に感心していた。
そんな渡邊は池川の名前をあげ、「結構クールな先輩ってイメージだったんですけど、結構変顔をしてくれたり、思ってたより柔らかいなって思いました。この舞台をきっかけで仲良くなれて、二人で散歩にも行きました」と年齢にそぐわないエピソードに、大西が「老夫婦やん」とぼそっとつっこむ一幕があった。

最後に、ファンへメッセージ。
渡邉は「普段は関西で遠くて行けないって方も、いっぱい会いに来てくださったら嬉しいなと思いますし、もう来てくださった方も、アドリブシーンとかも結構多いので、もう1回来ても楽しませますので、来てくださった方も来てくれたら嬉しいです」と語る。
山中は「ドラマはテレビで見るんですけど、今回は生で僕たちのことを見れる機会なので、映像では映っていない部分もステージ上に立ってる限りは、フォーカスが当たっていない部分も見れると思うので、ぜひ来ていただけたらなと思います」と舞台ならではの楽しみ方をアピール。
池川は「今回の舞台、恋愛の舞台であり友情もあり、ちょっと笑いもあるという色んな視点から見れる舞台となっております」とコメント。
そして大西は「『年下彼氏』って題名から見て、真正面で恋愛しているんじゃないかってとっつきにくいとか思うかもしれないんですけど、開いてみたらお笑いもあるし、家族愛というか、一人の人間の成長の物語だなと思うので、色んな世代の人にハマるなと思っているので、ぜひ会場で待っています」と呼びかけた。